『まんがタウン』2020年5月号、昨日の続きです。
『立ち呑み布袋でもう一杯』
誕生日イベントをやるんだそうですよ! 店員と勝負して勝ったらドリンク半額。それで白瀬クン、指相撲を熱烈希望するわけですが、ああー、店長さんの手を握りたい一心だな君。でも、それはきっと店長じゃなくて舘さんと手を繋ぐフラグだよー、とか思ってたら、ああー、誕生日の方が舘さん!? 店長にといろいろ迷いながらも気合いいれて選んだプレゼントが舘さんに渡って、ああ、舘さんの感動の涙が美しいですね!
イベントの主役は舘さんだから、やっぱ指相撲も舘さんとだよね? そう思っていたら、こちらはちゃんと店長さんと! 念願叶いましたね。場も盛り上がって、お客さん皆も楽しそうで、白瀬クンもいい笑顔見せてね、ほんといい時間だったんだろうなあって心底思わせてくれる今回。ラストで現実に引き戻されてますけど、こうしたいろいろ忘れてしまうほどに楽しかったんでしょうね。ええ、読んでいる私もすごく楽しい時間を過ごしましたよ。
『部長と2LDK』
この漫画、最高だな。仕事を終えた部長の腕に待ってた菜々が抱きつくの。ぎゃーっ! つきあってるのかよーっ! もう、ほんと、どんだけ菜々さん、部長のこと好きなのよー。とか思ったら、ああ、鍵をお忘れでしたか。
でも、ふたり仲いいですよね。どんどん距離も縮まって、さらに加えて、なんかお互いに地を出せている感じするじゃありませんか。って、菜々は最初から全開だった気がしますが。
今回、溜めてしまった洗濯物を一気にコインランドリーでやっつけるっていうんですが、それもまた楽しそうなの。洗濯が終わるまで待ってる時の会話。いきとどかない掃除、見て見ぬふりしてるのか、部長! めちゃくちゃ可愛いな。自分のことガッカリしてないかって菜々に聞く、いつになく弱気な様もまた美しい。ほんと、今回も部長可愛い月間だなあ。そう思っていたら、いや、違いました。違いましたよ。今月は部長かっこいい月間でしたーっ!
女ふたりでの帰り道。暗い夜道、ふたりの背後に不審な影! 脳裏によぎる部長の後悔。けれど菜々だけは守るというその決意を見せたあの表情! 凛々しさがもうたまらない。これ、まったくの杞憂だったんですけどね。でも、それがわかるまでの緊張感ったらたまりませんでした。また、こんだけ緊迫したからこその、あの落差ですよね。ほんと、決して酷いことにはなるまい。そうは思いましたけど、ハラハラしましたもん。それだけに、ああ、やっぱり大丈夫だったーっ! ワンコの表情ともに広がる安堵感。見事でしたね。
そして帰宅後のふたりの様子もとてもいい。ああ、部長、赤面してる。いやいや、かっこ悪くなんかないよ。ほんと、ふたり、どんどん特別な感じになっていきますね。この関係が変化し深まっていく様子もね、ほんと、大ご馳走だと思います。
『珈琲と猫の隠れ家』
最終回でした。むーちゃんの卒業の日。あのお客さんに引き渡すためにキャリーにいれようとするんですが、むーちゃんが嫌がっちゃって、もうふたりとも傷だらけになっちゃってというんですが、この困った状況を後木が、むーちゃんがこの場所を気にいってくれてるんだっていって喜んでるの。ああ、この人のこういうものの見方、本当に素敵だと思う。この人の気持ちの根っこにあるもの、それがいいんだろうなあ。そしてそれがお客さんの胸に火花を引き起こした瞬間! ああ、動き出しましたね。ええ、ふたりの関係、動きますね。
閉店後の後木と店長の会話、これもとても素敵でした。店長の、後木の気持ちを見通すように語りだすところ。それが後木の心に響いているところ、それが見てわかるように思うんですね。ちょっと無愛想? ちょと怖い? そんな店長だけど、その胸中に守っているもの、確かなもの。その揺るぎなさに、ちょっと涙が出そうでした。
さて、むーちゃんの飼い主さん。その後、この店にはこなくなったのかな? それに後木の恋。それは語られないままなのかな? なんて思っていたら、ああ、ちゃんと描かれてますね! このあからさまにではないけれど、ちゃんとわかるようにしてくれている。そして店長もちゃんとわかってる。ああ、いいラストでした。けどもうちょっと長く見ていたかったな。そう思ったら、来月に特別編ですか。ああ、これはまた楽しみです。
- 『まんがタウン』第21巻第5号(2020年5月号)
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