2022年6月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年8月号、発売されました。表紙は『RPG不動産』。RPG不動産の皆が、ちょっとゴージャスな格好で登場です。中央、豪華なソファに座った琴音、頭にティアラ? 手にする杖も見事な装飾! 魔法の杖なのかあるいは王笏なのか、重要アイテムの風格を見せています。琴音の周囲の不動産スタッフも、いつもとは違った衣装、ファーはおすまし? ちょっと違う雰囲気あるかと思ったら、ラキラやアリスはいつもどおりといった表情。こうしたところもまた魅力的です。

今月は新連載が1本、新規ゲストが2本です。

『ごきげんよう、一局いかが?』

名門女学校に入学したものの、まさかの病欠、入学直後のスタートダッシュに乗れなかった北大路冴には友達がいません。今日もひとり裏庭で昼食、そして麻雀に勤しんでいるのですが、知っちゃいけない知られちゃいけない、麻雀なんてこの学校に通うお嬢様たちにはきっと受け入れられないに決まっている。

そう思っていたというのに、同じクラスの神南千星に麻雀しているところを見られてしまった! 離脱しようとして失敗。質問責めにあいながら麻雀するハメに陥って、でも冴自身初心者だから捨牌間違えたり振り込んでしまったりと四苦八苦。でも、最後の最後に? 安手でようやくアガることができた。この時の、冴と千星の様子。当たり牌が出ますようにと祈ったり、そして振り込みに舞い上がったりと、この共に楽しむことで気持ちがひとつになっているの、大変よかったなと思ったのでした。

麻雀がつなぐ縁。これが広がって、いつかお嬢様たちとリアル卓を囲むこととなったりするのでしょうか? ということは、あと少なくともふたりは登場人物期待できますね。

『しーじーでしなじー』

美術を学びたかった表町深澄は受験に失敗。浪人という選択はせず、ネットで見た専門学校のCG学科を受けることに決めました。かくして春から専門学校生としてCGについて学びます。

さっそくできた友達? 観裏映。自由さ際立つ直感派少女とともに、慣れないデジタルに取り組んでいく深澄。今はまだなにを表現したいのか、どういうものを作りたいのか、その方向性も定まっていないようだけれど、映とともにいろいろ学んだり経験しながら、進む先を見定めていくのだとしたら、そのプロセスをこそ楽しみにしたいと思いました。

若いうちは自分のしたいこともおぼろげだったりするものですが、そこからはっきりとした夢のかたちを見出していくのなら、それはきっと魅力的な旅になると思うのです。

『ふたばコミュニケーション』

人見知りが過ぎる女の子、美波鈴花。案の定学校では友達ができなくて、頑張ってはいるんだけどどうにも実効性がないのは気の毒だなあ。自信がない? 覇気がない? あるいはどこかに不安や怖れがあるのかもですね。

そんな子が親戚の子供、花宮ふたばからいろいろ学びます。子供は苦手というんだけど、高校生の鈴花より、小学2年生のふたばの方がずっとしっかりしてる!? まずは自己紹介から、そして続いて一緒に遊ぶ時の心構えみたいなものも教えてもらってね、いや、自ら気づいたというべきでしょうか。こうした鈴花の姿勢、立派ですよね。

ふたばがぐいぐい鈴花のことリードしてみせるのだけど、決して先生みたいな振る舞いまではいかない。ふたばも鈴花も互いに相手のこと気づかって、自分がうまくできなかったのかなと反省して、その一緒に知って気づいて育っていくのは悪くなかった。ああ、おそらく鈴花は小さい頃にこうした経験を重ねることができずにいたのかもな。だからこそ、今こうしてふたばを相手に誰かと友達になるためのステップをひとつひとつ登っていくこと、それが大切な学びの機会となっていると感じました。

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