2022年6月29日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2022年8月号

 『まんがタイムオリジナル』2022年8月号、一昨日の続きです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

大家からの無茶振り、今回は銅像を作れだそうですよ。

とはいえなあ、銅像なんてそうそう簡単には作れないのでは? 原型作って型とって、銅を流し込んでとか相当な手間に相当な技術……、なんてこと思ってたら、なるほど銅像風でいいのか! ここからの分担? たえちゃんの情報収集を皮切りに、材料集めて骨組作って、そして粘土で肉付け、ってめちゃくちゃうまいな!

ここの住人、定期的に無茶振りされてるせいなのか、結構多方面にスキル形成されてることない? 知らんうちにいろいろ鍛えられてるっぽいんだよなあ。なかなか有効活用される機会もないみたいだけど、こうした大家の無茶振り時に爆発的な成果を発揮するんですよね。あと、悪ノリやりたい放題のイタズラする時にも!

大家の無茶振りをわりとスムーズに片づけていった今回。おかしい……、順調すぎる……、そう思ったら、まさかの七恵ご乱心! さすがにそこでそれはないだろう! と思うと同時に、いや、七恵ならやる! 後先考えないのが七恵だもんな、そんな信頼めいた感情もあって、いやしかしここからどうリカバリするの? からのアレ!

ああ、やらかした当人がちゃんと責任とらされるのね、からの七恵放免までの速度! というか、大家、気まぐれが過ぎる! で、これに死ぬ気でつきあうから、立体造形から絵画にいたるまで、スキルが形成されてしまうわけですね。やっぱ、人間を成長させるのは死ぬ気でやることだと実感させられます。

『通勤通学クエスト』

竹重父、ほんとあかん人だな! 菊池息子が父のクツはいてきたことを笑ったと思ったら、娘のカバン持ってきちゃってたって、いやいや、学生カバンじゃろ? 気づこうよ! からの、いやいや、困るなーって自分のこと!? 娘、めちゃめちゃ困ってるだろうに、そこには思いがいたらないんだ!

こりゃ竹重娘がちゃんとした大人に憧れる気持ちもわかろうもの。というか、この竹重父の天真爛漫が批判されながらもそれはそれで放置されてるところ、この会社の懐の深さ? いや、諦められてるの? いずれにしても大変なことだと思います。

会社では皆が手を焼く竹重父。そして竹重娘は、自分の窮状を理解してもらえず苦しんでいる! よっぽどだな、竹重父。この困りまくってるところはさすがに気の毒で、父をとられていつもなら対抗してきそうな菊池息子も、そうだよな、竹重父の行状、リアルで知ってるもんな、竹重娘に優しくしてくれたところ、なかなかにホッとさせてくれるラストでありました。うん、竹重娘、もっと優しくされるといい。

『オネェの恋のはじめかた』

教師陣がずらり顔見せですよ! 話題は桜子のテスト結果。あれまあ、5教科全て赤点の話ですね。他人事みたいに思っていたら、あなたのクラスの子です、現実つきつけられる若松先生がおかしい。あの一瞬の沈黙、空白の時間が本当に面白かったです。

さて、桜子を中心とした人間関係が改めて紐解かれていきますよ。サイバー方面に強い水面のやらかしにはじまり、そしてついに時宗も話題にのぼって、評して面倒見のいいオネェ。面倒見がいいのは、桜子に対してだけなのかな? それとも他の皆に対してもそうなのかな? とか思っていたらですね、時宗の恋にまで話題が及んでびっくりだ! でも、でも、惜しいな桑野先生、その恋心の向かう先、それが違ってる! 翔人か! そうか、翔人が思われ人と勘違いされましたか!

うん。時宗のオネェ要素、それがバイアスを与えてしまっちゃったようですね。

思わず発生した笹本先生と時宗のやり取り。教師が口出しすべき案件ではない、そうは思いながらも口にしてしまったからにはもう取り戻せない。なんとか、なんとか繕わねばと、いぶかしがる時宗を前にして苦心する笹本先生。その若干の焦りがにじむ横顔がセクシー。そして、誤解が解消されないままに、なんかきれいに決着してしまったこの対話。ほんと面白いな。というか、応援されちゃってるし、翔人。いやもう、この誤解、今後もなにかしら発展ないししていくんでしょうか。したら、きっと面白いやつです。

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