2024年5月17日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年7月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年7月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。レスポール・カスタムを手にソロでしょうか、演奏を繰り広げる後藤・ギターヒーロー・ひとりでありますよ。ステージの上でしょう、スポットライトを受ける後藤ひとりは、光を浴びて輝きながらも、その影のうちに黒いギターを抱え込んで、このコントラストが鮮烈。飛び散る汗に、熱を帯びて咆哮するギターの響きを感じさせる。モノトーン基調ながらもビビッドに迫るイラストであります。

今月は新規ゲストが1本です。

『げっとあうと!』

出ていけとは、また穏やかでないタイトルですね。舞台となるは山深くの廃屋。そこに住まう幽霊の子が、訪れる人間に出ていけとあの手この手で怖れさせる。そんな展開。というのも、物取りだとか肝試しだとかでやってくる、望ましからぬ来訪者に相当悩まされてきたから。すっかり人間不信になってしまっていて、そこに現れた雨宿りの娘さんにも、少しばかり仏心を出そうとしたものの、結局のところ追い出しにかかってしまうのですね。

一度はあまりの恐怖に飛び出していった娘さん。しかし目の前に落ちる雷に逆に肝が座ってしまって、幽霊の方がずっとマシ! そこからはじまる幽霊とのコミュニケーションと、そしてわかりあう気持ちと気持ち。むしろ迷子の娘さんを助けようと、幽霊がずいぶん力になってくれたりするんですね。

と、ここまでならいい話だなあ! ってなるところが、娘さん、さらなる迷子!? ほんとこの子の今後がむしろ心配になろうって話でありました。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

すかい! とにもかくにも大胆な子ですねえ! 動画投稿をしてみたいと思った。そこまではいいんだけど、なんですべてを解き放つ必要があるのん!? それ、速攻でバンされちゃうやつじゃん!

すかいの発想はまあ置いておくとはいえ、目的は自然の中でのダンス。かくしてひぐれとともに等々力渓谷にいくのですが、これが世田谷区!? 23区内にこんな自然があるんですか。東京とひとくちにいうも、多様な街の顔を見せて、奥深いものなのですね。

今回のすかいの目的、ひぐれに憧れてというのですが、踊って魅せるその姿勢はひぐれのフィールドワークとはまた違う趣きでありますね。そして動画はさらに発展、ダンスの苦手なひぐれも引き込んでの撮影。ひぐれ、四苦八苦なんですけど、それでも楽しそうなふたりの様子が視聴者に訴えたのかな? まさかの一万再生!

ああ、いいじゃないですか。すかいのひぐれ大好き度がよくわかるエピソード。でもってこの動画がひぐれの活動にもいい影響与えてくれるといいですよね。

『さうのあっ!』

眼鏡リューディアがかわいい! と思ったら、元祖眼鏡キャラ、芹香もめちゃくちゃかわいいエピソード。こかげの好きな怖い話をきっかけに、フィンランドではオバケはあまりポピュラーじゃないとか知らされて、そうなんだ、海外でもイギリスあたりは幽霊話が盛んだと聞きますが、フィンランドはそうじゃないんですね。こうしたお国柄のわかるエピソード、こうしたものもまた楽しくて素敵でした。

そしてわかるのはお国柄だけじゃない。芹香の人柄がまたわかる! この人、怖い話が駄目なんだ。幽霊なんているわけないと震えながら訴えるその目が座ってる! そこから基本ずっと震えてる芹香です。その様子を見て、いつになく生き生きしてるこかげもかわいいんですが、まさかのサウナで怪談。でも怖い話が駄目な芹香と、暑いのに耐えられないこかげとで、しょっぱなから前途多難じゃないですか、これ。よく最後まで語り終えられましたね。こかげさん、ちょっとした偉業でしたよ。

そしてお楽しみはこれから? 夜、芹香からの通話です。怖くて眠れないから会話につきあいなさいとすごい圧! リューディアもじわじわ怖くなってしまったようで、こかげと槇を巻き込んでの夜ふかし通話は続くんですけど、これ、3日は引きずる芹香です。3夜にわたり繰り広げられたりしたのでしょうか!?

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