二日連続で『ニコリのパズルS へやわけ』。パズルについては昨日書いたので、今日はBGMについて書きたいと思います。本当は昨日音楽についても触れておきたかったのだけど、書いてるうちにすっかり忘れてしまった。いえね、このゲーム、BGMがとても効果的に使われているんです。パズルを解いている時に、背景にかかっている音楽ですよ。パズルゲームだと、それこそわりと静かめの集中を邪魔しない音楽がさらっとかかってるという印象が強いのですが、『ニコリのパズル』はちょっと違う。パズルに取り組んでいる、プレイヤーの気持ちをぐっと盛り上げてくる、そんな要素があって、これうまいなあって思ったのです。
パズルを解いていくと、音楽が変化するんです。おそらくは盤面が一定量埋められると、それをトリガーとして要素が追加されるようになっている。
最初は静かにギターでも爪弾くかのように、短いフレーズがいくつか鳴らされているだけだったのが、ある程度マス目を埋めるとより持続性のあるフレーズが加わって音楽としてのまとまりを感じさせるようになり、そしてドラムのリズムとベースのビートが加わればいよいよ終盤! 詰みは目前と、自然プレイヤーの気持ちも後押しされてアガってくる。
この音楽を効果的に使った演出は素晴しいなと思います。
昔はゲームのBGMというと、ステージやフィールド、登場キャラクター固有のテーマがループでずっと鳴っているのが定番でしたが、最近だとフィールドBGMは抑えぎみ、あるいは環境音だけにして、特別な場所に踏み入ったり、ボスとの戦闘が開始されるのをきっかけとしてBGMが再生されるような、状況に即した演出がなされることが増えていると聞きます。フレーズが組み合わされることで自動生成されるBGMなんかもあったりして、ゲームというインタラクティブなメディアならではの使われ方がいろいろ模索されています。
このゲームにおけるBGMも、そうしたユーザーの操作に即して変化し、相互に影響しあう、そうした今の流れの中にあるのでしょうね。
こうした試みは、『ニコリのパズル』現行作だけなのか、あるいは3DSやそれ以前のものからあったのか。ちょっと興味が出てきました。いやしかし、このBGMの使い方はとてもいい。変化のタイミングが抜群で、すごく気持ちがいいのですよ。
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