2020年11月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年1月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

くるみ、どえらいやりたい放題だな。ファストフード店にいきました。それはいいんだけど、ちあきもしゆきもはじめてなのか。食べるのがじゃない。店に入るのがはじめて。それで注文をくるみに任せたら、期間限定だなんだ、次から次に注文しちゃって、でもそれでも全部食べられるってんだからすごいよな。くるみにつきそっていたさきながまるで歯止めにならない。いいコンビだと思います。

動画サイトで食べまくる動画いけるんじゃないか、小さくてかわいい大食い女子っていうの、さきなの着目もさすが、これ、確かに売れそう、人気になりそうです。で、その食べてるところ、これがほんとに可愛くて、ちあきの親馬鹿補正を割り引いても充分以上の愛らしさでした。うん、これは人気出るわ。実際、クラスの子にも盗撮されるレベル。

今回のくるみの、もう終始しあわせそうにしてる様子が素晴しい。でもって、さきなにお礼いうところね、なんだろう、しみじみする。なんだろう、今この時ならではのキラキラした日々、なにをやっても楽しい、そんな頃の輝きがまぶしい。ほんと、改造人間とかそういうのまるで関係なしに、マイペースに話してやいのやいのしてる、それだけのことが本当に楽しそう。いい漫画ですよ。

『ホレンテ島の魔法使い』

今回、作画リソース、ものすごくない!? あむの発案がついにこの舞台に結実して、いよいよその幕があがった。でも、この舞台に魔法を持ち込んだものがいて、もう見過ごせないと動き出すじいさま。それはいいんだけど、部下がボヤッキーとトンズラーなの!? 舞台裏では、上演阻止を目論む勢力と、この舞台を餌に秘密を知るものを釣り上げようとしていた勢力がぶつかりあってもうてんやわんやだというのに、舞台では入れ替わり立ち替わり演者が歌い、舞って、なんだあこの情報量! その歌に込められたろうメッセージも加わって、これ、ちゃんと整理してやらんと把握しきれんぞ!

いろいろ思惑が交錯して、ジさまの命令どおりに動いているように見えるユシャさえも、なにか隠した目的を持っていそうと感じる。混乱し困惑しつつも、翻弄されるままに読み進める、こういう楽しみ方は連載を追っている今だけのものだろうなあ! ああ、この展開をひとまとまり、ひと続きに単行本で読めたらきっとすごく面白い、そう思いながらも、今の情報量の把握にあっぷあっぷしながら感情フル回転で読んでいるこの感覚こそもまた楽しさであり面白さだ、そんなことも思うのですね。

いやまあ、しかし、美しい画面の連続。目にも鮮やか、魅力的。持っていかれますね。誌面狭しって感じののびやかさ、素晴しいですね。

『ななどなどなど』

ななどよ、あなたはなにを考えてなさってるのか。最近不調。ボーッとする。ウイルスかなんかの類じゃないのか、皆で話しあっていたら、ななどが白状するんです。コンビニのトイレで拾ったUSBメモリをぐさーっと自分に挿してみたって!

あの、一気に危機感増し増しになる3人娘がすごかったですよね。実際、これ、出所不明のUSBメモリはかなりヤバい。危険なプログラムを相手方に送り込む時に、駐車場とかにね、ぽろっと落としとくの。そうしたら好奇心に駆られた今回のななどみたいのがぐさーってやっちゃって、もうこれで侵入成功ですよ!

と、そんなのはどうでもいい。問題はななどですよ。相当な発熱。冷却シートやらなんやらで頑張って冷やして、でねこのときの小町ちゃんがね、ほんと健気なの。ななどが初期化されちゃうんじゃないか。データなくなっちゃうんじゃないか。いやいや、クラウドかなんかに全データバックアップとかされてるんだろう? みたいなこと思いながらも、ななどの危機、小町のいつにない献身に、もう泣けましたね。ななどが小町にとってどれほど大切な存在になっているか。それがよくよく感じられたエピソードでした。

しかし、ななど、この子のシステム、汎用のOS使われてるの? てっきり茶々様お手製のスペシャルOSなんだと思っていました。そして今回のラスト、このみ! このみがーっ! これ、あれじゃん、ホラー映画とかの定番パターンじゃん! ほんと、これ、次回作に繋がったりするん!? するん!? いや、でも多分、このみ編は描かれなさそうですね。予想に反して描かれたりしたら、それはそれで大感激でけどね!

『いのち短し善いせよ乙女』

なんと杏エリカ、大活躍だ。なんせ冒頭のハロウィンスペシャルがもう可愛い。

さて今回の乙女の善行は、嘘ばかりついてる女の子、狼少年的な子をいましめるでもなく、追い込まれたところに介入して助けようというものでありました。恐怖の大王だなんてとでもない嘘をいいまくってたら後に退けなくなってしまった。適当な頃合いで新しい嘘でうやむやにしちゃおうと思ってたのに、そんな悠長な状況ではなくなってしまった。

ああ、この窮地に陥ったことでこの子が反省したらいいですよね。でないと、大人になっても嘘ばっかり振り撒いてるろくでなしになっちゃうぞー! とか思ってたんですが、まずこの窮地から救ってくれる誰かがいてくれないと話がはじまりません。ってことで乙女大活躍。さらにエリカがその天使パワーでもって乙女の嘘に信憑性を与えまくってくれちゃって、ナイスなコンビネーションだよ。ほんと、いつにない協調関係に、すまん、杏エリカ、こないだいってたエリカがいない方が乙女の善行スムーズに進行するよねっての撤回します。いやあ、いい友情でした。友情? ほんとに?

狼少女の須応ゆえ。この子がどんだけ懲りたかは別にして、ちゃんと反省できそうですよね。こういうこらしめるでもなく、ピンチに助けにはいりながらも、やっぱり反省うながすというの、乙女いいやつ! ほんと、教訓話になりすぎないで、けれどちゃんといましめになってる。いい話でした。

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