2020年12月23日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年2月号、昨日の続きです。

『ホレンテ島の魔法使い』

おお、ユシャが全部もっていきましたよ! ジさまの命令を受け、ステージを阻止するために動いていたと思われていたユシャ。けれど、それもこれも全部フェイクで、本当はというと、あむのこと認めていて、そして自分もあむの思いを受けて、その実現、成功に手を貸そうというのですよ。

そこからのユシャの見せ場、もう、ものすごいの。カラーページ、歌うユシャのその姿は美しく、まさしく彼女の晴れ舞台。完全に場を自分のものとしている。そんな彼女の今の立ち位置、ポジションを見事に体現していたと思ったのです。

そこからももう見せ場の連続だったと思う。ユシャの歌に、苦い顔をするジさま。けれど先生なんかはわりと楽観視している? しかし、このステージがきっかけとなって島のありようはがらりと変わってしまうかも知れない。この島が観光で成功するのか、あるいは隠してきた秘密が公然のものとなってしまうのか。今はまだわからない、むしろ今この時はあむたちのステージの成功、あのさいわいそのもののクライマックスの情景を喜ばしく思うばかり。彼女らの試みがこの島のありように決定的な変化をもたらすだろう予感をさせながらも、それがきっとよいものであればよいなあと、そうしたこと思わせてくれる素敵な情景でありました。

そしてユシャと皆の関係も、決定的に変わりましたね。ええ、さいわいな情景でありました。

『しょうこセンセイ!』

リベットさん、あなた150枚買ったんですか!? 宝くじ、連番で、150枚買ったんですか!? いやもう、本人は当たったって、15枚も当たったって喜んでるからいいけど、それ、当たりじゃないから……。うん、決定的にクジとかギャンブルとか向いてなさそうな発言に、この子の素直さ、スレてなさを感じたエピソードでした。

というか、今回、なんかテンションがすごいよね。だって冒頭から、強引に翔子にキスを迫るローゼスからスタートですよ? で、拒否されてるリベットが悲しい……。さらには餅食べまくる翔子とか、って、立ち上がれないほと食べる!? で、すぐにこなれるんだ。すごいな。ちいさな体におおきな胃袋なのか。

初詣にてお参り、神様にお願いするくだりで、翔子がどれほど愛されてるか、それがわかるのよかったですよね。そして翔子も、負けず劣らずいい子で、皆のしあわせ祈ってる!

なんでもないと思われそうな、そんな新年の情景だけれど、そこに当たり前に息づいている誰かのしあわせを願う気持ち。それが当たり前であることが喜ばしく思われます。ええ、ただ誰かの平穏を思う、その人の安寧を願う、その思いこそが素朴にしてひたむきな愛のかたちだと思ったのです。

『のむラリアット!』

合宿回ですよ! でも別荘にいったりはしない! 場所は学校! 海なんてない! 気の緩みなんかもまるでなく、むしろ緩んだ気持ちは荷物検査でゲームやお菓子と一緒に没収! てなもんですよ。うおおお、ガチだなあ。容赦がありません。

今回ですね、日中、練習している皆を尻目に酒を飲もうとして阻止されてみたいな醜態さらしていた顧問の黒龍。アドバイスを求めても意味不明なこというばかりで、駄目だ! 頼りにならない! そう思わせたこの人が、夜、部長、副部長とともに行ったミーティングではばっちりしっかり適切なコメント、アドバイスをしてくれてね、ええーっ!? なんで!? 昼間とまるで別人よ!? と思ったら、あーっ! 酒が入っとる! 酒が入らないと駄目なんか。いやもう、アル中だなんだいわれてましたけど、ほんまやったんか……。でも、ほんと、早死にしそう。体を心をおいたわりくださいましよ……。

かくして決まったタッグペア。はたしていかなる相性でもって、誰と誰が組むことになるというのか! その発表は次号にて! というの、うわー、待ちきれんで実際! ほんと、誰と誰が組むというのも興味あれば、なぜそのふたりなのか、理由をこそ知りたくって、それ見てこないだの練習試合見返せばなにかわかることもあるのかも! なんて思ったりしちゃってるんですね。

『みわくの魔かぞく』

ああああ、ミラが魔界に帰るという話。これ、きっと意味深な振りにすぎなくて、実際にはたいしたことなかったりするんだよ? それこそ一時帰省みたいな! とか思ってたら、まいもですよ、いつもの勘違い空回り案件になりかねないと自重して、あれ? なんかいつもと違うぞ? え? ほんとに? ほんとに帰っちゃうの? でもってお別れなの? あれ……れ……?

うわー、マジかー。そこからのまいの内心。ミラを前に、なぜ自分がこんなにもさみしいと思うのか、思ったことを口に出してしまったらですよ、ミラも、ミラも泣いちゃって、ああ、本当にお別れなんだ。しんみりとして、ふたりの思いと思いが互いに呼応しあうようなその様子に、もう言葉にならない思い抱いたかと思ったら、ああ、パパさん! そうだったんですか!

きっと意味深な振りにすぎなくて、実際にはたいしたことなかったりしちゃったよ!

いや、でもね、まいはミラの気持ちのこと、あんまり気づけてないじゃないですか。自分のこと卑下してるというか、ミラが自分のこと大好きだなんて、みたいな様子がどこかしらあるじゃないですか。でも、そうじゃないんだよって、ミラもまいのこと、大事で大事でしかたなかったんだよって、そうしたこと、駄目押しみたいにはっきりさせてくれたの、よかったと思います。ええ、まいももっと自信持っていいんですよ。ミラの気持ちに迷わなくていいんですよ。

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