『まんがタイムきららMAX』2024年7月号、一昨日の続きです。
『ギャルとネクラの吸血関係』
吸血鬼の島に乗り込んだいよね。降り立った場所、そこはもう人間の世界ではなく、吸血鬼たちに人とバレると生きては帰れない! みたいなノリを想像していたのだけど、そしておそらくはいよねも同じようなことを想像していたのだけど、どうも予想は大幅に外れて、帰るに帰れないはそのとおりとしても、なんだか状況が違ってる。
そうか、人間となるとモテモテなのか。吸血はされるにしても、それ以前に求愛される。なんとも不思議な島。そう考えたら、これまでまくるといよね、ふたりが一緒にいても怖ろしい事態に陥ったりはしなかった。その理由もわかる気がします。
さて、いよね、まくるの家に突入です。潜入の予定だったのに派手に見つかっちゃったのですが、自分の事情でいよねを振り回したくないまくると、自分の気持ちを無視してコトを進めるまくるに怒るいよねと、ふたりそれぞれに相手のことを大切と思うがゆえにぶつかって、そしてついに和解にいたる流れ。ああ、これこそ望まれる展開であるなあと思わされたのでした。
そして最大の障壁である、まくるの母、ますよの過去の思い残しが雪がれた。大切な人がいるという思い出と、自分とはまた違う選択を娘に託そうとしたその気持ち。そこには複雑に交錯し割り切れない思いもあったこと想像させたのでした。
『ばーがー・ふぉー・ゆー!』
こむぎのバイト先、夜の営業なんてのもしてたのですね。しかもお酒メイン? 客層もがらりと変わる遅番をはじめて経験するこむぎの活躍。はたしてどれほどがんばれるのか、バーガー以外を求めるお客さんも増えるということは、こむぎの出番あるのか!? 存在理由レベルでいろいろ危ぶんだのですが、よかった! こむぎ、しっかり働いているではありませんか。
おすすめのお酒を聞かれて、未成年なのに大丈夫!? と思ったら、思いもしない番組見てたおかげで見事にクリアしたりね、つまみの味つけ間違えた!? と思ったら、塩辛いの大好きなお客さんに大好評とか、もちろん運やたまたまといった要素もあったのですけど、それ以上に新しい環境に馴染んでがんばろうとするこむぎのチャレンジ精神なども光った回だったと思います。
そして来店したあいすとの一席。ここで風営法を気にするこむぎですけど、ほんとこの子、変なことに詳しいですよね。さらにラストでの二次会攻防。青少年育成条例! 真っ向勝負に出たな! ってな瞬間だったのですが、それでも勝負には勝てなかったと悟ったこむぎのあの顔! ほんとまさしく苦虫かみつぶすってやつ。きらら系でここまでの苦い表情は実にレアだったと思います。
- 『まんがタイムきららMAX』第21巻第7号(2024年7月号)
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