2020年4月2日木曜日

『まんがホーム』2020年5月号

 『まんがホーム』2020年5月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、アジの干物のくわえてるらいかですよ。これ、朝ご飯ですね。ご飯、味噌汁、アジの干物。ちょっとレトロ? 懐かしさ感じたりもする、そんな朝ご飯ですね。この他には、『孔明のヨメ。』孔明、月英のふたりが、これは朝の屋台ご飯? お粥に饅頭に麺? ドリンク? いろいろあって、これはにぎやかな朝食です。『2年B組オネェ先生』は、姉崎宗次郎、華麗にハムエッグ? この慣れた感じが見せますね。

『天国のススメ!』

驚かしてはいけないと、人の姿を装ってやってきたあやかし。けど、その怖ろしげな様よ! 気遣いが逆に仇になってるーっ! あの、心底こわがる太一と母がおかしくて、でこの母よ、怖ろしげな変装といたら出てきた可愛い猫耳少女に、完璧心持っていかれてるじゃないですか。そうか、人形のモデルにしちゃいたいくらいか。わかる、わかります。

この小さなあやかしの恩人探し。亡くなってしまったと人の噂に聞いて町におりてきたというのだけど、この恩人もまたあやかしだったっていうんですね。しかも、このおチビさんを怯えさせないために、ちんまりと無害そうなお婆さんに身をやつしていたという。これもまた気配り! で、その変化をといてからの展開。またも太一、心底ビビる!

変装姿にビビり、変装をとかれてビビりと、驚きのタイミングにバリエーション持たせてるの素晴しい。で、このおチビさんの素直な心。なんかあやかしに太一、ふたりの心を浄化したといいますか、なんかすっかり虚心坦懐って感じになってるの、これがまた面白かったです。

『孔明のヨメ。』

曹操軍を迎え撃たんと動き出す孔明に月英。なにか足止めに使えそうなものを探してほしいと頼まれて、城内を駆け回る月英です。ああ、この人の着眼点。どこを探すべきか必死に考え、そして気づいたもの。しかもそれ、ただありあわせの資材というんじゃなくて、孔明なら打つだろう策を見越してのサポートになるっていうんだから素晴しい。ああ、この理解の交差しあう瞬間、見事に気持ち持っていかれました。

そして孔明の策ですよ。各将軍に作戦を伝えて動いてもらうんですが、趙雲の役割が面白い。曹操が放った密偵が罠にかかっているはずだから、それぞれに違った偽情報を吹き込んで逃がしてやりなさいっていうのね。嘘にバリエーション持たせるのに苦心してる趙雲がなんだか可愛かったです。

で、これね、一貫した偽情報じゃなくていいのかと思ったら、むしろバラバラで統一性のない方がいいわけですか。相手方に混乱を引き起こし、思ったように動かす。この欺瞞工作の成功にまたも驚く趙雲、これもまたよかった。ほんと、この趙雲の素直なところ、すごく面白かったです。

『恋はリベンジのあとで』

泉の植物鑑定連敗のくだり。めちゃくちゃ面白かったです。一緒に作業している梅原さん。ベテランさんかな? って思ったら、泉と同い年なんですか。ふたりの気の置けない感じ、ざっくばらんなしゃべり口。それがとてもよくって、梅原、この人の存在におおいに興味、期待をかきたてられました。

泉がかつて石田亘にやらかしたいろいろ、しっかりばっちり覚えているところも面白い。ああ、泉と石田、双方の過去を知る重要人物といった風になっていくのでしょうか。しかし、この人の泉とのやりとり、本当に魅力的。泉が植物の判定を間違うたびにズバッズバッと指摘していく、その切れ味や見事。そしてワレモコウのくだりもね。泉のポンコツ? そこにしっかりとりついてエッジ利かせてくる。そんなシャープさが素敵な人だと思いました。

『うちの可愛い掃除機知りませんか?』

ああ、次回最終回なのかあ。いや、だよなあ。なんとなく予感はしてたし覚悟もしてましたーっ!

智枝のもとにやってきた新しい掃除機のアプリ。かつてのアプリの記憶はなく、姿こそは同じでもそれは違うアプリさん。でも智枝はそのアプリにも、かつてのアプリに通底するものを見つけて……、というところで、アプリ覚醒!? 記憶取り戻したってよ!? 混乱するアプリに、その行動が読めず戸惑う智枝。そして、まっすぐ自分を見つめるアプリのその表情、言葉に、かつてのアプリがそこにいると気づく智枝。ああ、よかったです。きっとこうなるのだろう、そう思っていたことがかなって、本当によかった。

そして、イヤという感情、それを語るアプリの言葉に表情、ぐっと胸つかまれる思いして、そして智枝の笑顔。ああ、素敵な再会だ、そう思わないではおられなかったんですね。

しかし、これ、きっと透の仕込みだろうな。前回、ひとり余裕見せてたところからしてもそうだろうなあ、そう思っていたら、智枝もアプリもやっぱりそこに思いいたった? ふたりしておとなりに突撃ですよ。ああ、なんか面白くなりそう。次回は最終回、終わるのはやっぱり残念だけれど、この皆がどんな状況に放り込まれるか、それが本当に楽しみで、十萌との再会なんかもね! いやもう、楽しみで、けどちょっとでも先延ばしにしたいみたいな気持ちもあって、この落ち着かなさ! なんともいえないアンビバレンスです。

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