『まんがタイムきらら』2020年12月号、昨日の続きです。
『トールさんの通り道』
ライム、この人、人じゃないけど、さすがの強さですね。騎士ケイトに圧倒された!? かと思ったら、あっさり状況ひっくりかえしちゃって、これ、敵対していたなら危なかったのでは? むしろ今は友好的だから魔族がなにを目標としているか、かつてどんな世界を目指そうとしていたかなどなど、世界の秘密? 歴史について教えてくれて、その上、ケイトたちが必要としている原石までくれたっていうんだから大サービスです。
しかし、この世界の人たち、日本語を話していたんですね。そうでした、リセと普通に言葉が通じていましたね。その理由も判明して、いよいよといっていいんでしょうか、なにか核心に迫っていきそうな予感がしています。というか、リセの一旦帰国やユウの身に刻まれた印、加えてサラとサラに指示を出す魔王代理のサイド。これら、個別に動いていくとは思いにくいですよね。いずれなんらの関わりがあることが判明する、あるいは持つようになると思わされて、いずれにしても剣呑。ここでトールがいかなる役割を担おうというのか、それも気になるところでありますね。
『さかさまロリポップ』
柚希、今日は留守なんですね。学校の泊まり行事で留守にしているのですが、宿泊先でやたら詩月のこと心配している柚希が面白い。柚希の代わりにといって家に泊まりにきている穂澄、この子にお姉ちゃんの座を取られちゃうよっていわれて焦ってみせたりね、どこまで本気なのだい? わかんないんですけどさ、穂澄は穂澄で姉っぽく振舞いたかったのにうまくいってなかったり、この双方どちらもあたふたしたりしてるのが面白くって、で、肝心の詩月はというと伸び伸びして余裕なんですよね。
観葉植物の中村ちゃんとか、これまでを知っていると面白い要素があってなんか嬉しいですね。でもって、夜、姉サイドと妹サイドで写真のやりとりするとかさ、こういうのも楽しくて、外泊で直接会えないのは寂しいかもだけど、こういう普段とは違う交流ができたのはまたいい思い出になったんじゃないかなって思えるようなよさありました。ええ、やっぱり詩月、余裕ですよね。怖るべき子でありますよ。
『下を向いて歩こう』
シエルから預かったウランガラスを海に落としてしまった! 早朝、潮の引くのを待って、ひとりガラスを探そうと海岸に降りた硝子、そこをシエルに見つかってしまったっていうんですね。なんでこんな時間に!? 互いに問うのだけど、その理由がつらい。硝子はシエルのウランガラスを落としてしまったことを告白して素直に詫び、シエルは責めないんですけどね、でもそのこともまたつらいよね、硝子。
ふたりで夜明け前のビーチで探し物をする途中、シエル側の告白があって、白浜を離れるということ、離れたくないんだって泣いてしまうシエルに、もう胸のしめつけられるような思いでしたよ。もうすぐお別れになるからと、こうして一緒に探すことも思い出になるのだと、懸命に笑ってみせるシエルがなおも涙をしぼって、そして硝子もですよ。ええ、ふたり、すっかり互いに大切な友達になりましたね。それだけに、この夜明けの光に輝いてその存在を示してくれたふたつのガラス片。ふたり、それを交換しあって、そうしたらきっと忘れないって、このくだり、本当に感動的でした。
しかし、このふたり、本当に離れ離れになるんでしょうか。なるのかもしれない、ならないのかもしれない。いや、なるんだろうな。でもこのふたりなら、きっとどれだけ離れたとしても大丈夫という気がします。
My Private D☆V
『のむラリアット!』作画担当のこんぱるです。
しかし今回、えらいのきましたよ! 「泣いて嫌がる女の子」って、酷い目は勘弁してあげてー! というわけで、『のむラリアット!』主要勢が涙目披露してくださって、怖さに怯える!? 痛みに耐える!? それぞれに、それぞれの違ったニュアンス、テイストの泣き顔。確かに力はいってるだけあって、訴える力あるよなあ!
それだけにまた思うのですよ。ほんと優しくしてあげて!
- 『まんがタイムきらら』第18巻第12号(2020年12月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿