『まんがタイムきららキャラット』2024年10月号、一昨日の続きです。
『ずんだもんTV!』
大江戸ちゃんこの異能力によってコントロールされてしまったずんだもん。心配してGPSを頼りにずんこが追ったその先で出会ったのは、いつもとはまるで違ったずんだもん。自我をなくして、けれどちゃんこの征服の力にかろうじて抵抗を見せている、そんな状況下でずんだもんがずん子に呼びかけるんですね。
ずんこの弓矢でずんだもんを射るのダ、ってそれはあまりにあぶなくない!?
矢の先にずんだもちをつけて射った、その矢が、ずんだもちがちゃんこの異能力を無効化した。この浄化の力はずんだもんか、はたしてずん子の力なのかと、ここに新たな局面に踏み込んだこと予感させる展開見せてきたというのです。
ずん子に、あるいはずんだもんに異能力があるとすれば、きりたんやめたんたちにもなにかしらの能力があるというのでしょうか。そうした能力を駆使し、なんらかのトラブルを解決していく、みたいな流れになったりするのかな。いずれにしても、これまでとは違う展開を見せるかもしれない可能性が提示されて、さあどんな世界が広がることやら。であります。
『このままモブじゃ終われない!』
友人知人が幸運に恵まれるなか、ひとり不運に見舞われるピコ。見るからにボロボロになっているというのですが、駄目押しの胸公開、これ天下の往来でとかじゃなくてよかったじゃないですか。運が悪いにしても、最悪は回避できてる! 少しでも、わずかでも、いいように考えていきましょう!
さて、何度目でしょうか、漫画家になる夢が揺らぐピコであります。自分には向いてないのではないか。帰ってきてというファンクラブのラブコールに応え、地元に帰ったほうがいいのではないだろうか。ピコの迷いを前に、躊躇なく自分の欲得全開で引きとめ工作を行うコモナよ! おお、君は最高だ。このままいきつくところまでいってほしい! と思うのだけど、そのときにはピコはどんなことになっているのだろう。
この漫画は、夢を追うピコに焦点をあわせるべきか、歪んだコモナの恋情に注目すべきなのか。自分はどうも後者寄りなのですが、それでもやっぱりピコには成功してほしいと思います。もしそうなったら、コモナはどんな感情を見せるのでしょうね。
『ごきげんよう、一局いかが?』
新聞部から取材を申し込まれた千星と冴。文化祭の演劇が刺激となって、いまやペアが大人気。新生ペアの千星、冴ふたりに熱い注目が集まっているという、その学内のニーズに応えるべく新聞部が動いたというのですね!
といいたいが、取材におとずれた鷲尾由さん、この人も相当な千星、冴ペア推し強硬派では!? ふたりの関係性になにかを嗅ぎとり、そして気持ちが昂れば思わずシャッターを切ってしまう! 見た目おとなしそうに見えて、鼻息荒く千星、冴を追う。いやあ、いいキャラですよね。めちゃくちゃかわいいし。
と、それはいいのですが、冴には秘密がある。麻雀のことは誰にも知られたくない。秘密を守ろうとすれば、あちらこちらで口ごもらざるを得ない。千星との出会いは麻雀、普段やってることも麻雀、なにをやっても麻雀がついてまわる冴は黙らざるを得なくなって、と、そうした苦しい冴の立場と、ひとり防波堤となって冴を守ろうとした千星の気持ちが交錯するクライマックス。冴を思う千星と、千星を思う冴、ふたりの思いと思いが結ばれたかのようなあの一連のシーケンスと、辿りついた末の昂りワンショット! ああ、これは確かに昂りますわー!
ええ、最高に素敵な千星、冴。ありがとうございました。
- 『まんがタイムきららキャラット』第20巻第10号(2024年10月号)
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