2023年1月31日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年3月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年3月号、昨日の続きです。

『ニチアサ以外はやってます!』

皆で作りあげた『オン・ユア・ゲイズ』。はたして観客の反応は!?

ええ、見事、好評を博したのですね。客席にまきおこった拍手と歓声に、緊張した面持ちでいた特撮研の皆の表情もほころぶ。安堵と、そして高揚のいりまじった様子に、この子たちがどれほどに気持ちを張り詰めていたか、そして今どんなにか大きな喜びを感じているか。伝わってきたのですね。

そして皆を出迎える特撮研OGたち! それはいいんだけど、祝黒兎、はっちゃけてるなあ! ともに喜んでくれて、けれど批評はかなり厳しめ! こうしたところ、しっかり先輩しているのかもなあって思いましたよ。

この上映に新入部員獲得もかかっていた。さてその結果は!? と思ったら、あまりに濃い特撮研の面々にひいちゃってるよ! 残念ながら、すぐさま新入部員をお迎えして、ということにはならなかったですけど、いずれは皆のスピリットを引き継ぐ新しいメンバーがきてくれるといいですね!

次号、最終回だそうです。そこで描かれるものはなんなのか。新しい特撮研? それとも皆で取り組む新企画? きっと彼女らの前途にはより一層の飛躍があるのだろう。そうした思いがするのは、これまでの皆の歩みに魅了されるところあったからだと思います。

『ササエルの中には誰もいない』

やったあ、ローカルアイドル青羽未萩、再登場だ! 小依を男の子だと思ってドキドキしていた未萩。女子と知ってショック受けてた未萩。けれどひとたび灯った恋の炎は、性別のどうたらこうたらなど軽く越えてしまうのですね。

小依に会いたい、その思いをつのらせて、自ら電車を乗り継いでやってきた。そして知る、小依と稲井のただれた関係! 小依を奪われてはなるまいと飛び込んだのはいいものの、稲井の意味深発言に動揺させられたり、しまいにはチョンマゲかじられたりと、好きなようにもてあそばれている! さらにはササエルの秘密を守るために小依の言動が怪しくなったりと、ほんとに地味にカオスな状況。でも一番カオスを生み出してるのは、未萩の恋心に気づかぬ小依の濃厚接触だったんじゃないでしょうか。

いや、これ自体はかまわない。もっと、もっとやってくれてもいいと思ってる。

わりかしチョロい未萩。結局、小依はじめ稲井とヤッチー4人での行動、楽しんじゃってるのはいい感じ。そんなチョロい彼女、目当ての小依を射止めることはかなうのか。その前に稲井に捕食されてしまうのか!? 小依のうとさは相当なもの。このままだと稲井に捕食されるルートに飛び込んでいってしまいそうです。

『RPG不動産』

いつぞやの迷子になっていた神様、ミモが提案する、時を遡り、争いの発端となったラスティーレとサトナの間に起こったトラブルを解決する。悲劇の大本に手を入れ、解消してしまおうという禁じ手に、リスクも省みず皆して手を染めようというのは、それだけ皆の経験した悲劇が深くつらいものだったからなのでしょう。

失敗すれば自分たちが消えるかも知れない。それでもあえて時を遡る。皆がしあわせになる未来、それがあるかどうかは神であるミモにさえ明言できない。そんな状況で、いつもは慎重あるいは臆病なルフリアでさえ迷いを見せなかった。

ここに至るまでのできごとが、それだけ心痛の極み、誰もが避けたいと願うほどつらいものであったがゆえでありましょう。

時を遡っていくPRG不動産の皆。戦争の最中、ラスティーレとサトナの対立、そしてラスティーレの死が描かれ、さらには王に取り入りラスティーレ討伐の道筋をつけようとするサトナ、さらには傷つき森の中逃走する幼ないサトナが人の姿を手に入れる場面にまで遡り、ついにはラスティーレ、サトナの幼少期にいたる。

美しい庭園にドアのみが立つ不思議な場所。ここはラスティーレとサトナの約束の場所なのか。あるいはふたりにとってのはじまりの場所なのか。ここから語られる、ことの真相。そこで琴音たちが果たす役割やいかに。これまでが苦しさ覚えるほどに過酷な展開だっただけに、闇を苦悩を切り開くような活躍の見られること、期待してしまいます。

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