『まんがタイムきらら』2021年1月号、昨日の続きです。
『ぎんしお少々』
ホルガ、怖いな! フィルムをセットして、折角写真を撮ったのに、現像してみたらすっかり露光しちゃってて、あー、セットの時かな? それともきっちり蓋が閉まってなかったかな? フィルムも高いのに! 現像だって結構するのに! それが全部パー。お金ですむものならまだしも、せっかくのしろのここぞという表情、シャッターチャンスをものにできなかった、そのことが一番つらい!
写真は、カメラは、明らかに、デジタルの時代になって楽になりました。簡単になりました。大失敗が減りました。なのにもゆるはカメラの中でもかなり信頼置けない類にチャレンジして、失敗、失敗、また失敗! つらい! ほんと、ままならんねえ。
でも、こうして失敗するからこそ、しろはつきあってくれる。もゆるのこと苦手にしてるのに! つきまといに近い行動に心底ひいてるというのに、でも持ち前の律儀さか、ちゃんとした写真が撮れるまでつきあってくれる。ああ、こうして失敗し続けることで、もゆるはしろとの関係を維持し続けることが可能なのか!
とはいえ、ちゃんとした写真が残らないこと。それがつらい。ほんと、ホルガ、怖すぎます。
『むすんで、つないで。』
自然いっぱいのコテージお泊まり。花ノ子がやたら虫と遭遇して、えらいこと騒いでるんですが、なるほど白百合からしたらこれこそが才能か! 花ノ子の苦手は白百合の得意。ほんとは虫全般が苦手なはずなのに、カブトムシ探索にもつきあってくれるというお姉ちゃん。花ノ子持ち前の前向きな姿勢に触れて、ぱっと明るくなる白百合がすごく可愛かった。昆虫の観察にしても、ひとりじゃ怖いお風呂にしても、夜のトイレにしても、花ノ子がつきそってくれて、いろいろしてくれる。自分の不安を払拭してくれる。
それで段々と花ノ子に対する白百合の気持ちが変わっていく様子、それが丁寧に描かれて、しみじみ感じ入るものあったのですよ。花ノ子が白百合にとっての大切なお姉ちゃんになっていく。花ノ子の明るさに触れて白百合の気持ちがやわらいでいく。そんな描写の連続に、ふたりの、このふたりならではの姉妹関係のできあがっていくことに、嬉しさ? 安心? ほっとするような気持ち? 穏やかな感情を得るのでした。
そしてもうひとりいました、夏の主役。鳥居さんですよ! そうですか、肥えましたか! 着れる服、なくなってきましたか。でも、なんだろう、この人のポテンシャル。すごく期待させられる。そして出会う苺! めっちゃ逃げるのな! ほんと、こちらがわの状況、今回はいまいちこれということもなく終わっちゃいましたが、なんだろうなあ、妙にカオスな印象が残るんですね。
『ゆえに、アイドル革命!』
CHU♥IN GAMの面々がようやく出会えたツカサさん。この異世界に寿司の文化を持ち込んだ張本人。日本からの来訪者というんですが、この人、さすがといっていいのかな、慎重ですよ。日本酒発言に自信たっぷりで日本人認定してみせるユメに対しても、君たちのいう日本は私の知っている日本なのか? しっかり確認していこうというんですね。
すごいな。こうした異世界転移のある状況において、一口に日本といってもパラレルな世界、異なる日本もあるかも知れない。そういう前提で生きているんですね。サバイバーならではの抜け目なさ、そんなものを感じさせました。
でも、日本の確認。それに用いられたのがどてらにこたつにみかん。日本認定、はやいなっ! せっかく慎重だ抜け目ないって関心してたのに、なんだか結構軽はずみかも知れないぞーっ!
異世界に転移した先達であるツカサ。この人から、なにかもとの世界に戻るための手掛かりが得られないか、問うんですけど、残念ながらツカサもツカサでこの世界に呼び寄せられて、なんとか帰りたいと思っている、いわば同じ状況にある仲間だっていうんですね。
これという新情報は得られませんでしたが、100万のファンを作るというCHU♥IN GAMとはまた違った条件を課せられている、そんな感じがしましたよ。しかも誰かに教えてはいけないみたいな制約もあったりするのかな? なかなかツカサも大変そう、そんな印象でした。
- 『まんがタイムきらら』第19巻第1号(2021年1月号)
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