『まんがタイムきららフォワード』2016年6月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』、TVアニメも絶賛放送中であります。いや、アニメ、かなりいいですよね。面白い。みんな可愛いし。さて、表紙のイラストは、はなこがガラガラ、ええとガラポンっていうのかな? やってまして、出てくるのはガチャのカプセル? 周囲にねちらばったカプセルに入ったクラスメイトがね、可愛いですよ。他には『きんいろモザイク』、『がっこうぐらし!』のカットがありますよ。
『がっこうぐらし!』は、これ、ほんと、切ない話だなあ。くるみが抱えている問題。実は自分はこの問題からずっと目をそらしてきてまして、いやね、くるみの考えすぎだったりしたらいいなって、そもそもそんな問題ないんだって、思い過ごし、杞憂だって、みたいに思ってた、思おうとしてたんですが、ああー、もう駄目だ、決定的だ、どうしたらいいんだ。やつれたくるみに、夜、バールを手に襲いかかる大学生交戦派。いやね、これ、彼の過剰な思い込みが、くるみのことそうと思わせてるんじゃないのって思ってて、そしたらゆきが、ゆきが! ああ、もう駄目だ! 決定的だ! どうしたらいいんだ。くるみの決断ですよ。自分の身を守るにはこうするしかなかった。それはわかる。わかるんだけど、くるみ、この子、優しい子だけにね、ああ、つらかろうなあって、ほんと、こうなってみれば大学生側の措置、その判断もわかるんですよ。わかるんだけど、ほんと、どういう道があったのか。そうしたこと思わされて、ほんと、彼にしても彼女にしても、なにがベストであったのか、そんなこと思わされたんですね。
『球詠』、おお、新連載。おお、マウンテンプクイチ。野球ものなんですね。女の子ふたりがキャッチボールしてる。なんと、手元で過剰に曲がる、そんな球を投げられるんだ! それが武田読深。高校にはいりまして、そこで出会ったのが野球大好き川口芳乃。結構なマニアなんでしょうか。ヨミの手をとってですね、その手の様子でもって決め球までバンバン当ててくる、そんな子。芳乃の双子の姉、伊吹も登場して、この子も結構な野球好き? いや、この時点ではそこまでわかんないですね。さて、ヨミ、ここで再会するのですよ。冒頭にてボールを投げあってた、幼少期の友人に。珠姫。山崎珠姫。この子は、結構知られたキャッチャーで、芳乃、会えて大興奮。そのふたり、投手のヨミと捕手のタマが出会って、投げあって、そしてヨミの魔球! 中学時代は、受けられる捕手がいなかったために封印せざるを得なかった。その球を、タマ相手には本気で投げられる。ああ、投げるものがあって、受けるものがあって、その双方が揃ってはじめて発揮できるものがある。そうしたこと思わせて、ああ、ヨミの野球、こうしていよいよはじまるんですね。この学校の野球部は停部中。ああ、その野球部も復活させようということになりますね。しかし、この第一話、見事でした。ヨミの努力の積み重ね、さらにはタマの努力の積み重ね、それらが描かれて、さらにはタマへと渾身の一球を届けようと思いをともに投げ込んでいくヨミ、受けるタマ、なんて素敵なシーンであったことでしょう。感動的でありました。見事、渾身でありましたよ。
『はるかなレシーブ』は、ユニフォームとなる水着探しでありますね。ショッピングモールにいきまして、そこで水着を選ぶ。それぞれ、ちょっとずつ好みも違って、そして機能も考えてと、なかなか難しいものですなあ。またプレイヤーの体格も違うから、揃いでとなると選択肢、ずいぶん狭まりそうですね。紆余曲折のはてに、これにしよう、かなたもそれがいいっていってくれたよ、いや、それでいいっていったのか。ともあれ、そのお店に戻ってみたら、なんと違う子がその水着を試着してる! って、遥、わあわあわめいたら迷惑だよ! その子、舞。おかしな遥にからまれて困ってたところに出てきた先輩、愛衣も揃いの水着着ていて、なんと、この子らもビーチバレーするっていうんですね。女バレをやってるふたり、ビーチバレーもやってみよう、ということみたい。それで水着を買いにきて、その争奪で遥と舞がジャンケンして、ああ、遥、負けました。けどそれできまった水着、遥が気をきかせてつけたアクセントがね、ほんと大変なメッセージ内包しちゃって、いやあ、大変によかったです。ミンサー柄っていうんですね。うん、そういうの、とてもよいと思う。
『ゆるキャン△』、これ、夜中に読んじゃ駄目な漫画だ! いや、牛のお化けが出るからじゃないよ? なでしこがですよ、昆布ダシベースに鱈鍋を作ってくれてるんですよ! うおー、その説明だけでやられる! さらにはその背後で火をあげている豚串。豚肉は脂出るからねぇ。って、うおー、やられる! 豚を食べたい。豚肉を食べたいよう……。秘密結社ブランケットが用意する夕食、それがもうねおいしそうでおいしそうで、さらにはジャンバラヤまで追加されて、ええ、そうですよ、前回のお酒飲んでたお姉さんのいるチーム提供です。ああ、このお姉さん、先生やるのか! ああ、リン、なでしこと出会ってしまう運命だー! 豚串のせご飯、って、やめてー! あ、これ、豚串・の・せご飯、じゃなくて、豚串・のせ・ご飯、か! せご飯って静岡の言葉? とか思っちゃった! わいわいにぎやかにご飯食べてる、そうした情景も少しひいてみれば静かな湖畔に小さく灯った火のそばの出来事でっていうスケール感が本当に素敵で、そしてなでしことリンの出会い、その背景にあったこと。ああ、富士山が! そして最後に、ひとつのテントで寝泊まり。ああ、とてもいい。ほんと、ふたり、とてもいいですよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第10巻第6号(2016年6月号)
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