『まんがタイムきらら』2020年11月号、昨日の続きです。
『さかさまロリポップ』
柚希の赤ちゃん返りですよ。妹や弟が生まれると上の子がなりがち。テレビでそういってるのを聞いて、詩月が強引に赤ちゃん返りを要求するっていうんですね。姉としては戸惑うばかりだよなあ。妹が心配してくれているのはわかった。成長の証と聞かされてね、でももう普通に成長しちゃってるもんな、お姉さん。でもここで押し切られてしまうのが柚希なのだと思います。
明るいうちからパジャマに着替えさせられて、それも自分でじゃなくて詩月が着替えさせるのな。そのもどかしさから、やらんといかんこと、やりたいこと沢山あるというのに、妹と一緒にお昼寝せざるを得なくなる。さらには夕食も、当然ひとりで食べられるのに、赤ちゃんだからと詩月に食べさせてもらうことになって、逆に大変やん! というのだけど、これも詩月の姉への愛、感謝の気持ちといわれては、柚希も折れるしかないよねえ。
なんだかんだで癒されたっぽいですよね、柚希。赤ちゃん返りセラピー? いや、むしろ妹からの気持ちが確認されたこと、それが大きかったように感じます。宿題できなかったりと弊害もあったけど、それを上まわる喜びのあったこと、よくよくわかるところがいいですよね。
『下を向いて歩こう』
あれあれ、なんだなんだ、ちょっとした山場なのかい? あるいはもうじきグランドフィナーレなのかい? おおう、そうだったらつらい。
ちょっと危険なので軽々しく人に教えられない浜にて硝子が拾ったレアなもの。オレンジ色のシーグラスにイルカの背骨。あまりの収穫にハイになっちゃってる硝子だけど、ああ、好事魔多しというやつなのですかい!? あるいは、いつもならなんでもなくいなせることでも、どこか気持ちが浮ついてしまってるせいでやらかしてしまう? ほんと、こういう現象なんなんでしょうね。ぞんざいに扱ってるものだとなんでもないのに、大事にしてるものにかぎって、落としたり傷つけたり、どこにいったかわからなくなったりしてしまう現象。
今回の硝子の身に起こったこと。カドミウムガラスなのではないか? かつてシエルが拾ったウランガラスと比べてみたい……。なんでもない石だったらこんなことにはならなかったのかも知れない。はやく確認したいからと借りたのが悪かった? イルカの椎骨、シエルの飛行機に例えたその言葉、ロマンチックに心が浮きたったのが悪かった? ほんと、突然の突風に、手にしていたそれらをすべて海に取り落としてしまって、これ、衝撃だった。胸が詰まりそう。自分のシーグラスだけならまだしも、シエルの思い出の宝物まで失くしてしまって、その胸の内、いかほどだろう。あまりにつらいので、共感する気持ちを押しとどめながら読むしかない、そんな展開に、さらにシエルの母の言葉が追い討ちですよ。
シエル、白浜を離れるの?
取り落としたシエルの宝物、どうにかして探そうと夜も眠れずにいる硝子。大切なお友達と別れるつらさに眠れないシエル。このふたりの置かれた様子。ええ、共感する気持ちにブレーキかけずにはおられませんでした。
My Private D☆V
『私を球場に連れてって!』原作担当のスーパーまさらです。
わかりやすくポイントをキメてきましたね。「コテコテのセーラー服にゴテゴテした装備が好き」。
かくして、これはバッティングセンターかな? 金網を背にして立つセーラー服姿の女の子。頭にはヘルメット、しかも頬までカバーするやつ。バット持つ手にはグローブ、肘にもしっかりプロテクターでありますよ。
女の子のちんまりとした体躯におとなしそうなイメージ、なのにこうしたがっちり装備は確かに映えて、これはいわゆるガチなのか、あるいは心配性で防備万全にしたかったのか。どちらで捉えてもそれぞれによさがある、そんなイメージ。悪くないですよ!
- 『まんがタイムきらら』第18巻第11号(2020年11月号)
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