2020年4月17日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2020年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2020年6月号、発売されました。表紙は『こみっくがーるず』。まさかといっていいものでしょうか。ふんわりスカート、肩出しのトップス。夜桜に浮かぶその姿は、かおすちゃん! なんとまあ、大人っぽくなられましたな! いつものちんまりあばあばしているイメージとまるで違ったその姿。ああ、目を離すと人とはすぐにこうして大人になってしまうのですね。散りゆく桜と過ぎゆく時と、儚げなかおす、いやさ萌田薫子の美しげなる一瞬。美しい表紙であります。

今月は新規ゲストが3本です。

『裏表バケ⇔ション』

面白いです。人前では明るい優等生を演じている宇良きゆりの、人の目がなくなるとスイッチが切れたように暗くなるというその性格。あまりのギャップ、あまりの違いぶりに、化けてるのではないかと化け狐に弟子入り志願されるほどだっていうんですね。

あくまでもオフではひとりでいたい、疲れ果てた心身を孤独とともに癒したい、そんなきゆりであるのに、ずけずけぐいぐい押し込んでくる化け狐のココネがウザい! いやもう、すごいよね。相手は人の常識を持ちあわせていないから、また人の理屈や制度にかかずらう必要もない存在だから、押し掛けてこられても警察につきだして排除ってのができない。また、君は人に知られちゃならない存在とかじゃないのかい? つっこみ入れたくなるほどに奔放というか、人に見られること、関わることに躊躇がなくて、きゆりの家にやってきた委員長の前にも当たり前のように出てきて、さらには自分が妖狐であると臆面もなくバラしちゃう。おおう、ちょっと新しいのか? いやもうこの手のつけられなさ! 今後もきゆり、苦労しそうだなあとちょっと気の毒になるほどでした。

今回はウザさ最前面に押し出してきたココネ。次回はどんな側面を見せてくれるのか。その展開に期待しています。

『JKだって落語がしたいっ!』

タイトルがすべてを語っていますね。主人公天神みかは落語で人を楽しませたいという夢を持って高校に入学。落語研究会に入って、というからには当然落研はあるもんだと思っていたのに、ないんだ! いや、だって、のっけからのその勢い見せられて、そりゃ当然有名だとか実績あるとか、そういう落研目当てで進路を決めたもんだと思うじゃありませんか! ほんと、いきなりの肩すかし。見事にしてやられました。

なるほど、これは部員集めからやるパターンだな。でも落語に興味ある女子とか、今そんなにおるかなあ? みたいなところから、一話で部設立に必要な3人を確保! このスピーディさ悪くないです。部員は幼馴染みのクラスメイトに掲示板前でたまたま出会ったひとつ上のお姉さん。クールキャラとダジャレキャラ揃えてきて、このダジャレ先輩、いい感じですね。オッサン臭いとかスベリ芸とか、わりと酷いこといわれてますけど、印象的な人、なかなかにいい味添えてくれそうで、空気読めない主人公とともに、いろいろ状況を引っ張ってくれそうで好感でありました。

クールキャラの入部決定のくだりが感動的に描かれていたのも効果的。直後のダジャレ先輩のいろいろできれいに生じる落差よ! そういうメリハリもまたよかったです。

『ミライカラー』

ちょっと不思議な雰囲気ある漫画ですね。朝が弱いチカ。友人のミオが起こしにきてくれるというので、すっかり頼りきってるこの子。一緒にいるまっちゃというの、これなんだろう? 帽子みたいにかぶってる。でも、部屋にいる時はぬいぐるみ? みたいな感じでおとなしくしてる。チカの言葉に反応するところ見るに、AI搭載のアシスタントみたいな感じなのかな? 加えて、工具搭載? というか、これ、内部電源から引っぱって電撃食らわせられるのか。

機械いじり大好き、冒険大好きのチカ。この子が放課後に訪れた森で起こった爆発。そこに倒れていた女の子!? 冒頭に人生の転機がといっていた子ですね。この出会いのもたらすもの。そしてタイトルからすれば、未来からやってきた!? チカたちともなにか関係があるのかも知れない。いろいろ予感させる、そんな導入でありました。

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