2022年6月3日金曜日

『まんがタウン』2022年7月号

 『まんがタウン』2022年7月号、発売されました。表紙は『石田三成の妻は大変』。今月からはじまる新連載。重野なおきによる歴史もの四コマがこれから掲載されるというのですね。『信長の忍び』をはじめとする歴史ものの評価が高いと聞き及んでいます。『明智光秀放浪記』に『軍師 黒田官兵衛伝』、『真田魂』というのもありますか。ここに今、石田三成とその妻を主人公とする四コマが加わろうというわけですね。クールな印象の三成。それをより一層に押し出してくるこの漫画。これもまた評判になるといいですね。

今月は新連載が1本です。

『石田三成の妻は大変』

というわけで、新連載です。

織田家臣の羽柴秀吉のはからいで、妻を娶れといわれる石田三成。その相手は尾藤うた。しかし三成は乗り気でないようで、その理由は自身の研鑽こそを重視するゆえ。より秀吉の役にたてるようにと、妻のために割く時間さえも惜しみたい。そうした三成の言葉に感動して、うっかりこの話をなかったことにしそうになる秀吉と、そんな秀吉にハッパをかけて、この結婚を実現させようとするねね。こうしたやり取りのコミカルさに、この作者の持ち味、よく出ていると思います。

算術を得意とする三成。すべてを損得勘定、算盤尽くで決めようとする三成に失望するも、その見目のよさ、さらに自分の身を案じてくれ、またその愛らしさを評価してくれることに心揺らすうた。このふたりの、今はまだわからぬものの、今後どのように仲を深めていくことになるのか。その展開にこそ期待です。

『押しかけギャルの中村さん』

めちゃくちゃ面白いですね! 秋山がゲーム仲間とオフ会やろうっていってるんですよ。それで興味を持った中村が、自分もいきたいと前のめり。そのオフ会の様子ですよ。

めちゃ面白い。

かつて自分のこと声がでかくて苦手と秋山が愚痴っていたと知った時の中村。あの表情いいよね。最高だと思う。で、そこからのいろいろ。魔法少女りるるるをフィーチャーしたその格好を、オフ会参加者のギルに見事当てられてしまう。加えて、同人大手のリキが手持ちのスケッチブックに、さらっとりるるるを一発描きして見せてくれたりね!

いや、これ、中村にとってはたいしたカルチャーショックだったのでは? りるるる理解者がこんなにもいる。カラオケでりるるる主題歌を歌って踊る中村に、オタ芸であわせてくれるリキにギル。この様子見て、ちょっとやきもち焼いちゃう秋山? 指摘されて慌てちゃってね、でもこれが後で逆転させられることになろうとはなあ! いやもう、見事な前提がここで作られてたものですよ。

今回の見どころは、オタク趣味の底の深さを知るにいたった中村でしょうか。いや、そこでそんなにもやる気出しちゃうの!? そして最後の参加者ウテナさん。見た目にも和やかな女性なのだけれど、ゲームは凄腕!? こりゃ素晴しいな。でもって、秋山がウテナに向ける視線に思いっきりやきもち焼いちゃうのな中村さん!

これを指摘されて否定しなかった中村! すごいぞ! 思いもしない展開に秋山がしどろもどろだ! そして、そんなふたりを見やるウテナ。ああ、ここからいかなる展開が!?

ほんと、予想外のこと起こりそうです。なんならウテナ→中村とかでもオッケーです。いや、ほら、秋山には後藤氏がいるからさ。後藤氏がいるからさ。

『兎なりのウサギさん』

こっちも面白いな。ウサギ動画大好きな青枝。自分でもみたらしの動画を撮って、その愛らしさを全世界に発信したい。紅詩に動画作成を持ち掛けたら、こちらももうノリノリで、ここからの撮影の情景。いやもう、めちゃくちゃ苦戦しますやん! 動画のボタンって音しますっけ? それでめっちゃ警戒するのな、みたらし。

さすが、被補食者、警戒心バリバリです。

で、ここからも面白い。動画を撮ろうと頑張るけれど、そのせいで雰囲気がいつもと違いすぎちゃって怪しまれるの。さらにネットで調べた動画を撮影するコツ、これを実践したらもうめちゃくちゃ怪しい絵面に! なんだあのホラーめいた動き! いやもう、頑張りは評価したいけど、結果が全然ともなわないよ!? この苦労苦心の様、ほんとおかしさてんこ盛りでありました。

そしてやっとこさ撮影に成功するの、そのくだりすごくいいじゃないですか。なんといっても、眠ってるみたらしが可愛い。これぞという可愛さをここに押し出してきましたね。そしてこの動画、可愛いと青枝の友達にも好評だけど、一週間で再生数19回! そのうちの7回が紅詩。もしかしたら青枝とその友達の分も同じくらいあったりするんじゃないかなあ。

と思うと、ほとんど身内の可能性が! いや、でも継続したらもっと知られるようになるかも知れない、もっと広く見られるようになるかも知れない。そのもしかしたら、継続の先をまたいつか見てみたいものです。

0 件のコメント: