『まんがタイム』2020年11月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。大鍋に煮られた料理を、えーいと取り分けている部長代理であります。みんなで食べると美味しいなー!! ああ、今はなかなかこういう機会を持てない、そんな世の中になってますよね。またふたたび、こうして大勢とともに食事をとれるようになればいいなと思える表紙でした。『軍神ちゃんとよばないで』は芋煮だそうですよ。『六畳一間の憑き物石』こいしはおにぎり飛ばして、手にしてるのはおみそしる? 『花丸町の花むすび』花子は、お店の品かい? たくさんのおにぎりでありますよ。
『良倉先生の承認欲求』
あいかわらず面白いですよ。写真部に新人を迎えて、またこれまでとは違う活動になっていくのかな? と思ったら、家庭科室を借りて調理実習? な、なんでまた……、と思ったら、さすが星畑! 御見通しか。先生、自分の誕生日を祝ってほしい、ケーキを作ってほしいっていうんですか。
どんだけ寂しがりやなんですか。
この漫画、星畑の重要度がすごい。今、写真部の中で良倉の秘密を知っているのは星畑ひとり。それはいいのだけど、良倉の気持ち、考え、見事にずばっ! と読んでくれるよね。適切な対応、適切なつっこみ。あまりに適切に理解を示すその様、まるで保護者みたいだよ!? って、先生、生徒にお世話になりっぱなしじゃいけませんよ! でも、ほんと、いろいろめんどくさい人だけど、嬉しい感情とかダダ漏れにするところとか、なんというか、可愛げがあるんですよね。おっさんなんだけどさあ!
わりと辛辣な水元の評価とか面白かった。思ったこと、そのままにいう。良倉にはかまっておじさん。古岩には星畑とのツーショットたくさん撮るって、うん、素直ないい子ですね!
今回のハイライトはサプライズのプレゼントに嬉し涙をこぼす良倉とか、作ってもらったケーキが嬉しくて、上枝に自慢のメッセージ送りまくるところ。うん、可愛げがあるんだよ。おっさんなのにな! しかしこの可愛げ、上枝も女性化イラストがさぞやはかどったことでしょうな!
『お天気おねえさんの晴れ舞台』
いよいよ気象予報士試験の結果発表の日ですよ。はたして琴音は合格しているのか!? 緊張とともにウェブ発表を確認するも、ああ、残念、落ちてましたかー! 正直、今回こそは受かってるんじゃないかと思ったのですが、甘かった。これ、もしかしたらこの漫画の最終回まで受かることはないのかも知れませんね!
今回、落ち込みを隠せない琴音だけど、憧れの予報士、沖友さんのサポートの仕事が入ったの、これで一気に元気が回復したの、いいタイミングでしたね。試験を受ける前、ずいぶん追い込まれてた琴音でしたから、そのまま深く落ち込んだらつらいなって思ってた。その心配がなくなったの、さらにはより一層にやる気いっぱいになったの、これは本当に嬉しい展開で、次こそは沖友さんにいわれたように、日々の空に季節を感じながら、のびのびとゆったりと、自分のペースで気象の仕事に取り組んでいけるといいなって思ったのでした。
しかし、琴音の芸達者、その根本が垣間見えた回でもありましたね。そうか、田舎の寄り合いの出し物……。この子もまた底知れないものありますよ。
『午前0時のおねだりごはん』
米沢の家に米沢兄とともに向かった牛喰。部屋着の米沢、その生足? にえらいことドギマギしてるのがおかしくて、というか、そんなに? そんなにも? チラッ きゃっ チラッって、その反応、女子同士でもそんな感じなんですか!?
本とかぬいぐるみ、あとトレーニンググッズなどからうかがう米沢の私生活。普段、人に見せない、そんな側面がうかがえるのはいいですね。実際、当初の部屋着? 飾らない、シンプル、そんなスタイルがさっぱりとしたよさあって魅力的でした。表情も、職場と違ってどこかやわらかくって、お店でリラックスした時の様子、それがプライベート空間で見せるそれに通じるものあるんだなって思ったりしたのですね。
牛喰の知る米沢のプライベート。キッチンがきれいというの、それあんまり使ってないからでは!? という疑問を裏づけていくかのような品の数々。こうしたところにも、今後、牛喰が関与していくことも増えていくのかな? 今回は、食事を作って、皆で食卓囲って、それだけで満足した、いや違うな、キャパオーバーぎりぎりまでいっちゃった牛喰ですけど、ちょっとずつ慣れて、もっと親密になっていけたらよさそうですね。
牛喰だけでなく、米沢の食生活的にもよさそうです。
『瀬戸際女優!白石さん』
白石さん、声優に挑戦ですか! 動きあり表情ありのいつもの仕事とは勝手の違う仕事。声だけの演技は難しいと話してる白石と鬼瓦の会話、なるほど、表情筋! おかしかった! というのはいいとして、演じる役というのが白菜っていうのもまたなんか難しそう。人気の漫画だというんだけど、擬人化までいってない! ほんとに野菜キャラクターまんまなんですな。
どう演じればいいか、模索する白石が子供のいる仲間を頼って、自分を知らない子供の反応に演技の方向性を探ろうとするのがいいですよね。とことん演技には真摯なのがいい。そして母子の対話にヒントを得て、キャラクターを掴むところ。さらにオーディションに臨むにあたり、白菜っぽい服をチョイス!? こういういろいろ、ちょっとズレてるところもあるのかも知れないけれど、やるとなったら全力投球。すべてのチャンスに手を抜かない姿勢、これが間違いなく白石のかっこよさなんだと思わされました。
ところで、声優の仕事、さらにはその演じた結果などなど、ちょっとどんな風になるんだろう、興味がありますよね。今後、描かれることがあったら嬉しいなあ、なんてことも思いましたよ。
- 『まんがタイム』第40巻第11号(2020年11月号)
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