2022年6月14日火曜日

スターラスター

 カイの冒険』をクリアし、『ワルキューレの冒険』も終わらせて、ああこれで私の冒険も終わった……。さて次はなにを遊ぼうか、実ははやい段階でもう決めていました。『スターラスター』。子供の頃、存在自体は知っていても、いったいなにをどうすればいいのかさっぱりわからなかったゲーム。そもそも持ってない。極まれに『スターラスター』を持ってる人間に出会ったとしても、そいつもどうやって遊ぶかよくわかってない。そもそも説明書を見たことがない。といった悪条件が重なりまくって、気にはなっていたけどどうにも手出しできなかった。けれど、今ならもしかしたらクリアできたりするんじゃないか? どこでもセーブも任意の巻き戻しもあるもんな! というので、遊んでみました、『スターラスター』!

いや、このゲーム、すごいですよ!

説明書を熟読してトレーニングモードにチャレンジしてみたところ、敵が手加減してくれていることもあって、なんとかクリアできまして、なんだこれ、わかるとめちゃくちゃ面白いな。マップモードで敵と防衛対象の位置関係を把握して、敵を倒すべくワープ。そうしたら一人称視点のシューティングゲームになるんだけど、FC初期にこんなの実現したとか驚異的だと思う。今でこそコクピットビューのFPSも普通だけど、当時はそんなもの見たことなかった。画面を見たら宇宙空間を飛ぶ宇宙船だということはわかるけど、レーダーで敵を補足して、それを迎撃するのがとんでもなく難しい。説明書見ても難しいのに、説明書を見る機会のなかった当時ならそりゃあ無理だったよなあ。ええ、プラネタリウム感覚でワープとスペースクルーズを楽しむゲームになっていました。

トレーニングモードをクリアして、なんだあ、わかればそんなに苦労せずにクリアできるんじゃん、楽勝楽勝、とか思って、もうひとつ上のランク、コマンドモードをプレイしてみたらですよ、ぼっこぼこにやられてしまってさあ大変。これ、難しいな! レーダー上の敵を速やかに正面に捉えられるようにならないとどうしようもない。時間ばかりかかって、守るべき星や基地を守りきれません。

『スターラスター』については、噂レベルでどういうゲームか知る機会がずいぶん後にありまして、惑星をめぐって入手した情報をもとに敵の本拠地に辿り着き、そいつをやっつけたら真のエンディングみたいな話ね? これを知った当時の私は、すごい、壮大なゲームなんだと思い込んで、それこそ数日かけて取り組むようなものだと勘違いしていたのでした。

けれど遊んでみてはじめて理解しました。これは、そんなにボリュームのあるゲームではなく、何度もチャレンジしてスコアアタックするゲームだったんですね。

今はまだ高ランククリアなんて夢のまた夢でありますが、継続的にプレイし、操作に習熟しながら少しでもよい成績を残していきたい。そう思わせてくれる余地があるというのは、それだけ遊びどころがあるゲームってことなんだと思います。FC時代のゲームで、グラフィックも今のようにリッチではないし、操作性にも難はある。でもこんなにも面白いというの。本当にものすごいことだと思います。

いろいろと飾りたてたり盛ったりする余裕のなかったゆえに、面白さの骨子だけがみっちりと詰め込まれている。そんなゲームだと思ったのでした。

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