『まんがタイム』2020年12月号、昨日の続きです。
『瀬戸際女優!白石さん』
真島監督からパーティに誘われて喜んでいた白石。だけど急遽ドラマの仕事が入って、パーティへの参加は見送り。その分、仕事に打ち込もうというのですが、難しい役と聞いてがぜん燃えたり、現場でもこれでもかという入れ込みようで見事に結果出してみたりと、こういうところが白石のかっこいいところだと思うんですよ。
今回の白石は、パーティへの参加を断わったことに若干の後悔をしたり、ずっともやもやした気持ちを抱えたりしていたけれど、最後にはそれらネガティブな気持ちを全部仕事に昇華させて、だからこそ真島はじめ白石を評価してくれる人が出るんだろうなと。ええ、最後の真島の言葉に感動していた白石。驕らず飾らず真摯なその様。途中の葛藤、悩みなど見ていただけに、むくわれてよかったと思わないではおられなかったんですね。
『ハニトラなんか怖くない!』
最終回を迎えましたよ。子供のころの約束に取り乱してしまう綾小路。山田さんのこと避けちゃって、でもそれ、気まずさもあるだろうけれど、なんか意識しちゃってるのもありますよね。
山田さんと向き合ってお話することになった綾小路。それまで逃げられたり土下座されたり、山田さんにとってはわりと散々な状況だけど、それをすんなり受け入れてくれてるの、それだけ山田さんが綾小路のこと理解しているってことなんだろうなあ。その人となり、そのやさしさなどいろいろ。
山田さんの攻勢、やっぱり偶然とかじゃなく、つきとめてもぐりこんでたんですね。やべえ。でも、そこまでしちゃうほどに綾小路のこと思っていたんだろうなあと今なら思える。ただ自分の名前、山田かれんから綾小路かれんになることにこだわってるんじゃなくて、この綾小路という人間のことが好きなんですよね。だからこそ、綾小路が山田姓になる可能性を示した時も、決して否定はしなかった。むしろ、ふたりの新しい関係について、そちらに重みの置かれた言葉を発した山田さん。そこにはね、やさしさと、おだやかさと、安心と、やっと叶ったという嬉しさと、ふたりの未来に向けられた希望と、さまざまな気持ちが重ねあわさっていて、山田さん、よかったねと、しみじみ思わされたのでした。
あいかわらずといっていいのか、山田さん、なお押しの強さは健在でありますよ。けれどふたりの関係は、これまでとは決定的に違ってしまって、ええ、見るからにしあわせそうなんですよ。綾小路よ、果報者! ええ、山田さん、よかったなあと、どうしてもそれが先にきてしまう。そんなふたりの様子が本当に素晴しいんですね。
『ご主人様!確保します♡』
お嬢帰宅! そんな概念があるんですか。普段お客をご主人様、お嬢様とお迎えするメイドが、自身お嬢様として来店することをそういうんだそうですが、その店に通い詰めているものからしたら、メイドさんの私服を拝めるラッキーイベント! なるほどなあ! 世の中、知らんこといっぱいだ。
今日は母が非番だからとのびのびしていた心子が、急遽いつも以上に見守られることになってさあ大変。この感覚を参観日というところ、あれ面白かった。なんだかんだで仲のいい母娘、同僚からは姉妹と思われてるみたいですけど、皆から認められる仲のよさ? 尊い認定とかね、ほんとどういうジャンルを志向なさっているというのか!? いや、私はそれでもいっこうにかまいませんよ!
しかし今回、若干のカオス。花を飾りつける時に、ナチュラルに踏み台になってる人! それで、それでええのんか!? しかもオタ芸の師匠なんかも登場してきて、愛未はほんとノリがいいよなあ。でもってそのノリで参観日にもやってくるの! オタ芸まではしなかったけど、手にペンライトが光る! このラスト、まったくの予想外で、いやもう最後まで楽しませてもらいました。
『お天気おねえさんの晴れ舞台』
次の町ロケは琴音の地元。というので、琴音大活躍! というか、かつての大活躍を知ることができたの、これは面白かった。琴音の元カレ疑惑とか、そっちの興味もあるみたいですが、年頃の男性、それっぽい言動にもしや? もしや!? と思っても、全然違うという。むしろ和菓子屋の跡取り息子もいちご農家の若社長? も、琴音に大恩があるといって今なお感謝を惜しまない。農協勤務時代の琴音から、ピンチの時、はげまされたり、いろいろ手助けしてもらったり、世話になっていたというんですね。
琴音が農協でいろいろ見知ったことがきっかけとなって、農業と密接に関わる天気に興味を持つにいたった。琴音の原点を知ることができたエピソード。昔から、いつだって一生懸命だったことや、気象への興味も人を助けたいという気持ちに根差していることを理解できて、琴音という人の厚み、その魅力もますます増したと感じます。なんだかさらっと語られてた感もありましたけど、いや、これ、重大エピソードだったと思いますよ!
- 『まんがタイム』第40巻第12号(2020年12月号)
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