『まんがタイムきらら』2020年12月号、昨日の続きです。
『夢見るルネサンス』
リーチャ、自由すぎる! 桃花の家でパーティをやるというので、お招きされたリーチャたち。ひとり桃花宅に向かうリーチャがウサギと出会ってさあ大変。もう頭の中はウサギでいっぱいになって、スケッチしたいと追い回して、おいおいこのままじゃあ穴に落ちて不思議の国にいってしまうよ? いえいえ、そういうことはありませんでした。むしろ日本のお月見、意図せずひととおり体験しちゃうっていうんですね。
ススキの茂みを突き抜けて、コロッケ屋さんからお団子をわけてもらって、そして店長さんと一緒に月を眺めて。月見という風習を知らず、風流とかを意識していないリーチャですが、そのかわりに月明かりを頼りに絵を描いていたルネサンス時代を思い出すというのがね、おお大変だったなあって、ちょっと今の時代に生きているものには想像するのも難しい、そんな社会だったんだろうなって思ったりしましたよ。
そして桃花の家に到着。すごいな、桃花の家。和風の離れとかあるのか。そこでお月見の趣旨を知らされるリーチャ。あんまりピンときていないその様子が愛らしかったです。そしてウサギとも再会。なんか、いろんな要素がコンパクトにまとまってるの、こういうの好きなので、ちょっと嬉しくなりました。な〜んと!!!
『星屑テレパス』
瞬さん、なんとまあ色っぽい! さて、今回は瞬さん大活躍でしたね。モデルロケットの選手権、モデルロケットのライセンスが必要だっていうので、急遽皆で4級をとらないといけません。というんですが、瞬が3級所持者。しかも指導講師ライセンスまで持っていて、瞬さん有能すぎ! 瞬の指導を受けることで部の皆、4級ライセンスを取得できるってわけよ! かくして最低ひとりの3級所持と全員の4級所持という競技規定はクリアできて……、できてというのですが、海果、えらい苦労したんだね……。エンジンの不着火とパラシュートの不展開が多すぎてっていうの、そうか火薬が怖かったか。でも、それでもよく頑張りました!
前半がライセンス取得の話とすれば、後半はライセンス取得のお祝いにかこつけて瞬の誕生日祝いですよ。といっても瞬の誕生日は2ヶ月前だったっていうんですけどね。それでもみんなで祝いたかったって。全然素直に喜んでくれない瞬だけど、それはそれで嬉しそうですよね。そしてプレゼントは瞬の好きなプラモデルで、おお、このチョイス、いつぞやのおでこぱしー! ほんと、これまでのいろいろを今のこの瞬間に繋げてきて、かたくなな瞬も押し切られるみたいにしてだんだんと打ち解けそうになってきているの、それがとても喜ばしい。いろいろと理由つけて、嬉しくないんだって、そう思おうとしている瞬の、けれど気持ちがちょびっと表情に漏れてきてるみたいなところ、いいなあって思ったんですね。
いつか瞬も、なんのわだかまりもなく素直に気持ちをあらわせるようになれるといいですね。その時には海果ももじもじしないで思ったままに思ったことをあらわせるようになるかな? ふたりともに、少しずつ進んでいけるといいね。
『しすぱら!』
みみたん! その距離は膝壊さない!? いや、毎日10kmランニングなんていうからさ。たくさん食べてたくさん動く。さらにはどの教科においてもそつがなく、まさしく文武両道。今日からココと一緒に学校に通うことになったみみのことを若干心配していたココだけど、もう全然心配いらなかったよね。というか、むしろココの方が心配よ。あまりのいたらなさに自己嫌悪するココの姿が痛く胸に迫って、おおココさん元気出して! でもそんなココのいいところ、才能? それがきっちり描かれたの、嬉しかった。とはいっても、ココ、自分の長所、能力にはとんと無自覚なんですね。ああもったいない。気づいて活かせればいいのに!
ココの無頓着、どうも自分の長所に対してだけみたいな感じですよね。みみのことによく気づくのはこの子の場合当然として、自分の過剰な行動にぎりぎりでストップかけるところや、なにかしゃべろうとすればみみの話になってしまうの気づいてるところを見るに、わりとしっかり自覚してるんですよね。姉についても、ちゃんとよく見て、感情に流されず、しっかり公正に評価してるでしょう?
ちょっとみみたんがらみとなるといきすぎるきらいはあるけれど、いろいろ気づけるところ、人のよいところを見出せるところ、これはココの長所でありますよね。そういうのがちらほら見えた今回。ココに対する好感、より強く感じられるようになる、そんなエピソードだったと思います。それだけに、ココが自分のよいところにもちゃんと気づけて、いつしか自信を持てるようになってくれたらなって、そんな思いもしたのでした。
- 『まんがタイムきらら』第18巻第12号(2020年12月号)
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