2021年10月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年12月号、発売されました。表紙は『おちこぼれフルーツタルト』。あらま、姉さん、大人気。ロコがチコと乙、ふたりに挟まれて、えらいこと迷惑顔! というか、チコ、よだれ! よだれ! うひー、そのよだれが垂れてる手、チコのかと思ったらロコのじゃん! ロコさん! はやく、はやく、手を洗ってらして! にしてもしかし、このセンターにあるまじき表情がおかしくて、格好はみんな3人ともにかわいいのになあ! いやもう残念アイドルたち。その面目躍如たる1シーン。えらいもの見せられた気分です。

今月は新規ゲストが4本です。

『異世界アイドル、推参です!』

仕事を終え帰ってきたら、自宅が大変なことになっていた! って、見知らぬ女子ふたりが出迎えてくれるのも驚きだけど、ドアがぶち抜かれている。いったいなにごと、強盗!? と思いきや、迷子になったので手近な部屋にお邪魔していました、ってそれはそれは迷惑な話だよ!

このふたり、ちょっとファンタジー系な格好していて、コスプレ? と思いきやそうじゃない。異世界からやってきた魔法使いにドラゴンだっていうんですね。翌朝、二日酔いで頭痛に苦しむも、魔法で軽く癒してもらったり、また朝食の目玉焼き、ガス台使わず手から発する炎で調理している。

医療費と光熱費、節約できるのでは……!?

というのはいいとして、アイドルのプロデュースを夢見ていた主人公。なんの因果かこうして知りあった不思議なふたりとともに、アイドル活動を開始することになりそうなんですが、魔法や炎、これら個性を生かすとなるとなかなかに普通ではないアイドルが誕生しそうでありますよ。

『放課後の間にマに』

待ちあわせに遅れてやってきた先輩。クマパーカーにドーナツをくわえて、遅刻の理由は曲がり角でぶつかった犬。可愛いから愛でてきたと、微妙にパターンを外してくるのはいい感じでありました。

この子たち4人、先輩の家の喫茶店、その手伝いに集まったんですね。それぞれに個性的で、手伝いにきたはずなのにしれっとお客になってる子がいたり、あがり性でお客さんに心配されるほどに緊張しまくる子がいたり。でもそうした弱点をカバーしあったりしながら、一緒にひとつのことをやりとげる様子。この子たちの互いをよく知り、仲を深めてきたこれまでがうかがえるようで、その仲間としての距離感がとても心地よかったです。

『トゥーBEE オア ノット トゥーBEE』

農業部に入部した主人公。しかし、なんと、虫が苦手! 農業といえば虫とは切っても切れない、そんな活動であるわけで、のっけから主人公花子を出迎えるのが養蜂場! 蜂蜜をとるだけじゃなく、虫媒のためにもミツバチを飼っているわけですか。結構な本格派なのでは!?

虫が苦手な花子。防護服で完全防御しても怖いものは怖い。蜂の他にも芋虫が出たりと、とにかく虫に縁のある部活動。花子はここでうまくやっていくことができるのか? というところで、蜂蜜の甘さに頑張っていく気持ち強めていくんですね。

農業のいろいろ、虫媒だったり土を耕したり、そうしたことが自然に当たり前みたく描かれている漫画。そのクライマックスは収穫なのかな? 野菜に蜂蜜を青空市にて販売するその様子は達成感など感じさせてくれるものあって、なかなかの充実。やっぱりこうした成果が見える、その実感に溢れている様子というのは魅力的だと思いました。

『TUNAGUあぷり』

漫画家志望の子たちが集まるバーチャル空間。作業しながら通話する、それに特化したアプリの世界を描いた漫画。当然、登場人物は漫画を描く子ばっかりで、主人公も仕事をしながら漫画家目指して頑張っている。中には、ある程度の成果もあげている子もいるようで、くららは担当がついている、取材にも赴いてと、つまるところこの子はデビューしてるわけですかな。

そんな中、賞への応募作を描いている子、セキがオンしてきて、なんとまあ、締め切りは今日、現在は19時半、ってことは4時間半で描き上げないといかんのか。というか、応募はもうオンラインの時代ですね。ギリギリでも今日中にやっつけて、日付が変わる前に応募のボタンを押して送信したらそれで間にあうのでしょう。となればやっぱり限界いっぱいまで粘りたくなろうものですね。

でも、いくらなんでも時間が足りなすぎやしないか? と、ここでなるほど主人公とくららが手伝って、締め切りまでに間にあわせるわけか! と思ったら全然違った! マジかよ!

応援してというセキの言葉を受けて、ほんとにふたり応援する。歌い、踊り、笛を吹いて、かくして締め切りまでに完成を見た原稿。おお、まずはよかった。と思ったところで、くららが、私達が少しくらい手伝ってあげればよかったんじゃない? 唐突に冷静さ取り戻すの、本当におかしかった。

だよねえ? そうだよねえ!?

ほんと、そんな感じに首を縦に振るばかり、そんなラストにやられました。

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