2021年10月31日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年12月号、昨日の続きです。

『あやしびと』

アヤに選択の時が訪れたのでしょうか。

ふぶきとともに人間の世界にやってきたアヤ。得られた情報をもとに病院を訪ねてみれば、そこには自分が眠りについていて、いったいこれはどういうことか。これでアヤの置かれている状況が確定しましたね。アヤは生霊として妖人の世界にやってきていた。それがこうして自分の体がまだ健在であること、自分の意思は別として、霊は体に戻ろうとする模様。ふたたび人間の世界に戻ることができると確定したんですね。

でもここでアヤには選択肢が示されて、人の世界に戻るか妖人の世界に留まるか。その決断に迷いを見せるアヤにかけるみぞれたちの言葉。そのひとりひとりの思い、考えがあらわれて、もうたまらないものありますね。とりわけサカサがいい。天邪鬼としての性質がそうさせるのでしょう、本当は動揺もしている、アヤとの別れを惜しんで涙を浮かべるほどに悲しんでいる、なのに表向きにはなんでもないような素振りで、人間の世界は忘れようよ。この子の精一杯だったんだろうなあ。カバネに態度を責められて一気に感情を露にするところ、これはもう耐えがたく、同情、共感させられるものありました。

けれどサカサのおかげでしょう、みぞれも本心を口にすることができた。思いを言葉にして伝えられて、みぞれが後々悔いたり気に病んだりしないでもすむかも知れない、そう思えば少しは救われた気持ちにもなれます。そしてアヤの決断やいかに。

本当、人の世界での生と妖人の世界での暮らし、その両方が満足する選択肢があればいいのに、そう願わないではおられない状況です。

『ニチアサ以外はやってます!』

いい展開をしましたね。特撮研の存続のために、それぞれが製作に打ち込んでいる。けれど一週間で30分の動画を作るのは無理。予告編を作るにしても、本編映像があるわけじゃない。なんとか限られた時間の中で、スーツの製作、脚本の完成、歩みを進めなければいけないのですね。

ここであかねの発案が光りましたよ! ええ、これ、すごくよかった。

特撮研のみんなの力を合わせませんか?

今、在籍している部員だけじゃない。特撮研の先輩たちが残してきたもの。映像、音声、スーツ、それらを引き継ぎ、組み合わせて新たな映像に生まれ変わらせる。ああ、これまでの集大成だ。会の存続がかかるという局面で、過去連綿と続いてきた歴史が彼女らの力になる。その展開は胸を熱くするに充分なものでした。

かくして方向性は決定しました。いよいよ撮影を開始するとのこと、まさしく動き出さんとする状況。あかねの活躍に期待されますね。

『しずねちゃんは今日も眠れない』

夏休みも終盤。宿題を全部やっつけて余裕綽々のしずね。でも、あのどや顔、なんか不安にさせられるんだよなあ。と思ったら、読書感想文? 忘れちゃってたんだ! いやもう不安的中、フラグ大回収でした。ところでどうでもいいんですが、しずねのどや顔、めっちゃいいですよね。冒頭しずね、どれも最高の表情ですよ。

今回は日々野先生メインのエピソードなんですね。このところお疲れ気味。愛用の抱き枕を姪っ子にあげちゃって、それで寝付きがよろしくない? この先生のピンチに、ねねとののが先生のもとに派遣されることになったんですね。でもこれ、結構なよこしま事案? ねねもののも、先生を癒すのがメインミッションだなんていいながら、先生の私生活に興味津々!? 実際のところ、しずねからしてがそうだったものなあ。あとでこっそり教えてねって、先生の私生活、いろいろ大丈夫なのかな!? ちょっと心配してしまいましたよ。

抱き枕たち、いつもどおりといえばいいのか、バレてはいかん状況なのになんだかんだやりたい放題な感じになっちゃって、ベッドの上で騒いじゃったり、先生が入浴してるあいだにハーブティーの用意をするのはいいとしてキッチン荒らしちゃったりと、先生のやること増やしちゃってない? 大丈夫?

でもしっかり抱き枕としての仕事をまっとうして、よかった、先生もいい夢を見てしっかり休めたそう。

ねねがいなくてちょっと落ち着かないしずねの様子も描かれました。でも手足伸ばせるのはいいなって、それはそれでエンジョイしてるのはちょっと面白かったです。

この抱き枕が繋ぐ関係。実にいい感じ。これ、もしかしたら先生のところにもねねやののみたいな不思議な抱き枕がやってきたりするのかな? なんて思って、いやそうはならないかな? なんかいろいろ思っちゃうんですね。

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