2020年12月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年2月号、発売されました。表紙は『おちこぼれフルーツタルト』。アニメも好評ですよね。新年丑年、ということで、イノ、はゆ、へもの三人が晴着で登場。頭についてるのは牛の角と耳ですね! ちょっとコスプレ風でもある、そんな3人、羽根突きしまして、それで顔には墨ですよ! 活発元気なイノに、ぞっこんラブハートへも、そしてちょっと引っ込み思案? はゆの個性、よくよく出ていて、なんか楽しい、そんなイラスト。晴着の華やかさもすごいですよね。

今月は新作ゲストが2本、ゲストが1本です。

『ばっどがーる』

不良を気取る女の子。見た目に奇抜な格好をして、けれど全然凄みはない。この子、優谷優がこんなことやってるの、家庭に不満があるからでも、学校が荒れてるわけでも、それどころか本人に問題があるわけでもなくて、ただただ憧れの水鳥亜鳥先輩の気をひきたい一心で、だというのですね。

いや、その水鳥先輩とやらはそういう不良っぽいファッションが好きないのかい? と思ったら、どうもそういうわけでもないんかな? 風紀委員長なのね。それで、校則違反ギリギリのラインをついて、とりあえず目をひこう、気づいてもらおうという作戦。ただ、いろいろ見た目攻めてるけど、そのどれも校則に触れないギリギリにとどめられていて、ピアスもただのクリップでしたか! つうことは、ピアス穴もあけてないなこれ。しかし耳、痛くないんかな? という野暮なツッコミはさておいて、この不良のフリをしながらも本当に違反はできないというところに、優の優等生たる性格が現れていました。

しかし、優曰く「路傍の石」のひとつになりたくない、ゆえに悪目立ちでもまずは目につくような振る舞いを! というの、これ、悪手じゃないかな!? なんて思ったけど、とりあえず初手は成功? いや、ギリギリ違反しないラインを超えちゃってるとこあったかあ! ほんと、これ、不幸中の幸いなのかい? ともあれ、当座の目標クリア。続いては、より深く知りあいたいところですね。

『ニチアサ以外はやってます!』

退屈な毎日になにか変化をと願っている海城あかね、高校一年生。その友達は本郷苺。部活にもあまり興味のなさそうなあかねの求めるもの、それは悪者と戦ったり爆発したり、そういう方面のカッコよさ。というんだけど、そんだけ要求がそっち向けなのに、特撮ファンでもなんでもなかったんかいキミ!

ともあれ、苺から教えてもらった噂、学校中庭のプレハブ小屋に出没する怪人の影! これ聞いて飛び出していくんですな、あかね。

漫画のタイトル、ニチアサ以外はやってるというの、なるほど部の活動時間のことだったんですね。特撮作品研究部。そこがなにかもわからんままに飛び込んでいったあかねの目撃した怪人。手作りマスクで遊んでいただけというんですが、これをきっかけに特撮の世界にあかねは引き込まれることになるというんですね。なので、特撮作品放送してる日曜朝には部活動なし。家でおとなしくテレビを見てましょう。そういうことなんだそうですよ。

特撮部、部長が芹沢博見、部員が早田唯。姓に覚えがありますね。海城あかねから、戦隊もの、仮面ライダー、ゴジラにウルトラマンとちなんで、なるほど、特撮好きへのアプローチ、ここにもしっかりありますね。

『ヤンキー×ジャーキー』

こちらFUZからのスペシャルゲスト。女子ふたりの交流もの。鬼塚愛羅がヤンキー。じゃあジャンキーは? って、ジャンキーじゃない、ジャーキーか。大神るうという頭丸いおとなしそうな女の子がジャーキーで、どういうことかというと、人狼なんだ。それでジャーキーが好きだっていうんですね。

一匹狼のヤンキーと人狼の、ほのぼの寄りのちょい百合漫画。なんか楽しそう? ふたりの関係、いい感じ。これに興味持ったら即既刊の1巻読めるよというの、たしかにいい導入、FUZあるいは単行本に読者を導く、その役割をしっかり果たしていると感じさせる面白さありました。

ちょっと変わった設定の、けれど素直にすんなり読める、そのとっつきやすさがいい感じ。キャラクターに愛嬌あって人好きのするところ。これが強みと感じました。

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