『まんがタイムオリジナル』2024年10月号、一昨日の続きです。
『アイドルはお忍びchu♡』
妹、木槿のレゼル入りをテレビで知った芙蓉。その見た目、声だけでなく足運びも特定情報にするのか! そうした忍びの特異性。はさておいても、なぜ、どうやって木槿はこの時代にきたのだろう。けれど、遠く江戸に残してきたと思っていた妹が、こうして元気な姿を見せてくれた。思わず涙の芙蓉に、妹を思う肉親の情を見て、ええいああ思わずもらい泣きなのでありました。
そして翌日はアイドルフェス。木槿のことが気になって、また一花との共寝の影響で眠るに眠れなかった芙蓉。ああ、これはステージで大きな失敗をしてしまうのではないか、心配してしまうのですが、よかった、一花から教わったじゃがいもの例え、は無理っぽかったけど、木槿のがんばりを思い出し、負けじとやりとげたステージ。いやもう立派でしたよ、芙蓉さん!
今回はこれ以上に木槿との関わりは描かれず、けれどいずれは出会うこともある? その時にはどうした展開が見られるのか。今からもう楽しみです。
『お憑かれですね杏子さん』
黒服でキメた杏子にアンブローズ、めちゃくちゃかっこいいですね! はいいとして、アンブローズの成仏をと、アンブローズとともに暮らしていた静音に会いすべてを伝えた杏子です。突拍子もない話だけれど、語る内容が内容なだけに信じてくれた静音です。そしてこのときの対話が、杏子に静音の思いを知らせるのですね。かつてはビビッドな色ものを多く着ていた静音が黒い服を選ぶようになったその理由。そこにアンブローズの死が影響していたと気づかされるのですね。
そして静音から語られるアンブローズの死の真相。って、そういうことでしたん!? まさかの餅! ああ、餅は危険! 思いもしない死因に驚く杏子ですが、ほんとこれ、誰にとっても驚きだったと思います。英国紳士に餅のとりあわせ。ミスマッチ? いや、意外とマッチするのかもしれません。
『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』
突如として賢太にキスをした椎奈。これ、ふたりにとっての日常なのかな? と思ったら、そうではなかった模様。動揺する賢太と、うつむいて照れを見せる椎奈。なんと初々しいふたりだろう。しかし、椎奈さんはなぜ唐突にこんなことを?
その理由が本編にて語られるのですね。
箒づくりの師匠さんに作品を見てもらいにいっていたのですね。椎奈が寡黙なら師匠も寡黙。言葉少などころか、まったく言葉を介していないのでは? と思うほどに言葉のないふたりのやりとりです。
でもこうしたスタイル、娘さんには思うところがあるようで、いわく母に甘えている。母の優しさにあぐらをかいているんだって、いたくお怒りなんですね。
でもここで母から知らされる、両親の仲の秘密。そうか、毎日キスとかなさってるのか! 親子とは違い親ふたりは、家族であり恋人同士でもあるという、そうした話を聞かされて、さらには昔のケンカの話なんかも耳にして、その夫婦仲の秘訣を今まさに賢太に対して実施してみんと行動してみせたのが冒頭の椎奈さんだったんですね。
いやしかし、一緒に暮らすことでだんだん恋人から家族になっていくのではなく、恋人でもあり続けるというそうした関係。このふたりに関しては、なんだかずっと大丈夫って感じもしますよね。
- 『まんがタイムオリジナル』第43巻第10号(2024年10月号)
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