2020年12月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2021年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2021年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。牛柄のパーカー? 着込んだ山下さんが小さなおせちを肴にお酒飲んでる様子です。ああ、お正月です。お正月の過ごしかたってやつですね。『小森さんは断れない!』しゅりは着物姿で届いた年賀状手にしているところ。『らいか・デイズ』らいかは布団にくるまって、頭にミカン、鏡餅みたくなってるところ。そして『となりのフィギュア原型師』半藤はコタツにどてらでプラモデルづくりだーっ! って、半藤よ、いつもどおりだな! ええ、自分だけど、こうした季節の行事に関わらん人間っておるんですな!

『おしかけツインテール』

今回、ちょっと驚いた。俊郎が花梨とママさんを連れていったレストラン。なんとまあ、こういうお店も知ってるんだ。基本でかけない。食事もデリバリーピザとかコンビニ飯ですませてそうな印象あるじゃないですか。けど、ちゃんと押さえるべきところは押さえてるってことなのかな。いや、ネットで調べたとかなんでしょうか。いずれにしても、俊郎、たまにはっとさせるようなこと、ちゃんとした大人だ! みたいに思わせてくれるところありますよね。

今回は、人混み苦手な俊郎も一緒に、平山さんちのお子さんの出産祝を見繕うため街に出て、あの、以前は不安で吐いたりしてた俊郎ももうなんとか大丈夫になってるんだ! 変わってる! 社会との接点、回復してきてる! ああ、これも花梨との生活あってのことか。一緒に経験してきたことあってか。ちょっと感慨深かったですね。

思えばレストランのチョイスも、こうした一環だったのかも知れませんね。そうか、よかったよかった、とか思っていたら、俊郎のこの頑張り、花梨とママさん、ふたりとの別れが視野に入ってきたからなのか。そう思えば少々切なくて、また反面、俊郎がこのふたりのために変わろうとしているってこともわかったように思えて、なにか目頭が熱くなるのでした。

『ネコがOLに見えて困ります』

先日保護された子ネコですよ。病院いって、健康状態の確認して、かくして正式にお迎えすることとなりました。この子はミコトには立派なヒゲたくわえたちびっ子紳士に見えてるわけですが、そうか、女の子なんだ。さらにはこのヒゲ、実際にもこういう模様があるんですね。トイレのシーンで見えたネコの姿、ああ、確かになるほどヒゲの柄だ。いったいなにがヒトの見た目を決定してるのか、ちょっと悩んでるミコトとか面白かったですよね。

名前も決まりました。社長! ヒゲで貫禄があるから!? 兄貴さんも気にいって、というか、OLさんもいるから近隣ジャンルだって、確かにっていっていいのかな!? でも、社長という名前、なんかいいですよね。

トイレトレーニングは順調。けど、動物が人に見えてしまうミコトには直視できないんか! 純情少年。社長もそう。OLさんだってそう。ほんと、ミコトのこの苦労? 誰にも理解してもらえそうにないの、なにげに大変ですよね。

『となりのフィギュア原型師』

クリスマスだ! サンタだ! って代表がえらい浮かれていますが、ああ、これ、逃避か。版権元からの監修を受けるため、明日までに原型の写真を送らないといけない。青い顔していってますが、それでもサンタだクリスマスだってイベントやろうとするの、ああ、やっぱり逃避だよな。やらんといかんこととわかってながらも、やりたくない、目先の楽しみに逃げ込みたい。

でもそんな代表をちゃんと働かせる半藤、有能なのでは? というか、代表に気を利かせて去っていったはぐ、まさかふたり仕事だけしてなんの進展もないとかね! というか、基本代表が腰ひけてますからね。半藤は気づいてるのかいないのか。とりあえず半藤側にこうした方面で進展させるつもりないっぽいですよね。

さて、斉藤の行方ですよ。なんと町でサンタをやっている! それ見た代表のひとことが酷い! 子供さらうの? って、トントン・マクートじゃん! やべえ。

ケーキ店の店長さん、麦畑さん登場です。せっちゃんの知り合い。サンタ役を探していたところ斉藤が抜擢されました。というんだけど、ここでなんかはっちゃける代表がおかしくて、なんだかんだで楽しければなんでもいいんだなあ。基本、素直でわかりやすい人だもんなあ。とか思ってたらものすごい落ちが待っていてびっくりしましたよ。おお、はぐちゃん、スレイしたサンタの帽子が! 帽子が! ほんと、すごい落ちでした。

『敷金礼金ヤンキー付き』

ご利益あるという近所のお地蔵様に祈願しにきたたえ。変わったお地蔵様っていってますが、こんな足広げて中腰? で座り込んでるみたいなお地蔵様とかあるんかな? 闇鬼地蔵とか書いてあって、へー、あるんかもなー、と思ったら、やんきじぞうって読ませるのか。って、ヤンキーじゃん! ないない、いないよ! あぶねー。あやうく信じてしまうところだった。

いつも置かれているお供え。おにぎりと駄菓子なんですが、これを誰がお供えしているか、わかっていくくだりがいい感じ。願掛けに誘った七恵がですねいうとおり、ヤンキーはこういうの信じるんだよ、信心深いんだよっていうの、なるほどなあっていうか、あの大家にしてアパートの存続願っていることわかったラストなど、なんといい大家さんじゃないですか。自分の食い扶持守ろうってだけじゃなさそうかなって、いやだってね、敵対グループにからまれてピンチに陥ってた店子たちをさ、身を呈して守ったわけじゃん。いや、ただ喧嘩を見たら血が騒いだだけかもだけど、でもちゃんと皆の無事を願っとるわけですよ。

桂の振る舞いはなんか納得できますよね。これまでもこの人のこういうところ描かれてきましたし。でもって七恵のも納得できる。信心深いとかいいながらお供え荒すとかね! うん、実にこの人らしい。基本、皆のらしさがよく出ているんです。だから、やっぱり大家のあの振る舞いは、この人のらしさなんだと思うんですね。この人の地金の部分なんだと思って、なんかいいなって思ったのです。

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