2023年1月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年3月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年3月号、昨日の続きです。

『ご注文はうさぎですか?』

すっかりしてやられましたよ!

コーヒー酔いに悩むシャロに青山さんから催眠術で改善しようという申し出が! どう考えてもうさんくさいのだけど、ココアには見事に効いた。でも、これ本当に効いてるの? からの、リゼがまさかの幼児化!? マジか! これは、これは本物だ!

と思わせてですよ、これが最後に演技だったと明かされるのがですね、そうか、それであんなにリゼと青山さん揉めてたんか。できれば避けたい幼児化を指定されて、やりたくないと、でもやらないととふたりの間で悶着があった模様。しかし、それでもやるとなったらきっちりやりきるのがリゼという人なんですね。

でもこれ、シャロが催眠術にかかりやすくなるようにする前提づくりだったわけですが、周囲に被害甚大ですよ。チノは苦手なセロリを素面で食べてたってわけか! ほんと、苦手なこと、やりたくないことでも、友達のためにはしっかり演じてみせるその気持ちが嬉しいエピソードでしたよ。というか、終盤のカオス状況、あれほとんどヤケクソだったのでは?

最後の千夜の種明かしと、シャロへの冗談めかしたメッセージ。あれもまた素敵でした。ふたりはずっと仲よしですね。

『ぼっち・ざ・ろっく!』

オオツキン、無茶すぎる。

結束バンドのクリスマス企画ライブへの参加者を募るべく、長谷川経由で大槻を頼ったぼっち。新宿FOLTのオーチューブチャンネルを使わせてもらうことになったのですが、その企画がまあ酷い! 自分たちの持ちネタ、バンドとしての魅力押し出していきゃあいいのに、身内からもそういわれてたのに、あえて二番煎じ三番煎じで勝負するというの、非常にあかん感じがして、もうね、ぼっちのみならず大槻の自分の見えてなさってやつですよ。この見ていていたたまれさに悶える展開。ちょっとした大事故になるところですよ。

最終的に落ち着いたギター演奏動画。大槻の曲のフレーズ、ぼっちには無理じゃないのと煽ったら、一回聴けばいけると逆にやり返されるかたちになってる大槻がつらい! で実際弾けるんだからぼっちはすごいよなあ。そのすごさがなかなか発揮されないだけで。でも、あの大槻と一緒にギターを弾いている様子、あれはとてもよかった。ふたりより一層に仲を深めることになったのでは? といいたいけれど、ぼっちはつれないなあ!

かくして目的の参加者獲得に漕ぎ着けたわけですけど、まさかあの大事故動画、全部律儀に公開したんだ! 避けられる事故にあえて突っ込むそのスタイル。いやもう、心底いたたまれない気持ちになる落ちに、ほんと、苦笑が精一杯でありました。

『こみっくがーるず』

好事魔多し!? 両親が大変との連絡を受けたかおすが帰郷。するとそこには、仲よく腕を骨折した両親の姿が!

って、なんでそんなことに……。ああ、かおすの連載を祝ってたらちょっと限度を超えてしまいましたか。このおっちょこちょいなふたり。でもこうでこそのふたりという気もしますよね。

家のことも大変、お店も大変な状況、そこで頑張ってみせたかおすが見事でした。いつも以上に気迫に満ちたその姿。めっちゃ声出てる! からの、掃除洗濯さらには炊事まで。怖ろしい音をたてながら作っていたのはカレー。それを食べたご両親の嬉しそうな顔! からの、かおすが漫画家の道に進むことになった瞬間の思い出がよみがえってくるの、あれはちょっと泣けましたよ。

そうか、このご両親があって、このご両親に育てられて、かおすは大きくなったんだ。ふたりの子としても、また漫画家としても、大きくなっていくんだな。そうした気持ちに胸がいっぱいになって、ご両親が我が子の成長をどれほどに嬉しく思ったか、ハメをはずすほどにはしゃいじゃったその気持ちをも実感したように思えます。

そしてこの帰省は、かおすにとってもよいきっかけとなったのかも知れませんね。ここで初心にかえることができた。もう迷うことなく漫画に向きあえるようになるかな? と思わせてからの、漫画道具持ってきてない問題発覚! 一筋縄じゃいかないな! からの、かおすのピンチに駆けつけてくれた友達のありがたみという、最終回目前にしてかおすをとりまく素敵なものを全開にしてくれた、そんなよさありました。

次回、最終回なんですね。長かったのか短かったのか。まだ見ていたい、そんな気持ちも当然あって、けれどだからこそ漫画家としてのかおすの成長。最後に描かれる彼女の足取りを見届けたいと思います。

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