『まんがタイムきららキャラット』2021年11月号、一昨日の続きです。
『紡ぐ乙女と大正の月』
なかば強引に雪佳を遊びに誘う紡です。なんだか意味深ないいまわしが周囲に誤解を広げているのだけれど、そういえばこのふたり、少し前までお姉さま、妹の間柄でしたね。そりゃあ周囲がこの状況放っておくわけがない。実際、雪佳はツンツンしながらも、どこか打ち解けて和らいでますもんね。そりゃあ、やっぱり、その仲になんらか見出そうとする気持ちもわかります。
週末に上野にいきます。まさかのサプライズ? 千歳様も参加されまして結構な大所帯。また、この集まりを提案した初野はというと、妹八重子を伴って、この八重子がいい働きしてましたね。雪佳に接近。さすがの雪佳も小さな子相手にはツンツンできないようですよ。
上野を見てまわる紡。この時代にはすでにあった西郷像。見慣れたものがあったといってはしゃぐ紡に旭と雪佳がキビしい! でもって紡も知らぬ東照宮。へー、昔上野に東照宮があったんですね。って、いやいや、今もあるよ!
今にいたるまで残っているものがあれば、もうなくなってるものもあり、動物園は今も健在。でもあの大仏はなに?
今回の上野めぐりは、雪佳をはじめ、千歳も含めて、皆の親しみを深める、そんないいエピソードでしたね。八重子と雪佳、ふたりの様子がほのぼのとして、時に優しげな表情見せる雪佳の横顔、素敵でありました。
『RPG不動産』
サトナ様、黒幕説、濃厚になってきていませんか? 謎の世界に閉じ込められている勇者。どうにも頼りない人なんですが、それよりも異様にサトナのことを怖れる、その理由はなんなのか。死さえも脳裏にちらつくほどの恐怖に震えているのだからよっぽどです。
やっぱり、なんかおかしい。話をうかがってみれば、勇者といわれるこの少女、魔王を倒したといわれているけれど、そんな事実はないのだという。そういえば、魔王が倒されてこの世界に平和が戻りました、公にはそういうことになっているけれど、実際にはなおも戦争は続いていて、多くの魔族が犠牲になっている。
などなど、情報の統制、事実とは異なる情報の流布されていることが見てとれて、そしてそうした施策に他ならぬサトナが絡んでいる、そう思わせるような描写が続いていよいよ不安でありますよ。
さらには地下での戦い、孤軍奮闘するアリスの姉、けれど満身創痍ではないですか。この人の呼び出した半人半馬の射手の放った矢がサトナの胸を貫くも、サトナ、むしろこうなることを予想していた? いや、こうなるよう仕向けた?
いやはや、もう剣呑剣呑。この漫画のはじまった当初には、こうしたハードな展開が繰り広げられる日がこようとはまるで予想もしていなかった。ほんと、あの入居希望者に物件紹介していた日が遠い昔に感じます。
『しずねちゃんは今日も眠れない』
しずねのテンションがなんかおかしい! あかりの家でのお泊まり会がしずねを変えてしまった!? オレンジジュースを手に、焦点あわぬ目をしてうぇーい。すっかり浮かれてしまって、そのままテスト期間に突入。まったく勉強に手がつかなくて、しずね、意外というかなんというか、浮き沈みのあまりない人生送ってきたからか、実際浮き沈みを経験すると感情を満足に制御できないみたいになってしまうのかも知れませんね。
そんなしずねがスマートフォンを入手しました。それはいい。あかりとも連絡先を交換して、これもいい。でもあかりから誘われたゲーム。まさかというかなんというか、しずね、すっかりハマってしまって、夜を徹してゲーム!? それは、それは、体に悪いよ! もう四六時中ゲームをやり続けているしずねのこと、ねねも母も心配して、なんとか外に連れ出そうとプールに誘ってくれたんだけど、このプールが気分転換になった? スマートフォンにどっぷり使った、悪いサイクルから抜け出すきっかけになった?
いやあ、まったくならなかったの、これ、ほんとまずいですね。
というか、お泊まり会ではしずねが浮かれたように、プールでねねが浮かれてしまったんだ。ゲームばかりじゃ駄目だ、宿題もしよう、そう思ったしずねを自堕落の世界に招き入れたねね! しかも同じくゲームにハマってしまって、このミイラとりがミイラになった感!? いやもうふたりともに自制がまったく効かなくなっちゃって、最初はねねも心配する側だったのになあ。
あの優しくおっとりしたお母さんがあんなに怒るのもしかたない。いやほんと、よっぽどの状況、なかなかに珍しいもの見た感じがします。
- 『まんがタイムきららキャラット』第17巻第11号(2021年11月号)
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