2020年11月3日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2020年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2020年12月号、先日の続きです。

『紡ぐ乙女と大正の月』

雪佳と唯月の確執。公爵家と思われ近づいてこられるも、分家とわかれば去っていく。その繰り返しに傷ついてきた雪佳が、こんどこそ身分とか関係なく仲良くなれたと思った矢先に唯月との関係が断たれてしまった。唯月の父の命によるものだったのだけど、雪佳からすれば関係のないこと、裏切りとしか思えなかった。それが先日の険悪な再会に繋がっているというのですね。

これ、紡がふたりの関係を取り持ち、改善させることになるのだと思っていたらですよ、ああ、軽井沢滞在、最後の自由日。雨に降られた紡が雪佳と出会って、そこで言葉を交す機会を得るのですね。紡、説得するでもなく、でも今の唯月について伝えようと一生懸命で、変わらず雪佳は頑ななんですけどね、それでも唯月とまたの再会を果たすことができた。

唯月の無理に渡した傘、これがまたふたりの出会える日を作ってくれるのか。会うべきかどうか、その葛藤が雪佳の心を融かすこともあるのか。これからの展開が気になる。そんな小道具になってくれましたね。

『mono』

かき氷食べまくり編の完結であります。果実を贅沢にあしらったもの、名水や天然氷を押し出したもの、アボカド味なんてのもあるというの、その変わり種? でも全然奇をてらったようなものではないというの、そうしたレポートを楽しく読んでいたら、ああ、やっぱこういうのあるとこの漫画らしいなあって思うよねえ。韮崎駅からの展望! 遠くで\よう/っていってるのは富士山? いい景色だなあって思ったんですね。

そして地元に帰ってきたらですよ、おお、ここでもかき氷! しかもどれも豪勢なのね! こういうの、全然知らなかったから、ちょっと食べてみたいなって思わされる、そんなエピソード。いやほんと、かなり心ひかれるものありました。

『かぐらまいまい!』

おお、花守神社が盛況ですよ。時は大晦日。うちは年末でも混まない、諦めきったような美夜さんですけど、いやいや参拝の人たちがたくさん訪れていて、これも日頃の活動のおかげ!? 神社のお手伝い、助勤を勤めるこふくたち舞姫部の皆。お守り売って、おみくじ、甘酒と、あちらこちらで忙しく働いているその姿、にこにことして、楽しげで、そこに充実のようなもの感じさせてくれるの、よいですよね。

そして、仕事があがってから。皆でお参り、こたつでお蕎麦を食べてる時のミコト、緩くって最高だよなあ。そして翌朝、皆で拝む初日の出。この子たちのこれからと、それから今後をうかがわせる、そんな素敵な語らいに感慨が押し寄せてきましたよ。気持ちも一新、晴れ晴れとして伸びやかに、その向かう先に幸あること、それを願わずにはおられない、そうした気持ちになったのでした。

『魔王の娘からは逃れられない』

面白いなあ。城内で迷子になってしまったショーコ。ルルの部屋に向かうのですが、その途中途中でルルの配下、魔族たちのお願い聞いてお礼を貰ったり、またそのお礼が違うお礼になったりするその連鎖、わらしべ長者展開ですよね、本当に面白かったです。

魔物や魔人たち、皆の人(?)のよさが見えるの楽しいし、ショーコがすっかり受け入れられていて、親しいの。それが本当にほのぼの(?)としてしあわせな感じ。別れぎわにルルの部屋への道筋教えてくれるの、それも本当にフレンドリー。みんないいやつばっかりだなあ。

と思ったら、せっかくのお宝が適当なガラクタになってしまったショーコ。でもそれがまさかの展開。囚われていた魔物の封印を解く鍵だって、すごいなショーコ、なんちゅう強運なの。しかもその魔物、一軍を率いる実力者!? ショーコを担いでの凱旋! ショーコ、青くなってますけど、ほんと国を滅ぼせるレベル? そんな力、持ちたくなかったろうなあ! この思いがけない展開、とんとん拍子に見せてくれるのが面白くって、いやもう愉快でした、痛快でした。

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