2023年1月22日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年3月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年3月号、昨日の続きです。

『ギャルとネクラの吸血関係』

人に仇なす吸血鬼がいれば、当然のようにそれを退治する者もいるわけで、かくしてバンパイア・ハンターの登場です。しかし、この世界の吸血鬼はセンサーで検知できるのか。電波かなんか出しとるのかな? あるいは、まくると一緒にいたいよねがひっかかったところからして、特有の匂いかなんかがあるのかも。

ともあれ、まくるの身に迫る危機。姉から情報提供もなされているのに、まくる、まるで聞いちゃあいない。これはきっと遭遇するな。それで本当に本当の危機的状況に陥らなければいいけれど、と思ったら、まずはいよねが遭遇。バンパイア・ハンターが迫ってることが事前に判明したのはよかったですよね。

でも、バンパイア・ハンター、僕っ娘アクア・ユール・センと連れ立って歩いているいよねを見て、まくる、自分以外に友達ができちゃった? 自分からいよねが離れていっちゃう? とか誤解しちゃう流れなのかい!? だとしたら、自分から介入しちゃうよね! いやはやこれはちょっとマズい状況。飛んで火に入る夏の虫みたいにならなければいいのですが!

でもきっとまくるならやらかしてくれる! そんな信頼があるから、こいつはちょっとヤバいですね。

『SAN値直葬!闇バイト』

クトゥルフの娘に捕われたこよを助けるべく、夢の世界に送り込まれたあかり。しかし切迫した状況とは裏腹に、あかりは目の前の札束に執着し続ける。これでこそ! という気もしないでもないけど、こよがピンチよ! 急いで! って気もしますよね。ええ、どうもあかりにはシリアスさが足りない。緊迫感が持続しない傾向がある。

星の並びの関係で、クトゥルフが体を保てなかったのは幸運でした。おかげであかりが対処するのは、クトゥルフの娘ひとりだけ。もしあかりがクトゥルフそのものに遭遇してたらどうなってたんだろう。あかりならなんとかできたんだろうか。できたかも知れないな……。あかりだもんな……。

ともあれ、こよを捕えるツインテール触手を札束弾にて撃退したあかりですよ。そうしたら、見事ショートカット女子になって、こっちの方が可愛いな。この子も暗黒ぬいにされる運命にあるのかと思っていたら、みすみす逃がすんですね。この展開は意外。というか、捕獲はそもそも無理だったんだ。

めでたくこよの救出に成功したあかりだけど、夢の中の大金に執着して帰ってこないし! ほんと、あかり、一筋縄ではいかん。金を前にすると、すべての恐怖も怪異も後景に押し遣られてしまうようですよ。

『コンビニ夜勤あくまちゃん』

店長の多田が夏期休暇に入ります! でも多田は店舗が心配。毎日電話が入るし、クレームがあると面倒だしと、気苦労多くて休むに休めない。むしろ店舗にいた方が楽とかいってますが、本来人生の一部であるはずの仕事が、ひとりの女性の人生を蝕む図ではありませんか! さらには傘松のヤバい生活も垣間見えて、あかん、これは労働による人間性の疎外だ! いやほんと、これがコンビニ業界の当たり前だというのなら、あの便利さは社会悪なんじゃないのかな!?

アルールはいいやつですね。多田がきちんと休めるよう、ベテランバイトの皆に頼んで店長不在のピンチをカバーしようというんですよ。おかげで店長の心配も無用となって、よかった、人間らしい生活、充実した休日を過ごせているようですよ! って、4日でやることなくなるんか! いやほんと、なんで!? いやほんと、なんで!? 休みなんて20日あろうが半年あろうが、なんら困らないよ!? 休日というものが多田の人生から失われてしまって久しいのだなあ!

泣ける話でした。

そして最後にはやっぱり頼りになる店長。というか、理不尽客、嫌だな……。そして休暇で多田が得たもの。食っちゃ寝で太った!? いやいや、やつれていたのが回復しただけですって! といいたいけど、体動かしてなかったのは事実。いや、労働でやせようとするよりも、休みであっても、なにかしら体動かす習慣身につけた方がいいですよ。絶対、よろしくない順応しています。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

望月製薬の研究所に到着したアヤたち。望月製薬といえばアヤの母が関係している会社。なにかしら母と連絡する手段などあるのではないか? 気のはやるアヤは向こう見ずにも研究所に突入しようとして、いやいや、こういう真っ直ぐな気持ちは長所でもあるけど短所でもあるな。落ち着いて、アヤさん。落ち着いていきましょう。

この研究所訪問は、この物語における大きなターニングポイントになりそうですね。謎だったことの答に繋がりそうなものがちらほら見えて、ラボに残されていたXENOMEと書かれた培養槽はなんだったのか。後に描かれたアヤの母のそばにもあったXENOMEの培養槽。これはゾンビアポカリプスの原因を作ったものなのか、あるいはゾンビアポカリプスを収束させる希望であるのか。どちらとも思えるから、ほんとわかんないですよね。

黒魔導士を自称するサキの兄が、ジジから聞いた死者蘇生の条件? あるいはリスクについても気になりますよね。この情報がサキにとって朗報となるのか、あるいは厳しい選択を強いるものとなるのか。こうしたところもまだわからないだけに、今後が気になるところです。

そして確実な朗報。アヤの母の生存が確定です! またアヤの送った不完全なメールを見て、母もアヤの生存を確信する。でも、この時アヤの母は、夫も我が子と一緒にいると思ってるんですよね。この母の安心、希望と事実がうらはらであること、たいへんに痛ましく、胸が空白になるような思いがしました。

アヤ一行とサキ一行、ここで別れることになるんですね。ここに残るミツハとアユムともお別れ。一緒に危機を乗り越えた皆が、またふたたび会えるといいですね。そしてアヤの母の頑張りがむくわれて、世界から危機が取り除かれるといいですね。

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