2016年2月14日日曜日

第二次世界大戦傑作機コレクション

 こういうの、ついつい買っちゃうんですよね。映画にいく途中に寄った書店に山と積まれていて、けど多分いつも利用してる書店にもあるだろうな、そう思って寄ったらば、ひとつだけ入荷してました。おおう、できれば選びたかったが、まあしゃあない。これが運命、これが縁と思って、そこにあったもの、そいつを買ってきたのでした。さて、なぜ買ったのか。デアゴスティーニの付録付き雑誌、第1号は安いじゃないですか。目当ては付録です。決して素晴しい出来、ってわけじゃないことはわかってるんですが、なんとなく買っちゃう。第1号は紫電改! ええ、紫電改というのCMで見て、ちょっと興味持っていたのでした。

帰ってきて、さっそく組みました。といっても、脚つけて、プロペラつけて、アンテナつけて、はい終わりという簡単仕様です。色も塗られてるし、この手軽さはライト層にはありがたい、素直にそう思います。機体はダイキャストでできていて、その重さはずっしり、それを重厚感といって売り文句にしているわけですが、ちょっと重すぎるきらいはあるかなあ。いえね、脚が畳まれた状態、駐機時の状態、それぞれ選べるようになってるんですけど、それがプラスチックで、負荷かけすぎると曲がったり折れたりしそうで、ちょっと不安。差し込みの穴に対し、かなりきちきちであるので、しっかり深く差し込もうとして力入れると折ってしまうのでは? 不安になって、そっと差し込むにとどめていますよ。これは機体下にとりつける増槽も同様ですね。

駐機状態を選んで、とりあえずそのへんに置いているんですけど、これはちょっと続けて買うのは厳しいなあ。というのは、大きさですよ。船なら、細身の船体、そんなに場所はとらない。けれど飛行機は翼があるでしょう。かなり大きな面積が必要になる。考えてみればあたりまえ。そうかあ、こいつはまいったなあ。いったいどこに置いておこう。これから場所を探さないといけません。

付属の冊子は、おそらくはマニアの人たち、詳しい人にとってはものたりないでしょうね。私は飛行機は詳しくないので、あるていどまとまった内容を読めるというのは悪くないかな。みたいな感じで受け取っていて、けれど自動空戦フラップってどんな具合に展開したのかな、みたいに、ちょっと突っ込んで知りたいと思ったらこの冊子だけではわからない。というわけで、こいつを導入として、より詳しくは自分で調べていきましょう、そういうつきあい方するとよさそうですよ。

しかし、この模型、彩色とかはどこまでいっても大量生産品であるわけですから、これで満足できるようだと、自分でプラモデル組んで、自分で塗っても割と大丈夫なのでは? なんて思ったりもしたのでした。これ、多分、模型づくりに打ち込んでるような人だと、納得いかないですよね。ええ、だからこれもまずは模型の導入、入り口、そんな具合になるのだと思います。

2016年2月13日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年3月号

『まんがタイムジャンボ』2016年3月号、昨日の続きです。

『おやすみモーニング』、ばぁちゃん食堂、これがまた自由で、なんかいいですね。ナースの杉野エリカ。落ち込んでしまっていたところをばぁちゃんに元気づけてもらって、というか、趣味の燻製、そいつを一緒に食べようって話になるんですね。この親身な感じ、とてもいい。でもってベーコン、ソーセージ、そしてスモークチーズと、どれもこれもおいしそうで、この燻製の上手にできるようになるまでのこと、紆余曲折に試行錯誤、それがエリカを元気づけて、ばぁちゃんにその気があったのかどうかは最後まで謎だけれど、そうした無理しない感じ、それがこの店主さんの、ひいてはこの漫画の魅力なんだろうなって思います。しかし、燻製朝食、赤字かあ。ソーセージ、別料金にするといいんかな?

『寄席ばいいのに』、落語家新橋と出会って以来、落語に興味の出てきた銀子。この子に落語友達ができましたよ、っていうんですけど、出会った場所がトイレ。しかも個室でご飯食べてる。ああ、これ、便所飯ってやつなのか。やだなあ! と思ったら、なんかどうも違うみたい。なんと、落語『味噌豆』をより実感しようと、実際にトイレで昼を食べてみて、って、この人、相当な落語バカだな。上野小路。かくして進学クラスの優等生と見るからにギャルの銀子が出会って、友達になって。小路、友達がいないわけではないといいはってるけど、どうも確かにいないみたい? そんな彼女に友達ができて、銀子の踏み込んでいく様、落語という共通の興味。ええ、眼鏡が曇るのもいたしかたなし、でありますよね。

『シコふんじゃえば?』、なんか、ゲスト掲載時より、ずっとよくなってない? 相撲部屋の娘の話。けれど杏子は家のことを秘密にしていたくて、それは過去のいまわしい記憶、あだ名がミス相撲だったということを思い出させる、その二の轍は踏まないと必死、なんですね。しかし、友達の舞、この子が相当な相撲ファンで、部屋には相撲グッズが山盛り。トイレにいけば、力士の尻写真が大量に貼られていて、きっと杏子の家のこと、話せば興味を持ってもらえるに違いない。違いないのだけれど、それゆえに秘密にせねばならないと、さらに必死になる杏子の様子がほんとおかしいんですね。度を過ぎたマニアと相撲部屋の娘。いつか真実腹を割って話せる日がくるといいですね。

『江戸の蔦屋さん』、ゲスト2回目なんですけど、これ、面白いですね。江戸時代の本屋の話。この時代の書店は、売るだけでなく、出版も手掛けていた。出版社であり編集者、といってますね。その主人、蔦屋重三郎に、大成する人に憑くツキモノが見えるという能力設定して、駆け出しの喜多川歌麿、まだ芽も出てないこの人の後見をさせるという、そうしたギミックが面白い。今回は山東京伝の『江戸生艶気樺焼』、それが出るまでのもろもろ描いて、まさかそのモデルが歌麿で、あえてイケてない人に着目しましょう。絵解きもの、みたいな風でもあるこの漫画。こういうのも悪くないなあって、読んでみてしみじみ思います。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第3号(2016年3月号)

2016年2月12日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年3月号

『まんがタイムジャンボ』2016年3月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんがメインで、これは冬の風物詩でありましょうか、お風呂ですね。温泉? 銭湯? いずれにしても、天海さん、タオル巻くなんて! 他には『けいさつのおにーさん』穂苅くんが湯上り姿。『きつねとパンケーキ』紺乃も湯上り姿で、けど『シコふんじゃえば?』杏子、浴衣着てても湯上りに見えない! 不思議!

終活女子高生』は、律さん、正月太りですよ。って、ほんと、この人、余命一年の理由なんなんだ。ものすごく健康そのものに見えるよね。ともあれ、今回はやせたい律につきあって、沙羅さん、早朝ウォーキングですよ。しかし、律のやせたい理由、なんだろう、死の準備してる彼女の姿に悲しんでいいのか、そのもの絵面に笑ってしまっていいのか、ほんと、複雑だ、これ。ころころまるまる歩いてくる律の姿、これがなんともいえず可愛くて、君はなんかのマスコットキャラか。そしてウォーキング、律の手をとる沙羅とかね、いやもう、いいよいいよ、とてもいいよ。とてもよかったです。

『でっかいんちょ』、今回は2本立て! 最初はですね、お風呂にいきます、銭湯ですね。レトロなお風呂にわいわいやってるの、いいですね。お風呂のシーンもいやらしさなく、なんかただただ楽しそうで、ちょっとやせたい育とか、いやもうね、大きくてもいいのよ、小さくてもいいのよ、皆、それぞれに愛らしく楽しい、そんな様子、素敵でしたよ。そして特別編は、纏と育の出会いですよ。ああ、纏ちゃん、難しい子。都会から引っ越してきた。それでなんだかいろいろ打ち解けずにいた彼女がね、育にひっぱられるようにして、だんだんなじんでいってねって、その一連のもろもろが、纏、彼女の気持ちの変化、本当は悪気なんてなかった生徒たちとの和解、育のすごさ、ねえ、よかったですよ。ほんと、纏、この子、大好きです。

『ペンタブと戦車』、輜重部隊と合流してうきうきの里見青年ですが、どうにも武田大尉の部隊とは雰囲気が違っていて、いきなり殴られそうになったりと、大ピンチ。それはいいんだけど、俺のお義父さまだ、って、それ、ねえ、武田大尉、奇妙すぎますよ! 今回、見せ場、たくさんあって、ああ、あの敵襲受けて、ついていくとかいってた気持ちがいきなり折れるとか、そういうおかしさ、面白さもあるんだけど、お前のいた時代はどうだったと聞かれて答える、この国の未来は平和です。その言葉を受けて、ならば我々は未来のために勝たねばな。ああ、負けて、そして戦後日本がはじまるということ、この時代の人には通用しまい。あの言葉を失う里見にぐっときましたよ。そして新顔登場。武田大尉の古馴染み。里見鶴之助なる人物登場して、居丈高なこの人、ああ、里見青年の曾祖父であるのか! 実は、武田大尉こそが里見青年の祖先にあたるんではないか? とか思ってたんですけど、もっとダイレクトなのきましたよ! しかし、ここでの出会い、これ、どういう風に運んでいくのか!

『大漁ガールズ』、神堂あらしの新作です。引っ越し初日に迷子になった望月エリザベス嬢。あ、エリザベスは偽名ね。たまさか出会った釣りする女性と知り合うこととなって、というか、あのタイミング、あの様子の見知らぬ人物にあのアクション。こりゃびっくりというか、すごいな、この子。只者ではない。この子、栄子、釣り人ハルキに比べてもはるかに見事にいい引きを持っている。けれど、今はまだ釣りにもなんにも興味のないこの子。ハルキがお隣さんとわかって、さあ、これから釣りに興味を持っていく? 引き込まれていく? といった第一回。この、栄子の、感情あまり表さない様子とか、ちょっといい感じ。いい釣り人になるといいなあって思いますよね。というか、ハルキさんがあかんのは、さわがしすぎるからでは?

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第3号(2016年3月号)

2016年2月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2016年3月号

『まんがタイムきらら』2016年3月号、昨日の続きです。

『ひなまるすまいる』、今回はセンターカラー! というので、セクシーカトレアさんからスタートです。カトレアの視線で語られる今回。普段、あんまり感情とかね見せないこの人の、実は意外とお茶目で可愛らしいところ、たくさん見えて、面白かったです。占いあてにしてみたり、早起き先を越されてちょっとくやしかったり、そして可愛いアクリルキーホルダー。ほんと、意外といっていいのか、すごく魅力的。いや、これまで以上に魅力があがった、なんて思いましたよ。いろんなことに目がゆきとどいて、きびしく接する、そうした姿が目立つけど、いろいろいっぱいサポートもしていて、真面目一辺倒かと思ったら、意外や自分のカロリー計算なんかもやっていて、そして一日の終わりのリラックスタイム。こうしたいろいろ、ほんと、有能なだけじゃない、カトレアのよさ、出ていたと思います。

『担当編集ボツ子さん』、いいですね、ボツ子さん以外の編集登場です。田中の原稿を見て、うちの雑誌に掲載してみませんか、そういう編集が現れた。と、これはボツ子いやさ刺子と田中を取り合う流れ!? と思ったら、おお、そういう感じではないんだな、まだ、少なくとも今回時点では。『コミックダーク』の有能編集、犬井夢子はちんまりとしたお嬢さん。この人は、刺子と違って、駄目出しするよりどんどん褒める、そんなタイプの編集さんみたいなんですね。と、ここでボツというテーマの徹底されていること提示されて、おお、なるほど、夢子がボツを食らう側なのか。かくして田中と共感MAX。けど、田中、厳しく駄目出しする刺子を選んだんだなあ。そちらの方が自分にはよい、そう思ったのか。思ったのだろうな。しかし、田中の漫画に惚れ込んだ? 夢子も諦めてないようで、いやもう、刺子夢子の編集対決などあるのかな? いい感じに対立するポジションが埋まりましたね。

『ランキンガール』、いよいよ待ちに待った選挙でありますよ。文化祭が選挙本番。ここでランキング上位者を対象に選挙をしようっていうんですが、まずは文化祭の準備が重要で、みやびのクラスはメイド喫茶をやるというのを聞いて、お姉ちゃんが目をキラキラさせたり、千影先輩は執事の格好させられて、凛々しさ爆発させてたり、と、こういうわいわいやってるのは、ただそれだけで楽しくていい感じです。ほたるとありさの対話がね、おかしかった。ほたるはランキング3位。けど選挙とか全然興味なくって、もうね、ものすごくマイペース。といったわけで、ありさとるり、一騎討ち、といった感じになってくるんですね。ここで理事長からの挑戦です。動画をとってネットで配信します。さらにはハロウィンの時期というのでコスプレ必須。ああ、まだまだいろいろばたばたしそうですね。

『となりで。』、温泉にいくんですね。お姉ちゃんが免許取得後、はじめての運転。それで飛ばしすぎるって、怖いな! 嫌だな! というか、加速減速が極端なのかな。自分は酔うから、お姉さんの車は無理だわー。妹ひなたのしっかりしてること! これ、ほんとよかった。うん、いい妹です。旅館での浴衣事情、これちょっと面白かった。ちまってなってるふたりが可愛くてよかったですよね。そして温泉でのやりとり。夜に星見ながらの露天とかね、もう、ずっと普通のやりとりなんですけど、それがほのぼのとして、とてもいいんですよね。

My Private D☆V、『きらりブックス迷走中』のはまじあきであります。おお、これはわかりやすくきましたよ。修道服、修道院にて尼僧さんが着ている服でありますね。丈の短かい、セクシーさを強調したやつをさして邪道な感じのっていう、それも面白かったのですが、メインはといいますとオーソドックスなスタイル。イラストには両方あって、おお、それぞれのお嬢さん、雰囲気も表情も実によくスタイルにマッチして、とてもいい感じ。自分はといいますとオーソドックススタイルの方が好みなんですけれど、あの静謐な感じね、とてもよくって、昔、学校にいく途中、駅で出会うミッション系スクールのシスターや、イタリアにいった時、バチカンで見たシスターたち思い出して、エロとかそういうんじゃないのよ、なんだろう、とてもいいのよ。若い人じゃなくても、なんかね、素敵なのよ。今回のイラストも、とても素敵、とてもよかったです。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第3号(2016年3月号)

2016年2月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2016年3月号

『まんがタイムきらら』2016年3月号、昨日の続きです。

『神様とクインテット』、もう全然違う方向にドキドキ☆ビジュアル。のっけから猫がヤバいし、ずっとヤバいし、おしっこやら鼻水やら、他にもいろいろヤバそうなものやら、ドバドバ、ドバドバ、おおう、これものすごいな。ほんと、コマ、枠を超えて飛び散るいろいろ。そうした見た目のヤバさに翻弄されるみたいにして読んで、けれどメインの流れはどこかいい話? ベタではあるんですけどね、でも、これ、それっぽいいい話を提示して、そこにヤバい見た目を盛り込んで、ギャップでもって見せようって腹なんじゃないの!? ほんと、どんどんあらわになる異様なノリ。これ、癖になるんだよなあ。

スロウスタート』、花名、ずいぶん苦しんでいるみたいですね。浪人しているという、その秘密を明かせないでいることに。夢に見たりする。ああ、口にしたらこんなに楽になるんだ。重苦しく考えすぎる必要なかったんだ……。つらいね、起きてからがつらいね。なにも変わってない現実が、大きな落差を持って突き付けられるんだからね。ほんと、この子にしあわせと安息が訪れますように! さて、遅刻しそうになって学校に急ぐ花名ですよ。なんか違う。皆に挨拶。なんか違う。すごい大声で、元気な花名って珍しい! なに、これ、夢の効果? うしろめたさを吹き飛ばそうと、元気ふりしぼってる? 違いました。あー、耳栓してたのかー。けど、そんな花名も可愛くてよかったと思いますよ。恥ずかしいっていいますけど、そんな花名も素敵ですよ。友達もそういってるじゃありませんか。学校終わってその帰り、ちょっと元気を出してみた花名の挨拶。ああ、この子、ちょっとずつ前に進んでますね。なんか嬉しくなりましたよ。

『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』、夏の海、皆でダイビングしたり、夜には花火を見たりといった、日常っぽい一コマですよ。これね、ダイビングしてる情景、面白くって、あおばがですね、スズに不思議なシュノーケルを貸してくれたりしましてね、これ、スズが魔法を信じないようになっている、それをいいことに、ばんばん面白アイテム貸しまくりですよね。魚とお話して、なんだか打ち解けちゃってという、メルヘン、ファンタジー色の強い描写があったかと思うと、こちらの世界の花火を見てその構造の云々のと先生と話しているちゑとかもね面白かった。そしてあおばに誕生日おめでとう。こうした果てに、卒業を思ったりね、その過ぎていく時間思わせるところね、ちょっと切なさなんてのもありました。

チェリーブロッサム!』、おおおお、清火に迫られる大咲! これは大変なことになっちゃう!? なりませんでした。いや、違う、なったんですよ。なった。けど、そっち方面じゃなかった。そっち方面ってどっち方面? ゆうさん、ひふみんにばっちり喝をいれましたね。母のいうとおり、流されるままでいいのか。清火さん、この人もいろいろ限界だったのかもなあ。夫に先立たれて、そして祖母から疎まれる娘の姿を見て、その心に鬱屈していったろういろいろが、娘に誤ったかたちで注がれた。愛情ではあるのだろう。それはわかる。けれど、あまりにひとりよがりのものとなってしまっていて、けれどそれは自身が守られることがなく、けれど娘を守らねばと思う、その気持ちのアンバランスがあってのものなのだろうか。などなど、そりゃひーちゃんからしたら母のやろうとしていることは理不尽で、ゆうからしても、大咲からしても、そりゃもうとんでもなく理不尽なわけだけれど、この母は母で、長く、その理不尽を一身に受け続けてきた、その果てが今の状況なのかと思うと、簡単には責められない、そんな風に思うんですね。さて、娘と母の再戦ですよ。次こそは娘が自分の思いを押し通せるのか。そうあって欲しいと願うばかりですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第3号(2016年3月号)

2016年2月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2016年3月号

『まんがタイムきらら』2016年3月号、発売されました。表紙は『棺担ぎのクロ。』、おお、なんだろう、和風の衣装、けれどどこか影のさす、そんなところが感じられて、いつもの服に着物を羽織ったクロを真ん中に、着物着て鞠を抱いてるニジュク、サンジュというこのイラストから感じられる、和モチーフの、ただ明るいわけでなく、だからといって暗いわけでもないという、曖昧な夕暮れ時に似たほの明るさ、ほの暗さ。なんともいえない味わいある、そんなイラストが素敵です。

今日はゲスト感想です。

『ちっくだいばー』、ダイビングものですね。伊豆のダイビングショップで働いている川上奈恵。彼女の働く店にやってきた、オーナーの孫、稲野梓美にですね、海の魅力、ダイビングの魅力を伝えていこうというこの構図、とてもよいと思いましたよ。梓美、まず泳げない。海は苦手。水がとかじゃなくて、フナムシが怖いのか。ともあれ、そんな彼女に海の魅力力説して、ちょっと強引にでも海を体験してもらうっていうのがね、ダイビングを知らない読者にも、その魅力を少しずつ知らせていく、そういう狙いになってるようで、ええ、なんだかわくわくさせられるものありました。知らない世界を知る、というのを四コマ漫画に期待するのも変かも知れないけれど、そういう楽しみ、面白さ、確かにありますよね。

『ふたりごこち』、これはなんか面白い家族ものですね。女の子ふたり暮らし。家族に先立たれた柳葉結月を引き取った白鮫海里。どちらも普通の家族というものをよく知らないようで、高校2年生と中学2年生のふたり暮らしの、いちから築きあげていく関係を描いていくようなところが面白い。これが普通なのかな? ふたりともがそれぞれ戸惑ったり迷ったりしましてね、けどこのふたりは、このふたり独自の関係性を作り上げていくんだろうなあ、なんて感触であります。ふたりともに学校での様子も描かれて、結月の周辺、友達いっぱい、そこでの話も面白くって、そこで膨らませたものが、帰宅してふたりになった結月、海里で決着する。そんな雰囲気ありますよ。ええ、だんだんに打ち解けていくだろうふたりの様子、その変化していくだろうところ、楽しみでありますね。

『がくどうハイスクール』、高校生はお金が足りません。ライブにいって使い果たした。なので前借りを、というんだけど、お母さん、がんとして譲りません。かわりにバイトを紹介される。身内がやってる学童の手伝いだから見つかる心配はない、って、学校に許可とるとかそういう話にならないの、なんかいいな! お母さんの姿勢、いいな! かくして学童の手伝いすることになった志々木彩華、子供は苦手、金が目当て、友人の優莉も学童の手伝いしてると聞いて、全部おっかぶせようとする、とかちょっと酷いよ! なんだけど、学童の子、七宮さなと久野栞、タイプの全然違うふたりに、くじけそうになりながらもうまく打ち解けていって、子供嫌いだなんだいってたくせにね、すっかりほだされちゃってという、そうしたところね、チョロいなって、けどそれがいいなって思ったんですね。元気いっぱいのさな、本好きな栞。思い出の本が最初のとっかかりになったりするところとか、そういうのもね、よかったんですね。

『びんかんガール!』、なるほど、ちょっと個性的な女の子たち、の話ですよ。超冷え性の冬木ゆきこ、暑がりの夏木うみ、このふたりだけかなと思ったら、酷い花粉症の春野はな、打たれ弱い秋野こころも加わって、この四人で健康くら部を創部、一緒にいろいろ問題を克服していこうというんですね。けど、あんまり無理しても、みたいに思ったんですけど、いやほんと、実際いきなり乾布摩擦。頑張りはわかるが、はたしてこれ、花粉症とか打たれ弱さに効くのかい!? なんて感じで、ちょっと実効性の不明な活動通しながら、皆の結束描いていくの、よいと思いました。それぞれのキャラクター、体質とからめることで、わかりやすくなってるのもよいと思います。

『くるみらいふ*』、これ、いい感じ。妹くるみの世話をする姉なごみ。それはいいんだけど、この妹、ハードモードだなあ。結構やんちゃというか、かなりやんちゃというか、目が離せない感じでいろいろやらかしてくれるんですね。毛虫を触りにいったり、壁に落書きしたり。油断すると、とびかかってきたり、蹴りいれられたりと、いや、ほんと、ある種リアルな子供像かな、なんて思ったりもしたんですが、うん、子供、大変だ。なごみが、全然しっかりしてないのがいいですね。妹に口で負けてるじゃん。そんな様子もおかしくて、そして妹の世話、友人ことねとゆずかに任せて楽しようとする。ゆずかですよ。子供好き。その見た目、雰囲気からも、子供相手にするの得意なのかな? とか思ってたら、これが駄目! むしろ子供のこと苦手そうにしてることねの方がしっかりしてて、まあ、一番しっかりしてないの、姉のなごみなんですけどね。お姉さん3人の、それぞれ違った個性に、くるみのアグレッシブさが作用して、いろいろ見せてくれる展開、それが面白かったなって思いました。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第3号(2016年3月号)

2016年2月8日月曜日

『まんがタイム』2016年3月号

『まんがタイム』2016年3月号、一昨日の続きです。

『前を向いてみよちゃん!』、なんだこれ! もうね、みよちゃん、妻がね、めちゃくちゃ可愛くって、なんだろう、我が身振り返って泣けてくる。そんなみよちゃん、今朝は制服、紺のブレザーで、いったいなんで、いったいどうして!? まあ、姉さんの店のお客さんの入れ知恵なんですけどね。というか、これ、姉さんもやる気だな。というか、この姉さんも可愛いんだよなあ。ほんと、どうしたらよいのか。我が身振り返れば哀しさに身を切られそうな思い。監督やってる野球部の部員に見られちゃったりね、そんな様子おかしくて、ほんと、その生徒のアドバイス、職務質問されたらやばいというのね、ほんと、こいつはおかしかった。しかしほんと、みよちゃん、そのしでかすいろいろが危険域です。

はこいり良品』、なんだか不思議な話です。飼い猫のミネコさんをお店にお招きすると、売り上げよくなる。それで招き猫っていうんですけど、そんなミネコさんが座敷わらしの本に威嚇して見せて、ああ、別々の神様を一緒にしたらケンカするのか。それで招き猫と座敷わらし、敵対しちゃうのか。なんてこというのは、お店にやってきた女の子。うわあ、おかっぱ、ボブカットが可愛いなあ! マキがその子のこと座敷わらしじゃないかって? ちょっと疑う。なんだか大人びて、そうしたところも魅力的。3丁目のみのりちゃん、勝手に売られた自分の本を買い戻しにきたっていうんですね。この子、いやその本になのかな、どうも座敷わらしがついている? ともあれ、面白い子でした。また出てくれたら嬉しいなって思いました。

『ボンジュール!仲居さん』、よいですね。サラの大きなリアクション。小さな頃に、言葉のわからない日本で身振り手振りで助けてもらったのがきっかけだっていうんですが、って、ちょっと待って、シャイなサラ、可愛いじゃん! 外国人のお客様来館。それでトモカが慌てちゃって、外国の人とちゃんと喋ったことない! っていいかけて、そうですよね、サラのこと、もう完全に外国とか日本とか関係なくなっちゃってるんですね、いいなあ、この距離感。英語でのやりとりは、サラがいるから大丈夫ですよ。けれど、サラが近くにいない時は、自分ひとりでなんとかしないといけない。ここで身振り手振りの話が生きてきて、一生懸命コミュニケーションしようと頑張って、理解しよう、伝えようとつとめるその姿、素敵でしたよ。トモカのやりがい、そして通じた嬉しさ、よかったといってもらえてむくわれるところ。本当にいい仕事漫画だなあって思わされますよ。

『だいじょうぶ!?カナ先生』、面白かった。バレンタインデーのお返し、ものすごい長大なリストになっていて、まさに巻き物。しかも全3巻。人気あるのはいいけれど、真面目に返すと大変です、っていうんですね。それでいろいろ考えるのとかね、面白かった。お金がなければ誠意でなんとかしよう! 生徒にはボーナス問題を出したりね、それから商店街の皆さんには、肩たたき券やら痩身マッサージやら、ということは、主に女性からいただいたのですな、って、そうか、バレンタインデーで贈るの、基本的に女性だ! しかし、カナ先生、痩身マッサージの技術を持っているのに、どうやら自分にはほどこせない模様。ああ、世の中とは思うようにはいきません。

  • 『まんがタイム』第36巻第3号(2016年3月号)

2016年2月7日日曜日

『まんがタウン』2016年3月号

『まんがタウン』2016年3月号、一昨日の続きです。

『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』。扉絵の、そして妹佳の想像に出てくる照子の可愛いこと! けど、普段の目を隠してる照子も大変よいと思います。驚きましたよ。まさかのバレンタイデーの話。絶対参加したくないとか、めちゃくちゃネガティブな話なんですけど、女子サイドは恋とかなんとかまったくもって皆無、せいぜいが友チョコ、どころかイヤチョコなんてものまで提示される。すげえな。それ、嫌がらせじゃんよ。そして嫌われてるんじゃないのか光雅って話の連続が、いやもう、身を切られる思いでありますよね!

『あいたま』、ほんとにすごいよな。いきなりヒロインがおぞましいもの扱いされてスタートです。ひよことリサが旧交を温めあう話なんですね。リサが本当にひよこのことが好きで、ひよこがすごいのか、リサがすごいのか、いずれにしてもふたりの関係、いよいよ進むか進まないかといった局面。リサの健気さ、好かれたいと一生懸命で、そうした様子はやたらめったら可愛くて、ええ、ひよこと森の仲で再会が叶った、その時の様子など、とてもよかったです。しかし、そんなリサがあいを怖れる。手が勝手にか! 反射のレベルか! でもって最後に、気持ち悪いといわれるヒロイン。すごいな、これ、あいがメインのヒロインなんだよね!? ほんと、毎度毎度ではありますが、あい、すごいいわれようです。

『ど先端ナース』、こっちは主人公が気持ち悪い。初対面の女性をナースと見抜く、その決め手は主に体臭で! すごいな育郎、今までで一番ドン引きだ!! ほんと、匂いかよ、すごいな! まさに変態だよ! と思ったら、暮巳あいも匂いの香りのといってましたね。いやもう、変態ふたりを巻末にまとめた編集部判断、見事なのかも知れません。リパ子くん、身を隠している彼女を見付けたのもナースの匂いか。それをとがり、臭いと嘘を教えて、酷いなあ。ドSナースとがりの面目躍如であります。今回は、体臭を指摘されてそれをやたら気にしているリパ子が健気で、可愛くて、けどやっぱりかわいそうで、ほんと、彼女の心に安らぎが得られること、祈るばかりですよ。そうそう、泉の女神、あれはおかしかった。すごい威力です。

  • 『まんがタウン』第17巻第3号(2016年3月号)

2016年2月6日土曜日

『まんがタイム』2016年3月号

『まんがタイム』2016年3月号、昨日発売でした。表紙は、冬の星座? 『おとぼけ課長』がオリオン座の格好していましてね、それを『まりあ17』まりあに『鉄仮面のイブキさん』伊吹さんが観察している、そんな趣向でありますよ。女子ふたり、コートにマフラーが可愛い。伊吹さん、こころなしか表情が感じられるようですね。そして『けいさつのおにーさん』、ゲスト掲載の告知カットもございます。

『アカネんちは結婚相談道場!』、新連載です。扉見ましてね、緑、葵、茜の三姉妹ものかな? なんて思っていたら、なんと、祖母、母、娘の三代ものでありましたか。女子高生、茜、15歳は、お家が道場で、いろいろ武道の心得があるというんですね。その道場主というのが、ぽやーんとしたお母さん。相当な実力者、みたいですよ。娘を一瞬で制圧です。そして見た目にも若いお婆さん、緑はというと、結婚相談所をやっている。なるほど、タイトルにある結婚相談道場とは、そういうことなんですね。家では、祖母も母も生活のもろもろ不得意で、仕事してますしね、そうした状況、家のこと一般を娘が支えます、そういう話であります。かくして世帯主が娘。実際のところ、これって通るんでしょうか?

『おひとり食堂』、今回は気づけばお店にいたお客さん、影が薄い、存在感がない、そんなお姉さん。うん、素敵です。タクシーがとまらない。犬も電柱かなんかと勘違いして、人とわかってビビる。そんな彼女の、存在感なくとも、気づかれずとも、なんだか悠々自適、のんびりマイペースでやってるぽいところがね、すごく魅力的だと思ったんですね。しかし、このお客さん、はじめてですよね。居酒屋せいちゃんの大将とロックスター誠一郎を同一人物と気づいたの。写真撮影に映りこんでぎゃあ! あれがまずおかしくて、カメラマンもか! そして後にお店で再会。うん、なんか、いい感じ。このお客さん、好きだわあ。

『鉄仮面のイブキさん』、めちゃくちゃ面白いな! 2本立てです。1本目は、伊吹さん、仔犬を拾うの巻。なんとかして飼いたい、そういうんだけど、お家はマンション。お父さん、最初は駄目だっていってたのに、仔犬の可愛さに陥落、父娘でお母さんに飼っていいですかとお願いして、見事に拒絶。飼い主探しに奔走するんですね。お母さん、おお、素敵な人。あ、目の感じが伊吹さんと一緒だ。けど表情豊かで、それから人の気持ちをものすごい見抜いてくる。喜多くん、一発で丸裸だな。改めて語られる喜多くんの恋心。そして仔犬、喜多くんが引き取ることになって、あの最後のお父さんね、めちゃくちゃ面白かった。よくあるパターン、それと思わせて全力で崩してくる、その意外性にやられます。

2本目! こちらは番外、シンプルな短編、って感じなんですが、いやいやめちゃくちゃ面白い。というか、相楽さん、眼鏡、可愛いな! めちゃくちゃ可愛いな! こちらでは、仔犬のその後、哀原先輩と相楽さんのその後など語られて、ああ、相楽さん、すごいな。超能力者みたい! 見どころいっぱい、実によい、そんな短編集。こういう感じの、軽くいろいろ盛り合わせてくるの、好きなんですよ。他の漫画でも、ちょこちょこ読みたいですよ。

『神シュフ☆エンタ』、新連載です。なるほどこれは、出版業界にてバリバリ働く妻と、家事と育児にてバリバリその才能を発揮する夫の話でありますね。家ではちょっとゆるくて、なんかふんわりしているきーちゃんは、仕事となるとばっちり武装して、凛々しく家を出ていって、しっかりぱりっとしているエンタは、妻のことよく理解して、おいしい食事、よく片付いた家、心配りをかかさない。子供、しーちゃんというのは、息子なのかな? 表情見るにそうっぽいですね。父ひとり、母ひとり、子ひとりの生活、そのいろいろを描く、最近一般にいわれる日常ものとは違う、そうした日常ものを感じさせますよ。

  • 『まんがタイム』第36巻第3号(2016年3月号)

2016年2月5日金曜日

『まんがタウン』2016年3月号

『まんがタウン』2016年3月号、発売されました。表紙は『ままごと少女と人造人間』をメインにしまして、なんだろう、これ、すごくドラマチックなイラスト、マフラーをふたりで分け合ったりしましてね、いやもう、驚きであります。他には『新クレヨンしんちゃん』、しんのすけが雪玉持ってるイラストに、『押しかけ時姫』姫が寒い季節なのにチョコアイス持ってるカット。そして『野原ひろし昼メシの流儀』に『ちはるさんの娘』のカットもございます。

『押しかけ時姫』、最終回でありますよ。なんと、海斗さん、大学生になってる。史学科に進んで、蔵の古文書調べてと、そんな海斗、歴史が好きなわけじゃねえというんです。ああ、そうか、好きなのは姫か。姫の消息が気になるのだな。残された古文書には、帰った後の姫の様子を記したものはなかった。海斗さん、一途だなあ。そしてここで再び姫との再会かなって、ああ、姫、戦の出で立ち。その姿、凛々しくて、ああ、海斗の先祖が姫を逃がしてくれたのか。ほんと、姫、16に育って、見事な娘ぶり。ああ、嫁ぐ相手もおらぬようになって、これは海斗、恋、叶いましたな! と、きっとこうなるだろうと思われた、そんな最終回ではあるけれど、姫との再会、本当に嬉しく思うわけですよ。

『恋するヤンキーガール』。ナデシコがとんでもないことになってるな。手だけでそこまでなるんだ! ナギを男子と意識するアヤメちゃん、いろいろ言動が大変で、ほんと、こういうところは可愛らしい、そんな女の子なのでしょう。はいいとして、お前がアヤメちゃんを女にした発言、これは不穏当だわ。穏かじゃないわ。ナデシコとアヤメの子供の頃の話。だんだんにうちとけて、仲良くなってきた。ナデシコにとっては、アヤメがほんとすべてだったんだってわかる、そんなエピソード語られて、だもんだから、アヤメのね、ナデシコ大切というその態度、ああ、ナデシコさん、報われましたね、よかったねと、思わないではおられません。

『ポジティブ先輩ネガティブ先輩』、すごいな、ポジティブ天使先輩がなぜか落ち込んでいますよ。同僚の結婚、それを祝えない理由がある!? って、お金の問題なのか。祝儀貧乏ってやつなんですね。しかし今回、めちゃくちゃ面白かった。巫女川の自虐ネタについて。なるほど、人にいわれると面白くないわけか。わかる。でもって、天使、巫女川、カップル成立。ああ、素敵です! いいよ、その方面、もっと押し出していこう! そして主任の怒り。ブーケ予約済み。おかしくておかしくて、けど最後の絵皿アレンジ。ほんと、やってくれました。ほんと、この威力、素晴しいです。

『漂流系女子高生』、ボトルメールを拾ったら、それ出したのななみだった。いつか救助されることを信じて、いろいろサインを用意してという、ええ、なんとか希望を繋いでいる感じですね。今回は火が欲しいという話。うん、生水とか、体によくないよ? 沸かさないと本当は危ない。雨宿りに適した洞穴見つかって、そこで落ち込むななみと、そんなななみをはげますふたり、それがよかったなあって思ったんですね。落雷があって、木が燃えていた。ああ、火が手にはいりましたよ。魚も焼いて食べられます。煙で自分たちの存在を外に知らせることだってできます。しかし、ここでななみのいう、一気に問題が解決したのが怖いぐらいだという、ああ、これ、やっぱりそういう仕込みなのかな。誰かが彼女らの求めるもの、それをうまいこと用意してたりするのかも、ですね。

  • 『まんがタウン』第17巻第3号(2016年3月号)

2016年2月4日木曜日

終活女子高生

 『終活女子高生』、実は私、この漫画をどう受け取っていいものか、よくわからんのです。タイトルにある終活。就職ではなく、人生の終わりをどう迎えるか、そのための活動。それをする女子高生が主役、いや、主役ではないのかな? いや、主役だろう。大泉律は、自称余命一年。そんな彼女に、とつぜん絡まれた、いや、友達になって欲しいといわれた藤沢沙羅が、一緒に律の終活を手伝おうという、悲しくもいじらしい、女ふたりの友情の物語 — 。と思っていいんでしょうか? いいんですよね。いや、もう、ほんと、わからんのですよ。ほんと、これ、どういう展開見せて、どういう終わりを迎えることになるんだろう。もう、まったくもって予想もできない。沙羅ともども、毎月毎月、律に振り回される、そんな思いであるのです。

しかし、なにが一番読み手である私を困惑させるかといったら、大泉律、その人ですよね。なんだろう、この人のキャラクター。ストーカーじみてる。奇想天外な人。どこまで本気かわからない、言動もなにもかも、どこまで信じたらいいかさっぱりわからない。律もそう思ってますよね。余命一年なんていってるけど、どう見ても元気そのものだし、むしろよっぽど活動的で、身体能力もかなり高い。余命一年とか嘘だろ? いや、ほんと、そう思うよなあ。思わないではおられない。というか、本当にこの漫画のラスト、律が死んで終わっちゃうの!? ほんとに!? マジで!?

ある意味、そういう悲しい展開を見たくないという気持ちが、律のいう終活、それが嘘なんじゃないか、ごっこなんじゃないか、みたいに思わせてるのかも知れないんですね。

最初のうちは、なんだかおかしなこといってる、おかしな女子高生に絡まれた見た目ヤンキー、中身わりと純朴な沙羅の困惑を見て楽しむ、そういう感じの漫画かななんて思ってたのでした。余命一年とか、なんかのギャグなんじゃないか、そういう風に思ってたわけですね。けど、ずっと読み進めてきて、どうにも律がいってるだけではないみたい、そんな雰囲気など感じてきていたものだから、ああ、最初からの読み直しは、おかしい、面白い、困った子だなあ、そうした感想なども抱きながら、なにかどこか寂しくも感じられて、ええ、複雑、なんともいえない感慨なのです。

  • 津々巳あや『終活女子高生』(まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2016年。
  • 以下続刊

2016年2月3日水曜日

『まんがホーム』2016年3月号

『まんがホーム』2016年3月号、昨日の続きです。

『ようこそ!オーロラ百貨店』はくつフェチのあの人にズームイン。えにちゃん、靴が壊れてしまったっていうんですね。それで職場にやってきて、けれど肝心の倉沢が落ち込んでいる。かつての悲しい思い出、学生時代につきあってて、そしてフラれた? そんな思い出を思い出していたっていうんですね。しかし、靴が好きなところを気持ちわるいといわれた思い出、そいつに追い打ちをかける水菜にえにちゃん。もうほんと、本当に気持ち悪いだのキモいだの、散々なんだけど、いや、でも思い出の中の倉沢嬢、むしろ可愛かったと思うんですよね。さて、そうした昔のわだかまり、きれいに流されて、ああ、よかったですね。これで靴好きに邁進できますね。ほんと、これで恋愛のなんのに発展したりするんでしょうか。いや、しない気がするなあ。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』。最終回でした。コンビニのバイトくん、実家のコンビニに帰ったんですね。父病気、なので代理で社長役。いなかなのに結構お客さんがあって、むしろこちらの人手がたりないくらい。そこで手伝いに立候補するお子さん、ああ、この子、あれか、タヌキだな。なんだかバイトくんのこと、やたら気にいってるっぽいです。月夜野さん、どうしたのかな、そんなこと思いながら読み進めていけば、このコンビニのある土地、月夜野さんと仲のいい桜、その近所なんですね。山には鬼婆伝説があって……、月夜野さんだ……。そしてこれまでに出てきた人、語られたこと、少しずつ、ぽつりぽつり、その後が描かれていって、しかし、月夜野さんはこれといって関わらず、って、あー、そうなの? バイトくんのご先祖だったりするの? なんかね、最後にすごいこと知っちゃった! って感じですよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、泉の女神、あれおかしかった。落としたもの、誤認、2ネタ。最初はパイを泥と勘違いして、そして次は地味ボロいけど高価な茶器。その真価を見誤ってたというんだけど、部下とかいたんだ! いやもう、なんだろう、おかしいなあ。北風と太陽、北風のリベンジも面白かった。大臣の胸毛も、ほんと、大臣がえらいこと怒っちゃって、しかしなんで理髪師、大臣の胸毛事情なんて知っちゃったの? 謎です。意味深です。他のネタも、シンプルで、けれどまさかそうきたか! と思わせるものばかりで、面白かった。すごくよかったです。

『歌詠みもみじ』はバレンタインデーの情景描いて、しかしこの子ら、そういう恋のなんのって縁遠そうなのに、と思ったら、めちゃめちゃ遠かったです。積極的に男子をからかいにいくパターン。あまりにノリノリのもみじ、おかしくて、いいなあ、なんかさらに好きになった。男連中のもらえない理由列挙もおかしくて、喪中とかよく考える。まりなさんがさすがでした。菓子会社の娘、それでたくさんのチョコレートを持ってきてくれて、男子たちに配給したかと思ったら、そのチョコレートは広告つきで、さらにホワイトデーのおかえしも要求する。その購入先は、まりなの家の会社というわけか。やり手だ! 今回はそうした女子たちのしたたかさ、たくさん描かれて、もうね、こういうの大好きです。実に面白かったです。

  • 『まんがホーム』第30巻第3号(2016年3月号)

2016年2月2日火曜日

『まんがホーム』2016年3月号

『まんがホーム』2016年3月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、チョコレート手にして物思うらいかがメインであります。『孔明のヨメ。』は、月英さんの作るチョコレートを横からひょいと味見している孔明。もうバレンタイン一色でありますね。他には『のちの真田幸村である』のカット、『敗者復活戦!』のカットもございます。両方ともに、巻中カラーでありますね。

『孔明のヨメ。』、徐兄、念願の仕官がかないますでしょうか。水鏡先生のところへいって、推薦状を書いてもらいます。前科があるので偽名のやつ。宛先は劉備のところですね。その肝心の劉備はというと、こちらでも徐兄のことを探している。おお、双方願ったりじゃんよ。そう思っていたら、葵家によるすっかり包囲網ができあがっていて、陥れるどころか、命までとろうとする。まずは趙雲と引き離し、そして大勢で追い回す。ああ、あかんっぽいなあ。とは思わないんですけど。ここに徐兄が割って入るんでしょうか。

『主任の一ノ瀬さん』、この残念女子会、素晴しいですよね。いや、残念なのは一ノ瀬さんだけか。小川ちゃんと泉さん。ふたりを誘って、三人で女子会。映画見てゲームしてトークして、の予定が、チョコレート作ろうぜ、って、一ノ瀬さんに振り回される会、ってな感じですね。今回、ライバル会社とのバッティングを冒頭に持ってきて、それを伏線としてラストに回収する。そうした構成実によい。それにね、小川ちゃんのはしゃぎようとかも可愛かったですよね。

天国のススメ!』、草間をオカルトネタを餌にして使役する十子さんですよ。太一には内緒。バレンタインのチョコレートを一緒に作ってほしい、というんですが、だったらなんで草間? なんと、魔法薬を入れたいという。まさか惚れ薬か! いや、背がのびる薬なのだそうで、ああー、私も卑怯な濡れ衣をかけてしまいました。すまない、十子さん! 薬作るその様子、おかしくって、冬にセミの抜け殻を集める美男美女。もう、それだけでおかしい。そして叶った太一の願い。ああ、お正月の願掛け。健康で皆となかよく。それが叶ったんだけど、叶ったとかどうかとか、気がつくことはあるまいだろうという、そういうところがね、いいじゃありませんか。皆、なにはなくともなかよくってのは、はじめっから叶ってるんだものなあ。ほんと、小さなしあわせを大切にするお話です。

『敗者復活戦!』、制服に白いコート、可愛いなあ。さて、月穂サマ、お誕生日だそうですよ。なのでなにかを贈りましょう。そのプレゼントを選ぶニーナ、夕記の様子、これが面白くてね、ふたりともまだ学生だから高いものとか無理。じゃあヌイグルミ? となると、ニーナの静電気体質が危険となって、ええ、なかなか決まらないんですね。夕記の発想した、動物園の年間パスポート。いいですよね。きっと月穂サマも喜んでくれるだろう。予算も抑えられた。だから、初回は一緒にいこう。こうした発想、いろいろが広がっていくのがね、素敵だなあって思ったのでした。そして月穂サマ、まんまと気にいって、おお、すごい笑顔! 素晴しいです。これこそ賢者の贈り物でありますなあ。

  • 『まんがホーム』第30巻第3号(2016年3月号)

2016年2月1日月曜日

Microsoft Universal Foldable Keyboard

 以前ちょっとふれていました。MicrosoftのBluetoothキーボード。iPadやiPhoneでちょっと長めの文章を書きたいときに、ソフトウェアキーボードでは打ちにくい。ホームポジションに指を置かないことには安定して打てないのに、ソフトウェアキーボードは画面にキーボードが表示されてるだけだから、ほら、ホームポジションを指に教える、FとJについてる出っ張り。あれがないわけですよ。だから、どうしても手元を見ないと打てない。タッチタイプだとだんだんずれていったりする。どうしても快適な入力環境をと思うと物理キーボードが欲しくなってくると、そういうわけなんですね。なので思い切って買いました。折りたためて携帯もしたすそうなやつ、買ったのです。

以前、キーボード購入を躊躇させる理由として、キー配列の問題をあげていました。いわゆるUS配列というのでないと、ってやつです。MacintoshでもWindowsでも、キーボードはUS配列にしている。それに慣れているから、というのが理由なんですが、Microsoftのキーボードは、そのUS配列を日本国内では販売していないみたいだっていうんですね。だから買うなら、個人輸入するか、あるいは並行輸入品を買うか。いずれにしても送料やら輸入業者の取り分やらで割高になってしまう。まいったなあ、といっていたあれです。

ですが、動きがありました。なんでか知らないんですけど、これいいんじゃないかと思っていたFoldable Keyboard、値段が下がってきてまして、ほんと、もうモデルチェンジ? 型落ちになっちゃう? とか思ったんですけど、ざっと調べてみたかぎり、そういった感じでもないみたい。そう思って観察していると、さらに価格は下がって、日本市場向けのJISキーボード、普通に国内で販売されてるやつですね、こいつよりも安く買えるようになってしまいました。というわけで、ちょっと迷って、悩んで、でもって思い切って買ってしまいました。

心配していたのはタッチについてでした。こんなぺったんこのキーボード、はたして打ちやすいのか? 結論からいいますと、問題ないです。確かにキーは浅くて、フルサイズ同様とはいきませんが、最近はやりのアイソレーションキーボード? キーとキーが離れてるやつですね、あれを普段使いしてること考えれば、そうそう大きくは違わない。キーとキーの距離、これこそは密で、指を狭めるみたいにして打たないといけませんが、これも大丈夫、じきに慣れてきました。

Foldable Keyboard特有の事情とでもいいましょうか、中央に左右にわける溝があります。これのせいでホームポジション、左右の距離がちょっと離れてしまって、これが意外と慣れなくて、けどこれもじきに慣れることでしょう。

今現在の問題は、iOSでは日本語入力にDvorakが使えないといったところでしょうか。仕方がないのでQwertyで入力しています。これ、意外と問題なく入力できて、まあ、Dvorakを使いはじめるまではずっとQwertyでやってたわけですしね、指が覚えているみたいです。

本格的な文字入力には、フルサイズキーボードとDvorakの使えるデスクトップで、当座の入力にはFoldable Keyboardで簡便に、といった使いわけをしていくことになりそうです。

というか、せっかく買ったキーボード。ちゃんと意識して使ってやる、それが一番大切ですよね。

以上、今日の文章は、Foldable Keyboardを使ってiPhone 6s上で書きました。

2016年1月31日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年3月号

『まんがタイムオリジナル』2016年3月号、一昨日の続きです。

『みつめるっ!上野さん』は、ほんと、根津さんのキャラクターが主役の上野さんを食ってますよ。さて、上野さんをともなって突然の海外ゆき。海外で待っていたのは、根津に惚れているっぽい美青年、フィルであります。この人との会話で出てくる、根津の萌えポイント。これがね、結構マニアくさくって、私はこの方面さっぱりだからよくわからんのですけど、熱量といいましょうか、そういうの感じられて、いいなあって思うわけです。そしてフィルの家が、代々日本の美術品を集めている理由が語られて、これもまたよかった。この漫画、いろいろナンセンスな表現、コミカルな展開あるんですけど、その根っこに美術や文化財に向ける愛惜の念とかあるように感じられるところあって、じわじわ好きになってきて、ええ、ほんと、いい漫画だなって思います。あなどれないですよね。

『北斎のむすめ。』、めちゃくちゃ面白かった。お栄と吉原の遊女たちとの手紙戦。お栄の手紙が酷い。私のことは遊びなのかと問われて答えて、仕事だよ。酷い。絵手紙とかどうかといわれて、よりによって地獄絵図とか、それにそえて、ありがとな。ほんと酷い。もう、めちゃくちゃ面白かったです。そして高尾花魁とのかけおち話。お辰に誤解などされながらの待ち合わせ。しかしこれが、もうね、高尾うわてですわ。もう全部お見通し。お栄の絵に惚れました。でもってこれが後のお栄の成功に繋るなんてね、ほんと、ちょっといいエピソードだったんじゃないでしょうか。面白くっておかしくて、そして実がある。いい話でしたよ。

『妄想乙女の文学会議』、ああー、なんだこれー、すごく沁みるよ。すごい。今回は更級日記扱って、最近よく聞く聖地巡礼。これ、千年前からありますよ。日記文学『更級日記』、平安貴族の娘の日記。その日常を見てみれば、今のオタク女子にそうそう変わらず、その説明に描写の巧みさ手伝って、もうね、ものすごく身近に感じてしまうじゃないですか。けど、古典をアピールしようという書店さんとの企画はもう終わっていて、だから、松島さんとのこうした時間ももう必要ないわけで、そして語られる倉野さんの少女時代のこと。それが今、こうして、『更級日記』に交差する。泣ける。千年前にも、同じ悩み、同じむなしさに苦しんだ、そんな人があったんだって、それを倉野さんが自分のことと引き寄せて、その背中のさみしさったらなかった! もうね、泣きそうになる。そうなんだと思う。倉野さんが菅原孝標女の思いを自分自身に重ね合わせたみたいに、私は倉野さんの気持ちを引き寄せるようにして読んでいたのでしょう。ええ、本当に、身に沁む話であった、そう思います。

『どす恋!りきしー女』はバレンタインデーのチョコレート話です。なんだろう、加奈子の母って魔女なのか? 人を恋愛に落とす惚れチョコなるものを作れるというんですね。試しに食べさせた父は大根を、弟は鏡に映る自分自身に恋をして、これはいけると惚れチョコ持って学校にいった加奈子の失敗ですよ。大野くんに食べさせたかったのに、茜とターニャに食べられてしまった。そのふたりのその後がですよ、いやもう、素晴しい。私はこれを待っていたんじゃないだろうか! 素敵世界が広がっていましたよ。チョコレート、大野くんにちゃんと届くんですよ、食べてもらえたんですよ、けどどうにも効いてる風ではなかったんですよ。加奈子はがっかり? それとも安心? けど、ほんと、加奈子にはよい未来が待ってそうですよね。シンプルだけど、こういう話好きですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第3号(2016年3月号)