2023年2月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年4月号、発売されています。表紙は『RGP不動産』。闇の中、湧き上がる光に包まれる琴音とファーであります。それは魔法の光なのか、あるいは時を越える奇跡の光なのか。砂時計や剣、書物など、多くのものが一緒にふたりのまわりを舞っていて、それはあたかもこの世の理を超越する、そうした様を描き出そうとするかのようです。しかしこのイラスト美しいですね、と思ったら、読者プレゼントで図書カードとタペストリーになってるーっ! これ、タペストリー、絶対いいやつですよ。当たったら家宝にするやつです。

今月は新規ゲストが3本です。

『はらぺこ少女と探偵と』

肉まん大好き早月女音都さん。落としてしまった生徒手帳など気にもかけずに限定肉まんゲットすべくダッシュです。しかし残念、肉まんはすでに売り切れ。落胆する音都の前に現れたのは、肉まんを手にした謎の少女。なんと、これは音都を探偵の助手に引き込むためのリクルートであったというのですよ。

しかしこの探偵を自称する晴野律歌。さっきは少女といったけど20歳、成人なのか。なのにこの常軌を逸した行動。肉まんで女子高生を釣り上げて、檻に閉じ込めるという所業。これ、音都がその気になったら事件化可能な案件ですよ!?

ともあれ、律歌の奇行にも負けぬ音都の食い意地。律歌のヤバさを実感しながらも、差し入れられたおにぎりのおいしさに惑わされて、助手(仮)になることを承諾。大丈夫か、この子!

ともあれ初回では、律歌を出し抜く音都のしたたかさが描かれて、反面律歌の方は探偵としての技量の説明はほぼ皆無、ストーカーまがいの調査力こそ描かれたものの、奇行の方が目立ってるというの、ちょっと問題なのでは!? さらには律歌のストーカー? つきまとい? 謎の女まで現れて、いよいよ事態は剣呑に。ほんと、これ、ちゃんと探偵業をやるところまでいけるんでしょうか!?

『推しが炎上するのでアイドルはじめます!』

アイドルオタク、一ノ瀬葵。推したアイドルは必ず炎上する呪われた男。というんですが、これ、多分、そういう炎上傾向のあるアイドルに魅力を感じるタイプのオタクなんだよ、葵くん。葵が推すから炎上するのではなく、炎上の気配に魅了された結果、推しアイドルが炎上、退場、葵は傷心のパターンが続いてきたんじゃないかな。

かくして、アイドルを信じられなくなった葵がとった行動は、自ら女装し可愛くなって、トップアイドルを目指そうというもの。

奇行だ! それで実際、可愛い女子に擬態できるようになったのは才能があったというべきか適性があったというべきか、それはそれでいいのですが、スカウトされるのを期待し街へ繰り出すも空振りの連続。いや、君、ここは自らオーディションやらなんやらに打って出るべきですよ。

と思ったら、見知らぬ女子から声をかけられ、私と一緒にアイドルをしないか、念願のアイドルデビューに一歩近づいたというんですね。

その女子、星咲怜那は元アイドル。フェリシテというグループに所属していたというのですが、葵はそのフェリシテのメンバー、小鳥遊ひなを推していた。で、当然ひなは炎上してしまったっていうんですが、同じグループに所属していた怜那を知らないということは、かなりの大人数のグループなのかも知れませんね。

ともあれ、こうしてアイドルへの道が見えてきた葵。しかし葵は男。それを怜那はいまだ知らず、ということはこのまま女子としてデビュー!? ああ、葵自身に炎上の火種が! これ、いつまでも隠し通せるものなのか。あるいはやはり炎上の運命は避けられないのか。葵のこれから、茨の道かも知れないですね。

『まほらの幽霊部員』

吹上るう、ホラーやオカルトが怖くて苦手というものの、ドキドキするのは好きという、ちょっとアンビバレントな女の子。そんなるうが進学した先の高校には心霊研究部なるものがあって、これはもう入るしかない。もうノリノリで部室を訪れるのですが、無人!? いや、ちゃんと活動はしてました。部室が古い一軒家に変わったっていうんですね。

部長、淡嶋幽々子。萌え袖の可愛いぐるぐる目の女の子なんですが、まさかこの人が幽霊なんてことありませんよね!? もうずっと疑っていたんですが、案内された部室には思いっきりくつろぐ一年生の奏南。まさか、この普通に見える子も幽霊だったりしませんよね!?

いやもう、誰もが疑わしい。

けど、幽々子の弟、可愛い服大好きの女装男子、ねむが出てきて、ああ、この子らは幽霊じゃないっぽいな。いや、そう思わせておいて実は! みたいなパターンかも知れませんけどね!

かくして4人集まった部員。4人集まったらやりたいことがあったと幽々子がいうんですが、それがスクエア。部屋の四隅にひとりずつ立って、ひとりずつ順に隣りの角に移動していくという、本当なら5人いないとできないはずの行動です。

その足りないはずのひとりが幽霊だ! っていうわけですがはたしてこの場に霊は現れるのか!? とと思わせて、手酷い幽々子からのサプライズ! すっかり驚かされたるうですが、それでうっとりしてるのすごいですよね。さっそく奏南からつっこみ入っていますよ。

で、誰ひとり気づいてないけどそこにひとり謎の少女。ええ、ちゃんと幽霊はいるというんですが、これ、次回にも誰も気づかないままなのか、あるいは自ら姿を現す? 気づくよう仕向ける? どうなるかはわかりませんけど、なにかしらの動きは期待できそうですね。

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