『まんがタイムきらら』2024年6月号、昨日の続きです。
『星屑テレパス』
これは面白くなってきましたね!
まわそうPDCAサイクル! ロケットにカメラをつけて打ち上げる空撮動画を撮ってみて、どうすればさらによくなるか、改良のアイデアをどんどん出していこうというこの流れが本当に素晴しい。もう引っ込み思案の海果はいないんだ! からの、自分のやりたいことを見つけた遥乃にそんな皆を見守る瞬。皆がそれぞれに、自分の気持ちをはっきりと自覚して、相手を思いやりながら機能するチームの一員になっているというこの感覚、見ていて、本当に気持ちいい。ユウもそんな皆を見て、思うところあるでしょう? ああ、このチーム感。本当に素敵だと思ったのです。
アイデア出しをしながら、方向性の定まっていくロケットづくりもとてもいい。難しいけれど楽しいという海果の実感。そう語る表情が本当に楽しそうで、そして出てきた結論を、本当は避けたく思いながらも全部飲み込んで肯定していく瞬よ!
皆、いいチームになったなって思うのですよ!
『かみねぐしまい』
ツギノ、神様のお母さんに会う!
ちょっとした大事件なんじゃないでしょうか。神様が自分のために力を使ったことを怒らないであげてと願ったら、なんと神様のお母さんのもとに引き寄せられてしまった。ちゃんとコミュニケーションできる相手でよかった! その反面、人の心の機微なんてものには頓着がなさそうで、このあたりは超越した存在という雰囲気させているんですよね。
そんな神様の母に怖れを抱きながらも、なんとか話し終えたツギノ。でも神様のお母さん、優しそうな人(神様)でよかったな。ちょっとほっとさせられたのでした。
とかいっていたら、神様の方では新展開! ツギノの友達、ほこちゃんからツギノのすべてを知りたいとお願いされちゃってるという! これ、神様はどう応じるのか。一応、なんでもかんでもポンポン願いをかなえりゃいいわけでないとは理解している神様と、じわじわ食い込んでいく葆光と、ここにちょっとしたせめぎあいなど生じそう!
ほんと、神様はほこちゃんにツギノのなにを話してしまうのか。ちょっとはらはらの展開であります。
『しあわせ鳥見んぐ』
ひな、バイトをはじめたんですね。美術館でのバイト。ここに決めたのは、自分がいいと思った作家を人に知ってもらえるよう、お手伝いする仕事がいつかできたらと思う気持ちがあったから。将来を見すえてのバイト先選び。ここに、ひなの、今泉の娘であるということ以外の自分のらしさ、ありたい姿を見つめる視線が感じられて、ああこの思いを抱いたまままっすぐに育ってほしい。そう思わせてくれる清々しさがあったんですね。
ひなの夢を聞かされたばあやさんの驚きと、巣立ちに向かって伸びていくひなの姿に感動するところ、これは親心でありますね。でも、ツバメに例えて話すひなの言葉にまたはっとさせられて、ああ、ひなは本当にいい娘さんだなあ。伸びやかであり、優しさがある。そしてこうしたひなを育んだのは、この今泉という家で、環境であったのだろうなって思わされたのでした。
ひなはちょっと迷走の時期ありましたけど、将来像を描くことがかないました。本当によかった、そう思えるしらせでした。
- 『まんがタイムきらら』第22巻第6号(2024年6月号)
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