『まんがタイムきららMAX』2020年6月号、昨日の続きです。
『こみっくがーるず』
めちゃくちゃ面白かったです。3年生を担任することになっていっぱいいっぱいになってる虹野先生と、アニメのキャラデザのチェックをするにあたって客観的になれず迷いを振り切れない翼と。このふたりが、まさかこうして見事に交差するだなんて! この互いが互いの助けになって、力になってという展開は、見ていて素晴しく気持ちがよくって、なんだか泣けてきちゃうほどでしたよ。ええ、莉々香さん、いい仕事しましたね!
毎号を楽しみに待ち、アニメ化待望している先生をファン代表として抜擢する着眼点。アニメキャラデザとわからないよう、木の葉を森に隠すみたいにして、ナチュラル、ニュートラルな感性で評価してもらうというのも本当に見事で、山盛りのブラックきゅんイラスト前にして喜びまみれになってる先生の愛らしさもさることながら、キャラデザに対する的確な批評がこの人の本当に翼の漫画が好きでよくよく見ているということびしばし伝えてきて素晴しい。またデザインのよさに触れてキラキラ飛ばしてるそのテンションも最高で、もう、どっちを見ても、どこを見ても素敵なものいっぱいでたまりませんでした。
最後の翼の行動もね、ああ、先生の反応がどれほどにこの子の力になったんだろう。そして翼のその行動が先生にどれだけの力を与えたんだろう。もうこれは泣けますね。泣けましたよ。
『ぼっち・ざ・ろっく!』
新曲が完成し次はMVだというの。そうかあ、最近はそうなんだ。で、ここで地味に役立ってる大槻がおかしくって、この人、なんだかんだでぼっちたちのこと好きよね? そして美大の映像専攻、結束バンドファンが参加してのMV作成。ほんと、この期に及んで迷走に迷走を極める結束バンドの面々が最高におかしかったです。というか、結束バンドの悪いところ、酷いところ、駄目なところが全開で、こんなの見せられて、ファンが離れちゃったりしないの!? しまいにはぼっちが吐いちゃうしな……。いやもう、人に見せられなさすぎる舞台裏ですよ。
あまりの酷さに業を煮やしたファン1号の所業も面白かった。全員公園に放り出して勝手に動かすっていうの、そうしたらぼっちが酷くて酷くて。でも、ぼっちの美少女な側面、ばっちり出てきて、ああー、この子、こういうのが安定したらなあ。でもそうできないのがぼっちで、ぼっちの個性で、またよさなのかも知れませんね。でも、それで演奏以外は全カットとか! いやもう、ぼっち、自然体は表に出せないんか……。悲しい! けど、これがぼっちだよな。
『しょうこセンセイ!』
生徒と距離を感じる? もっといろいろ頼られる先生でありたい? そんな翔子の悩みの突破口、開かれましたね!
7歳、奈央と小夜に相談したことがきっかけになって、生徒たちに相談、気持ちを伝えようってことになるんですよ。翔子の気づいたこと、生徒がではなくむしろ遠慮していたのは自分ではないかというの。ああ、この子は教師であろうとして、そのあるべき像にこだわりすぎてしまっていたのかも知れませんね。でも、ありたい理想の教師ではなく、素直で自然な自分であろうと決めて踏み出した。それが本当に素敵だったと思ったのでした。
山をひとつ、越えました。生徒たちともこれまでとは違う、でもこれまでどおりとも思える、そんな関係に踏み出すことができて、そして自分のことを応援し支え、助けてくれていた人、ローゼスの存在にも気づいてという、人の変化していくその瞬間。それがねとても気持ちを揺さぶってくれました。
そしてラストに出てきたグレン・リベット。おおう、また個性的な人が。翔子のもとにやってくるみたいですけど、これ、またちょっとした一波乱ありそうですね。
『初恋*れ〜るとりっぷ』
そらを賭けての先生とプリシオンの勝負! おお、そらさん、まさしくヒロインではないですか! 先生からそらのことどれだけ大切かなんていわれて、ああー、そら、嬉しかろうなあ! そう思ったら、おおう、あくまで部員としてですかい!? 先生、罪つくり罪つくり!
しかし今回、そらをめぐる対決となれば鉄道ネタは少なめかな? とか思ってたら、全然そんなことなくってびっくりしましたよ。プリシオン提供のお題、理想の嫁というやつでね、まさかの定刻起床装置ですよ。あの意味不明さ、シュールさ、見るからにおかしくって、しかもそれ見る皆の苦虫潰したようだったりあるいは呆けるようだったり、その表情の物語るいろいろ! 笑いがとまらない。しかも対決2戦目、先生提供のお題、卓上旅行。おお、やっぱり鉄道ネタだ! でもこれで先生が負けるのな! いや、大回りはマニア向けですって! 鉄道部というホームにおいてさえ負けてしまうって、先生、ちょっとコアすぎるんだな。ほんと、今回は先生、残念賞でした。
先生が勝負に負けてプリシオンに連れていかれそうになったそらが、もうはっきりと先生のこと好きだっていっちゃって、おおー、今回のこの対決、まさにこの告白を引き出すためかーっ! 先生との関係も変化していったりするのかな? そう思ったら、先生、まさかそういう解釈しちゃうの!? いやもう度肝抜かれる思いしました。でもおかしかったな。そしてプリシオンですよ、プリシオン。現在、仙台在住! 一緒の電車で帰るっていうの、ああ、これは嬉しい展開。この子、これからも積極的に関わってきそうで楽しみです。
- 『まんがタイムきららMAX』第17巻第6号(2020年6月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿