2024年8月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年10月号、一昨日の続きです。

『ウクレア!』

姉に身代わりを頼み、ライブ会場へと急いだ空子。ウクレレ部の皆といっしょに喜びを感じていたい、そう申し出る空子と、そんな空子を迎え入れる部員の皆であります。その時の表情、言葉を重ねずとも通ずるものがある。誰も欠けることなく、一緒に、皆で。その思いをともに立つステージ。切実で、けれどそれよりも気持ちの浮きたつ、高揚感ある空間が広がっていくのでした。

今回、ステージに出る前に皆がやった掛け声、レッツ! レアレア!! これの意味するところ。ハワイ語で、レアもしくはレアレアは「しあわせ」や「喜び」なのだそうです。すなわち、空子がいっしょに感じたいといっていた「喜び」。さらにいえば、この漫画のタイトル、ウクレアも、そこに喜びがあることを意味している。

ええ、この漫画のテーマである「喜び」が、こうして描かれた今回。歌う喜び、演奏する喜び、それは仲間がいればなおいっそうに強く大きくなって、そして聞くものも引き込んでさらなる広がりを見る。ステージの上の笑顔。客席にも笑顔が広がって、このしあわせの伝播しそして貝殻となって返ってくる。喜びが喜びを生む、その連鎖に胸の熱くなる思いのしたのでした。

しかしいいライブになりましたね。これが会長にも届いていてくれればいい。本当、かたくなな音羽の心を溶かす、そんな日のくることを願います。

ところで、PaloloとPua Carnation、すぐに楽譜が入手できなさそうなので、どうも聞き書きしないといけない模様……。聞き取りは苦手……。

『スローループ』

ヤバい子、藍子の登場だ! いや、最高ですよね、この子。二葉のこと好きすぎるあまり、自首しそうな勢い。いや、自首はしないですけど。でも二葉はひよりに、釣りに夢中で、自分のことなんて見てくれていないのかもしれない。千々に乱れる藍子の思いよ。二葉においてはひよりに敵わず、気を利かせてサンドイッチを作るもこちらは小春に先んじられと、なかなかいいところのないこの子をそっとサポートする恋先生が本当にすばらしい。ええ、恋先生、素敵なお姉さんぶりでありましたよ!

そして藍子さん、御乱心!? なんとひよりに釣りで勝負を挑みます! レギュレーションは!? まさかの生き餌縛り!? ともあれこの勝負が導く結果やいかに! 決して悪いことにはなるまいという、そんな予感があるのは大変いいことです。

『球詠』

天王学院との練習試合にて、やたらと気合いのはいっている新越谷の面々。夏のレギュラー枠を勝ち取るためのアピールタイムだと、一年生たちの間で話題になってる。もしかしたら自分たちもレギュラー入りがかなうかも、期待は膨らむのですが、先輩たちの勢い、パワーに気持ち負けしそうになっちゃってる。

と、こうした状況は、全部の芳乃の策略なのか! いや偶然? たまたま? いずれにせよ、この秘密は息吹だけが知っている。この状況が明かされるくだり、本当に面白かったです。

チームのしあがりがだんだん見えてきて、そしてライバル強豪校の様子もうかがう日々。夏の大会を前に、メンバーの思惑もいろいろ。ここで我らがヨミの活躍がさしはさまれて、今年こそはと期待も高まる。というところで、いよいよ主将岡田のくじ引き。くじ運が悪いと弱気を見せている岡田の、今年こそが最後であると実感させられるあの場面。いよいよ差し迫るシリアスに、緊迫感や、なおさらに高まるのです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

このところ体調を崩している紗菜。気掛かりは肩に浮かぶ謎の痣。いったいこれはなんなのか。倒れてしまった紗菜を介抱するそのときに、ロゼが目にしたそれは、魔力酔の痣。ロゼの世界の病気で、本来魔力のない人間には発病しないもの。それが今、紗菜の身にふりかかっていて、どうしよう。治療しようにも情報がない。どうすればいいのだろう。

悩んだ末に、ロゼが頼ったのが月渚。異世界を知る人物に助けを求めれば、そこにはときこもいて、痣のかたちに覚えがあるという。市野原の家に伝わる書物に、この痣に関する記述がある。この情報がロゼにもたらされ、さあこれからどうなるのか。深刻の度合いを深めるのか、あるいはこれが状況打開のきっかけとなるのか。

いずれにしても紗菜の置かれた状況。なんとか改善してほしいところであります。

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