2024年8月12日月曜日

『まんがタイムきらら』2024年9月号

 『まんがタイムきらら』2024年9月号、昨日の続きです。

『キミはあくまでも。』

風邪がなおったヴェネル。喜ばしいことなのですが、反面エクールカのふるまいが気になるヴェネルであります。エクールカに避けられている。なぜなのか。考えてもわからないヴェネルは、手作りプラネタリウムを作ろうと思い立つ。しかもただ作るだけでなくエクールカが欲しがっていたたこ座をふたりで作ってみよう。

そうしてしあわせな時を過ごすも、そこでヴェネルの問うたこと、最近のエクールカがどこか変だと感じているというそのことが、エクールカの異質な行動をうながしてしまった?

けれど、その果てにエクールカの見せた笑顔。心からの親愛の情。それがヴェネルとエクールカのぎこちなさを溶かすのか、と思わせて、この展開! 倒れたエクールカ。意識も失って、これはやはり悪魔に禁じられた感情だからなのか。

本当、ささやかなしあわせを望むことが許されないとなれば、どれほどに悲しいことでしょう。ふたりのこれからに、なんらの幸いな展望があること、期待します。

『ほぐして、癒衣さん。』

富美子のカンフー人形、かわいいですね。さて今回は、富美子ふっきれながらもとっちらかる、癒衣さん自覚する、夏鈴さんごまかす、の3トピックが光るエピソードでした。

ダイエットを考える癒衣のために、求人誌運びや配布先の店舗まわりをつきあう富美子。癒衣が夏鈴と暮らしていることを知り、ショックは受けつつも気持ちの整理をつけた彼女がですよ、廊下の曲がり角で癒衣に肩を抱かれてみたり、冊子を運ぶ過程で癒衣の荒い息を聞いてみたりで、気持ちがどっちらかるというその様! 本当に面白くて、いやあもうこの人大丈夫なのでしょうか。

でも、その後の癒衣との対話でですよ、癒衣が夏鈴のことが好きと自覚する、その流れを作ったのが富美子なんですよね。いわば敵に塩を送るようなふるまい。これができたのは、富美子がもう納得しているから、っていうことなんですよね。そう思えば、健気な態度に涙ですよ。富美子は富美子で、しあわせになってほしい。本当にそう思います。

そして夏鈴のごまかし! これでごまかされるのは癒衣さんくらいだと思います。

『妄想アカデミズム』

一葉さん一家と親睦を深めた今回。それでわかったことといえば、一葉父母がとんでもなく浮世離れしているってこと。あと、莉子の妄想、わりと伝わっちゃってる? いやほんと、莉子との関係を問われてライバルと答えた未春でしたけど、その影で妄想を暴走させていた莉子です。それが通じたのか、あるいはその後のかわいい発言の顛末がゆえなのか、よい関係という感想にこめられた意味深さ!

いやだって、ゆうのこと家族だって娘一葉がいっただけで、結婚まで話がすっとぶご両親ですよ? このやりとりだけで、ふたりに届くペアグラス。すっかりカップル認定なわけですが、それと変わらぬ認定が莉子未春にくだされていたとしてもなんら不思議ではない!

模試の判定結果など東大受験に向けての進展なんかも語られた一方、それぞれのカップルの進展なんかも語られた、なんてこと感じさせられたエピソードでした。

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