『まんがタイム』2022年7月号、昨日の続きです。
『瀬戸際女優!白石さん』
日米合作映画のオファーを受けてアメリカに渡ることを決めた真島。大作だけに3年は帰国できないという状況を前に、白石はどのような決断をするのか。
真島自身がいうように、ついてきてほしいという気持ちと、女優としての白石を尊重して日本に残ってほしいという気持ちと、それがコンフリクト起こしてるのがなかなかに切ないんですよね。真島は結構割り切って、決然と自分ひとりでいくといってくれてるじゃないですか。で、問題は白石なんですけど、白石は真島についていきたい気持ちに傾いている。
さあ、はたしてどうなるのだろう。ここからの白石の活動、ラジオ番組にゲスト出演したことがきっかけで、リスナーに関わることの面白さ、やりがい、充実を感じて気持ちが揺れてしまう。こういうところに、白石の仕事に対する姿勢、人に関わることを心底楽しめる、そうした傾向がうかがえて大変いいと思ったのでした。
そして白石の名を冠したレギュラー番組が! ええ、白石のやりがいとなってくれそうです。なかなか恋愛の方面ではうまくいかない白石だけど、こうした苦楽の先にきっと彼女のしあわせはあるのだと、そう信じたくなるエピソードでした。
『午前0時のおねだりごはん』
そわそわしている米沢。なぜなのかと気になってる三元に、これは夏のミステリードラマを楽しみにしてるんだ! と推理して見せる牛喰ですよ。
とはいうものの、最初から答知ってたのね!? これ、米沢兄の小説が原作のドラマか。しかし『白梅姫子のあざとい事件簿』、その設定見るに面白そうですよね。父を救うべく時をさかのぼってきた姫子が、さりげなく? あざとく? 証拠を見つけたりして事件を解決に導く。
この初回放送を、米沢と兄、そして牛喰の三人で一緒にご飯を食べながら見ようというのですね。
ドラマにちなんだメニューを凝りに凝って用意していた牛喰もさすが。そして制作の裏話など聞きながらのドラマ鑑賞会。得意になってる兄の鼻を折ってやりたい、物騒なこと思ってる米沢が本当に面白かったです。
このドラマ、基本はコメディなのでしょうが、あの姫子が決意を述べるシーン、たしかにこれは感動ものだ! こうした様子をちりばめながら、兄と妹の交流? 以前は疎遠だったふたりが今ではすっかり仲よしという、このふたりの様子がまたよかったと思わされたのですね。
しかし兄さん、妹大好きだな。それでちょっとやりすぎちゃうのが玉に瑕? 照れてる米沢? あるいはお怒り? その見えない表情が気になります!
『お天気おねえさんの晴れ舞台』
気象予報士の試験、8月は見送って、準備万端で1月試験にかけようと思っている琴音。その判断を尊重しつつも、試験についてよく考えるよううながす牧。琴音が弱気になっていることをちゃんと見抜いて、ハッパかけようとしてくれてるんですね。
そんな琴音も収録となれば元気いっぱい。留莉とともに、町の名物ママさんを訪ねます。スナックより道のママさん、その明るさ、元気さ、ポジティブさに触れて元気とりもどしながら、相談にのってもらって迷いを振り払う琴音の姿。ここ、見どころでありました。
不幸から立ち直ったというママさんの昔の話。またママさんが琴音の天気予報で元気をもらっているという話からも、自分を振り返って、そして前向きに、元気になろうと思わされた。そんな琴音の気持ちの変化が見てとれるようなエピソードでした。
しかし、8月の試験。今度はどんな結果になるのだろう。今度こそ! とは思うけれど、結果が出るのはまだまだ先なのかも知れないですね。
- 『まんがタイム』第42巻第7号(2022年7月号)
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