『まんがホーム』2021年11月号、一昨日の続きです。
『歌詠みもみじ』
パパさんが貰ってきたAIスピーカー。市販のものではない独自仕様のものらしいですが、それにしても高性能すぎないかい!? もみじが川柳でもって挨拶したら、AIも川柳で返してくる。これ、ほぼ人格に近いもの持ってるのでは!? いやもう実際このスピーカーの末路、飼い犬マックを煽ったのが運の尽きであったものなあ! ほんと、ある程度自律して思考できる、それくらいの高機能だったような感ありましたよ。
しかしAIスピーカー。あれば確かに便利で、ちょっとしたもの調べたりするの、いちいちPCなりスマートフォンなり開いて文字入力してとかしないでも、聞けばそこそこ答えてくれる。まあ、まりなが経験したようなもどかしさに直面させられることもしばしばなんですけれどもね。
今回ママさんがやってたみたいに、レシピの手順を順番に教えてくれるみたいなの、実際にできるのかな。こういうのは試したことがないんだけど、できたら素晴しいよなあ。みたいに使いこなしているママさん。このアシスタントとしての優秀さ。パパさんをはるか後方に置き去りにしていますけど、いずれより高性能になっていけば、こういう便利さが自宅でも体験できるのかも知れませんね。
なんて具合に夢のある? そんなエピソード。でも山城家のAIはいつか反乱とかやらかしそうな、そんな危険な臭いがしますよね。だからマックお手柄だったのかも知れません。
『うちの秘書さま』
田中さんのプライベートが! ここに山田がいなかったの、山田の不運かそれとも田中さんの幸運なのか。
さて、謎の多い田中さん。その家を目指して出発するも、いけどもいけども森。終わりのない山道にくじけそうになったところに現れた、やけにフレンドリーでくだけた口調の田中さん。おおう、この人、田中さんのお母さんなのか。そっくり! でもちょっと表情が柔らかい。もしかしたら田中さん(娘)より可愛いのでは……!?
田中さんの家で受けた歓待。これが手厚いもてなしで、鍋を用意してくれた、ってもしかしてこれ父ちゃんが仕留めた熊!? で、どんどこご飯が出てくる、メイドさんもどんどこお酒をすすめられて、すっかりできあがったその視界がヤバいな。あらゆるものがはじめに見えるのはいいとして、仕留められて壁にかけられた熊皮、それがはじめになってるの、いいのか? ほんとにそれでいいんですか、メイドさん!
夜のドキドキもまたちょっとした特別感あったりしたエピソード。でも七瀬はまるで意識してないし、ほんとはじめは弟みたいな感じなんでしょうなあ。でもって意識しすぎているメイドさん! なにが安心なのか! ほんと、なんともいわれん味わいでした。
『吸血鬼くんと死体ちゃん』
ニナが母と再会しました。変わり果てた娘の姿を前にして、母の最初の感想が、思ってたほどじゃない! な、なんだそれ。と思ったけど、だよなあ、蘇った死体だもの、腐敗が進んでたりしたら、たとえそれが親族であってもキビしいしツラいよなあ。
お母さんはそれくらいにハードなの予想されてたのかな? と思ったら、そんなどころではなかった。そもそも人とは相容れない、そんな姿であることまで覚悟していたんだ。ええ、普通に娘の姿していて、その考え、記憶も娘のものそのままで、顔には痛々しい傷跡が残るけどね、でもそれでもこうしてもう会えない、話せないと思っていた愛する家族と再会どころか、普通にお話もできる、これからも会うことができるというのはどんなにか嬉しく思われただろうなあ。
それが娘なら、我が子であるなら、なおさらなのだと思います。
どこか緩い、そんな漫画で、母娘の禁断の再会シーンもぐわーっと盛り上がって、感動で、涙がとまらないよ! みたいなこともないのだけれど、それでもエドガーにお礼をいう母の姿など、つんとくるものがありました。ええ、大げさには描かれていないだけで、そこにはやっぱり親の情なんてものがあって、娘の親に向ける気持ちなんてのもあって、たびたび落ちのおかしさでリセットされ気味ではあるけれど、しみじみとした感慨、確かにあったのでした。
次回で最終回だそうですよ。ということは、ニナへのエドガーへの思い、そちらが解決に向かったりするのかな? 緩くて、おかしくて、不思議なテイストで、なんかほのぼのと引き込まれる、そんなところが好きでした。最終回も楽しみに待とうと思います。
- 『まんがホーム』第35巻第11号(2021年11月号)
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