『まんがタイムきららMAX』2020年6月号、昨日の続きです。
『委員長のノゾミ』
追試を食らってしまったという委員長。これ、はじめてなんだろうな。あまりのことにショック受けて、落ち込むやら、恥じ入るやら、しまいには退学まで覚悟? しかし成績優秀のこの人がいったいまたなんで? と思ったら音楽の実技でしたか。歌うのが苦手。それで今回は歌の特訓やりますっていうんだけど、カラオケ店で練習しながら優斗の勉強も見て、間違い指摘してくる。これ、地味に面白かった。
のぞみの歌の特訓に、ちゃんと優斗が役立つ指摘して、いい方向に向かわせてるの、それがよかったですよ。そしてついには童謡歌いだすのぞみ。優斗が可愛いとかいってますが、いや、それよ、ほんと、可愛いじゃないですか。
この特訓がふたりともに身について無事追試をクリア。この頑張りがちゃんと生きたところも素晴しい。でも、ふたりこうしてともに一山越えたことで、深まるなにかあったようで、そうしたところもよかったですよ。
『みわくの魔かぞく』
バレンタインのイベントですよ。それぞれ異なる熱の入り方。案の定、沙夜香は妙に冷めてたりね、そして肝心のミラですよ。ああ、情報源が昔の少女漫画! そのせいで若干時代がかったバレンタイン観になってるの、面白可愛かったです。
さて、手作りのプレゼントを用意したい。まいはミラと同居してるけど、活動時間をズラすことでバレずに用意できるというこの策略がですよ、まいにとってもミラにとっても、同じく効果発揮するのがよかったですよね。ミラに内緒でお菓子を作っていたまいだけど、ミラも同様にまいのためにお菓子を作っていた。バレンタイン当日、その帰り道。先回りしてまいを待っていたミラからのサプライズ。ちょっと思い切ったようなミラの表情、紅潮する頬が、このプレゼントがミラにとっても簡単なものじゃないことを物語っていて、このふたりの気持ちの交流! ああ、互いに相手を思いあって、ちょっとずつ勇気を出しあって、ほんと素晴しいと思いました。
沙夜香と涼の関係もまたいいですね。沙夜香、冷めてるんじゃなくて素直になれないんだなって、そんな不器用さが悪くない。涼が沙夜香のそうしたところ、ちゃんとわかってるのもまたいいんですよね。素敵でした。
そして今回登場したミラのおばあちゃん。おおう、驚き。めちゃくちゃ若々しい! 純吸血鬼なんだ。歳とらないんだ。ほんと、この常識を軽く超えてくる血族。父魔王とのツーショットもまたドキドキなビジュアルでした。
『私を球場に連れてって!』
山中でガス欠! ここで原付旅行はあえなく終了!? そんなファル子の危機を救ったのが、福岡県民のトラックドライバーのお姉さん。脇道にはいっていくファル子を見て、心配してくれたのか。かくして無謀な原付行はここで終了、トラックに同乗させてくれたっていうんですね。
福岡でレオナたちと合流したファル子がおかしかったですよ。いきなり知らされるファルコンズ8連勝。さらにキャッツにも2連勝。移動がつらすぎて試合をチェックできてなかったっていうんですが、いったい何日くらい原付走らせていたのか。そしてホームにて応援するファル子の熱量が尋常じゃないのも面白くて、まわりのお客さんからカタギじゃないと思われたりね、ほんと、どれほどのものだったんだろう。ほんと、今回はファル子に全部もっていかれたように思います。
ファルコンズも無事勝ててファル子も上機嫌。しかし、5ゲーム差で首位につけているキャッツ。リードしてるから大丈夫だろうとはいうものの、わりと危うくなってきたりしないものなの? ファル子は面白くなってきたっていってますけど、レオナたちにとってはちょっとハラハラなのかもなあ。
原付旅行というやらなくていい苦労をしてくたびれていたファル子だけど、しっかり元気取り戻して、この浮き沈み、アップダウン。面白かったのだけど、帰りはどうなる!? とりあえず次回は海水浴にいくらしい。それはいいんだけど、ファル子、原付は送るなりなんとかして、夜行バスあたりで帰るのがいいんじゃないかと思います。
- 『まんがタイムきららMAX』第17巻第6号(2020年6月号)
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