『まんがタイムきらら』2026年9月号、発売されました。表紙は『一畳間まんきつ暮らし!』。梨絵と万里花が、水着で登場。結構攻めた水着だと思うのですが、この漫画的には極めて地味なおとなしめのスタイル。でもにわかにはそうとは思えない、堂々としたふたりの姿が印象的な表紙にしあがっております。この画面の外に、よりおとなしい組もいるのかもしれませんね。でも今このときは、この開放的なふたりが主人公であります。
今月は新規ゲストが2本です。
『ゆびさきエクソシスト』
悪魔が苦手というエリーゼ。聖職者として悪魔祓いの見習いをしているというのですが、実際のところ、エクソシストになる気はまったくない。一人前になるべく旅立った矢先、ヨイサシ村にてエクソシストの名門、聖エデル教団の門徒、クロエと出会います。これが運命の分岐点というやつでしょうか。悪魔祓いのできないエリーゼが、真っ向悪魔と対峙せねばならなくなってしまったのです。
窓の外に見える、座り込んで泣いている女性。放ってはおけぬと部屋にあげたら、なんと肩があがらないという。ここからがエリーゼの腕の見せどころ。悪魔云々関係なく、東方から伝わる秘術、ツボ押しで肩の不調をみごと寛解させてみせるのでした。
なるほど、この子は東洋医術をやっているのか。と思ったら、施術できるのは肩だけ。他は文献の解読待ちといったところで、まだまだ駆け出しなのですね。
そしてここからがクロエの見せ場? その不調だった女性、なんと悪魔憑き。エリーゼに襲いかかったところを、クロエが聖水で撃退。と思いきや、エリーゼ、悪魔の怖さにまさかの失禁、からの取り乱してクロエの施術の邪魔をする! ああ、ああ、すっかりピンチじゃん! これどうするの!? と思ったら、まさかのエリーゼの特攻、あごでの一撃がツボにヒットし、一挙その身は健康体に。こうなっては悪魔は出ていくほかなく、あわれクロエの前に敗れ去るのでありました。
なるほど、これからのエリーゼの旅。むりやりクロエにくっついていくつもりみたいですけど、悪魔が怖い悪魔祓いのその真価は、人に健康をもたらして悪魔のつけいる隙をなくしていく。いわば根本治療ってわけですね。
『魔王サミラ先生の日常』
魔王サミラは、特に人に敵対してたわけでもないみたい。突如攻め込んできた勇者にも、友好的にお茶など振る舞おうとしていたのに、あらぬ噂、濡れ衣でもって転移魔法の餌食となって、流れついたは見知らぬ世界。言葉も文化も違う世界で、まったくなにもわからぬままに、助けてくれた森ひまねのもとで働きながら魔力回復をはかろうというのです。
しかしこの魔王さん、サミラはけっこう常識が通じるといいますか、ちゃんとした人(?)っぽいですよ。この世界における自分の怪しさを自覚している。テレビなど電化製品も知っている。それになにより、魔力の源、人の悲鳴や叫び声を摂取するというそのこと自体を、わりと恥じている。
常識人だ。ちゃんとした人だ。むしろこういう人なら、この私たち人間の世界に似たここに永住してくださってもかまわないように思います。
悲鳴や叫び声のうずまく場所。それがひまねの職場というのですが、なんという物騒なところ!? と思うも、実際のところ幼稚園。ちょっとしたことで泣く、叫ぶ、阿鼻叫喚の場所! 新しくやってきたサミラ先生の髪型が、自分とおそろいのお団子じゃなかったといって泣き出すゆかちゃんに、先生困惑! でも、こんなでも魔力は回復するというのですから、サミラ向けの職場であるのは確かであるようです。
先生として、小さな子と仲よくしているサミラもまたよし! 髪をみつあみだらけにされてもものともしない、その度量やまさしく魔王の品格というやつなのですか? いや、ただ呆気にとられてるだけっぽいんですけど。
しかし、この生活、サミラにはあってそうですけど、ただ一点、昼寝したせいで夜眠れない。夜更しを心配する魔王もまた健康的であります。
- 『まんがタイムきらら』第24巻第9号(2026年9月号)

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