『まんがタイムきらら』2020年5月号、昨日の続きです。
『夢見る!ルネサンス』
皆で海ですよ。モエ絵によく見られるモチーフである水着、その練習にレンにモデルを頼んだら、さすがに恥ずかしい。ただ海とかにいくのなら……。これで一気に海への興味が高まったリーチャ。そのあまりの憧れように皆で海にいくことになるんですが、その海っていうのが桃花の家のプライベートビーチ。すごいな芽出知家。
皆でのびのび楽しむ海の情景、ひよりがまさかの海女スタイルで登場とか、なぜそんなの持っているのか。けれどこれはこれでまた珍しい日本のスタイル。リーチャには刺激になったり、興味ひいたりしなかったのかな? でもって、リーチャの知るはじめての海。砂浜で足が焼けたり、そして首長竜のフロート見て驚いたり。桃花が力持ちって驚いてる、その発想が面白かった。中身が空気で軽いっていうの、確かに知らなかったらこんなこと思ったりしそうですよね。
海での楽しみ、砂でなにか作ろうとしてるエマが波に崩されてしょぼんとするところ。ああー、この子ならものすごいの作ってくれそうって期待しますよね。そしてここからのエマとレンの会話、それがよくって、エマ、リーチャのこと心配してたんでしょうね。そうした思いが感じられるやりとり。今もふたりにとってリーチャがどれほど大切であるかもよくよく感じられる素敵な会話でした。
『下を向いて歩こう』
嵐の翌日はビーチコーミングのボーナスデイなのか。シエルがすごいハイテンションで、きっとゴミだらけだよー! 直後おとずれた空白の瞬間、あれが本当に面白かった。確かに、ビーチコーミング、海のゴミ拾いだよな。その現実にうちのめされているビーチコーミングガチ勢も面白かったです。
そして今回の収穫。のっけからレアものゲット。石けり。ああー、こんなのあったような気がする。そうか、これ、石けりに使うものだったのかあ。さらにレアものは続いて、ガラスの浮き玉、レトロびん。100年前のビンテージもの拾ったさざれの反応、あれすごいよね。驚いて、事態を飲み込むまでのタイムラグみたいなの、すごく絶妙に表現されていたと思います。
それからの反応も妙にリアルというか、商品価値を確認しちゃったりね、そういう反応に抵抗示したシエルも、どうも高値っぽいって思ったら気になっちゃうの、それもまたリアル。ほんと、こういう人の気持ちの揺らぎ描いて見事でした。
他のヤバそうな漂着物とかね、人の頭と見紛う物体! ヤシの実でした! っていうんだけど、これはビーチコーミングの対象物にはならないのかな。そして最後のシエルの拾ったもの。これもまた激レアだったりするんでしょうか。次回にその正体が明かされるということ。強運シエルの拾いものとなると実に楽しみです。
『海色マーチ』
夜中、浜にうごめく謎の光。それ目撃して、怖くなって眠れなくなっちゃったあまねが可愛いですね。これ、イザリっていうんだ。夜の潮干狩り。タコとかエビとかとれるっていうんだけど、珊瑚に誘われても微妙に嫌がるあまねがまたいい。怖いの苦手なんだなあ。うん、でも、ちょっとわかります。
今回、あまね、扉もそうだし、夜のイザリでもそうだけど、髪を結ってないんですね。それだけで結構印象が変わるもんだなあ! なんか、ちょっと大人びて見える、ように思います。行動は変わらずいつもどおりなので、すぐに印象も元通りなのですが。そんなあまねのいたずらと珊瑚の反撃。いやいや、ロメロスペシャルとかテクニシャンだな。
夜の海の様子も面白かったですよ。海を照らすと魚が驚いて跳ねるんだ! タコにスミかけられるとかも実際にあったりするのかな? エビにアオリイカ、いろいろ見つけて楽しくなっちゃってるふたりの表情がほんとよかったですね。
さらに見上げれば満天の星! ああ、これも素晴しい。ふたり、いい思い出になったんじゃないの? とか思ってたら、今度は海に謎の光か! 突如ここにきて再びの怪談話? いやいや、漁船の灯りでしょう? と思っても、だったら珊瑚がそれとわかるか……。
一応漫画としては船の灯りの解説しながらも、定番の怪談調で終えるの、これがいい味出していました。間違いなくふたりの特別な思い出になった夜のできごと。あの窓辺で語りあう様子、こういうの好きです。たまらんものあります。
- 『まんがタイムきらら』第18巻第5号(2020年5月号)
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