『まんがホーム』2023年2月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかがメインで、これは受験生っぽいですね。わたいりはんてん、頭にははちまきしめて、やる気見せているらいかですが、この子なら普段どおりで普通に合格できそうですよね。『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』は、音瀬とのデートを勝ち取るべく試験に臨む橘。『俺と式神の主従契約』は学生服姿の祐一に合格の祈願? 書き初めっぽいの持ってる六合。そして『孔明のヨメ。』孔明と月英は、一意専心の横断幕を持って、これは受験生へのエールでしょうか。しかしふたりの制服姿、ちょっと珍しい雰囲気ですね。
今月は新規ゲストが1本です。
『独りじゃない一人暮らし』
安さで選んだ引越し先。ついてみれば、見るからにボロい家。あちこち継ぎ接ぎ、壁も窓も入り口も樋もおそらくは屋根も天井も、あっちもこっちも傷んでる。とりあえず入ってみようとするも入り口が開かない。窓も開かない。なんとか中に入れても、部屋に、風呂にトイレに続くドアが開かない。どうにもこうにも住みづらそうな家だっていうんですね。
これ、家についた霊とかの仕業なのかな? と思ったらどうも違うみたい。家自体が意思を持っていて、新しい入居者を拒んでいる。だもんだから、廊下を掃除してピカピカにしたらドアがひとりでに開いて、ここもここもと迎え入れてくれるようになるというんですね。
それでもなかなか受け入れてくれないこの家。尽くせば心を開いてくれるのかな? その一心で家中きれいにしていくのだけど、押し入れの中の子供の絵、これだけは消してほしくない模様。この家が大切にしているもの、かつてこの家に暮らしていた家族との思い出だというのですね。
家の気持ちが見えてきた。この家のことを知り、また家に自分を知ってもらうことで、この不思議な家でもつつがなく暮らせるようになるかも知れない。いろいろ大変そうですが、家との仲を深めていくというのは、なかなかに面白いお話になりそうです。
『孔明のヨメ。』
曹操の陣に近づいてから矢の調達について知らされる魯粛。もうすっかり肝を冷やしてしまうのですが、ここからの孔明の策の当たる様はまさしく見どころも見どころ。名場面の連続でありました。
月英は後方に待機し、気象観測。この策は霧が出ることが肝心、霧が晴れてしまえば失敗どころか命も危ない。そんな危険な策だけど、なんでもないかのように落ち着きはらっている孔明のすさまじさ。実際、これをおとり作戦と見た曹操の即断で射掛けられる大量の矢、その物量に晒されながらも動揺ひとつしない孔明。船が傾いても、じゃあ旋回させて反対側で矢を受けよう。本当に余裕なんですね。
かくして回収なった十万本の矢。それは周瑜をもうならせ、そして孔明の目的に気づいた曹操に歯噛みをさせる。このものすごさ。期待していた場面でしたが、期待以上のものを見ることができた。もう満足なんてものじゃありませんでしたよ!
『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』
さくらば動物病院に新しいスタッフが増えますよ!
マスクに帽子、サングラス。一言も口をきかず、じっとこちらを伺う様子。いったいなにごと? いったいなにもの? おびえるキョースケですが、連れてきたネコちゃんをしっかり押さえ込んで、採血しやすいよう駆血までしてくれる。同業者!? と思ったら、この病院でかつて働いていた人なんだ。
熊倉花。10年くらい前、先代院長、はじめの父の時代に看護師として働いていた。経験者、この病院にも慣れている。スタッフを募集しているさくらば動物病院にはこれ以上ない人材ですよね。
こうして熊倉さん、キョースケの指導役も兼ねてやとわれることになりました。ちょっと変わったところあるけど、さっぱりとして気持ちのいいお姉さんって感じ。はじめとキョースケだけじゃどことなく不安だったこの病院も、熊倉さんが入ってくれればなんとかなりそうで安心できそうです。
そして幸運の白猫ちゃんにも名前がつきました。命名、めてお。星に似た柄、そして出会った時の流れ星にちなんでついたこの名前。めておも気にいってそうですよ。
- 『まんがホーム』第37巻第2号(2023年2月号)
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