2020年10月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2020年11月号

 『まんがタイムきらら』2020年11月号、昨日の続きです。

『そらコミュニケーション』

ソラを取り戻すため、せんりの命を狙うテンペスタ。いよいよせんりの身に危険が! となった時になにを察知したのか突撃してくるせんりガチ勢、璃乃。微妙にしまらないやりとりが続きますが、これ、明らかにテンペスタと敵対する流れですよね? 圧倒的な力を持ったテンペストを璃乃ははたしてとめることができるのか!? と思ったら、まさかのマジックアイテム!? じゃないね、これ。女児アニメの変身ステッキだね?

以前、ソラの母が出てくるものと思ってたみたいにいってましたけど、なるほどこの時、この瞬間のための振りだったわけですね。もうほんと、どこもかしこもしまらない、そんなドタバタではあったんですけど、それでも母の声に素直な反省を見せるソラの言葉は神妙にしていじらしく、そしてソラの母からせんりの両親生存の可能性が伝えられるときましたよ。

今回、これまで匂わされてはいたものの、これとはっきり語られなかったことが一度に明確になってきた感ありますね。せんりにとっては本当に嬉しい情報だったのではないでしょうか。ええ、今後の進展が気になる展開。しかし、たびたびやんわり嫌味いわれるアトリアです。その有能さ、これからばっちり発揮していただけると、せんりも喜ぶ! そんなことにもなりそうですね!

『夢見る!ルネサンス』

いよいよ体育祭当日ですね。パン食い競争にやる気を見せるリーチャですよ。と、それはいいんだけど、パン食い競争、朝一番なの!? 朝食食べてすぐだったら入らなくない!? と思ったのだけど、リーチャに関してはその心配はなさそうですね。いつにないやる気、いつにないダッシュ。そしてパンをゲットしたら、その場で完食。この競技の趣旨を理解してないのがいいですよね。ほんと、リーチャにとってはパンが一番大事。競争は二の次ってのがよくよく出ていましたよ。

ダンシング玉入れというの、この漫画のオリジナルじゃなくて本当にあるんですね! 時代の変化に取り残されてるわあ、と実感させられつつも、皆それぞれが見せるダンス、そのおかしさ、意外さ、ミスマッチからのキャルーン! 面白かったです。

そして最後に決勝のリレー。レンがアンカーを任されて、そのプレッシャーに押し潰されそう? 懸命に走るも、まさかの転倒。くじけそうになったレンをリーチャが旗振って声援を送るその場面、素直にいいシーンだったと思います。

それでも勝てはしなかったんですけどね。でも負けてもみんなの気持ちがひとつになってた。頑張りが報われたこと、その頑張りが認められ、受け入れられているところ。それがほんとよかったです。

『はなまるスキップ』

思いもしない展開、何度も何度も重ねてきて、いやはや、途中理解を振り切っていってしまったりして、あれ? ああ、そういうこと!? 混乱したりなんぞしましたよ。

生徒会長に立候補した委員長。その対抗馬としてはるがたちはだかる! というんですが、委員長の演説がね、本当によかったんです。なぜ自分が会長選に出ようと思ったか。そして会長になったらなにをしたいか。それが本当にきれいにまとまってて、ああー、これは心打たれるわ。はるの演説が酷かったのもあるけどさ、そんなん抜きにして委員長を支持したくなる。その演説の内容も漫画としての見せ方も、すごくよくできていた。もう、ほとほと感心したのです。

だから、最初2%って数字を見た時、はるのあの酷い演説聞いて投票した2%ってどんなやねん! と思ったんですよ。で、コマを読み進めたら、あれ? なんか変やぞ? 確認したら、ああ、ちゃうやん、委員長が2%やんか! どうなってんのこれ!?

人間って、きっとこうなるんだって思い込んだら、目の前に明記されてることでさえ誤って受け取るんだなあって心底実感させられました。いやほんと、これはすごかったな。なんでこんな勘違いしたんだろう。

結果ははるの反則負け、委員長勝利に終わるんですけどね。でも、まさかそれでこの漫画の主人公、委員長サイドに切り替わるの!? いや、これは嘘やな。でもこの自由さ、やりたい放題ともいう、この漫画のらしさだよなあ。ええ、次回本当に藤原あやめ生徒会長編がはじまっても驚きません。

『トールさんの通り道』

いやあ、驚きました。漆黒の原石を手に入れるべく鉱山地帯に向かおうとするケイト。管理しているドワーフを警戒させないよう鎧を脱いで普段着? なんか、ハイカーみたいな格好してるんですけど、これが可愛くてほんとに素晴しい。

というのは置いておいて、ケイトとライムの邂逅ですよ。ライムがケイトを挑発して戦うことになるんですけど、ライム、本当にただの憂さ晴らし? なにか別の目的などあったりしないの? と思ったけど、とりあえずライムに裏の意図はなかった模様。というか、ケイト、めちゃくちゃ強いのね? なんか天変地異レベルで強いんだけど、ほんと、予想外の展開。そしてさらに予想外だったのは、ライムの口から語られる魔族の起源ですよ。

この世界、思った以上にシリアスな背景持っていたことがわかって、となると、これを知ったケイト、ライムのいうことを信じるならですが、なんらか彼女の行動原理にも影響があるのでは? それくらいの展開みせてきましたよ。

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