2016年4月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年6月号

『まんがタイムきららMAX』2016年6月号、昨日の続きです。

『魔法少女のカレイなる余生』、面白い子が出てきましたよ。というか、寮から学校側に舞台が移った、そんな感じでしょうか。しじまのクラスメイト、新星はいりが登場。この子は普通の子っぽい、と思ったら、微妙なあだ名をつける、そんな子なんですね。そして今回のキーパーソン、白鳥ななほし。親の七光をひけらかす、嫌な子? いや、そんな感じじゃないな。わりとアホな子、そしてチョロい子、さらには素直になれない女の子。付き人の富士原さんが、ななほしの本音を伝えてくれる。転入したてで上位に食い込むなんてすごい! 今度は負けないわ! 一緒に食べたい! ほんと、素直でなくて面白い。これ、嫌味に感じないの、これだけチョロいからこそなんでしょうね。さて、しじまと同居してる元魔法少女たち。その偉大さの片鱗がななほしの口から語られて、ああー、その本性さえ知られてなければ皆の憧れ、すごい先輩たちなのだなあ。でも、だからこそ、その本性は見せられない! 最後のしじまの焦り、あれがおかしかった。というか、いつかななほしは憧れの先輩たちに出会えるのか!?

『こみっくが〜るず』、おかしかったです。今回は初詣。新年のっけから、かおすちゃんの不運が畳み込まれて、かわいくておもしろいマン! そして新年恒例らしいやきいも大会。なんだ、これ、ボツネーム、ボツ原稿供養なのかい? 不要になった下絵やコピーなんかも含めて寮の庭でお焚き上げ。その火がおいしい焼き芋を作ります! っていうんだけど、なんだろうなあ、みんなえらいハイテンションで、おかしくておかしくて、そして最後に語られたかおすちゃんの努力の量! 面白くない、微妙、そんなこといわれてきているかおすちゃんだけど、何度も何度も描いては捨ててを繰り返してきてるんだ。ああ、かおすちゃんの前に進もうとする、そうした決意もまた素敵で、寮生たちからの批評会、これも、なんだろう、厳しいなあ。でも、かおすちゃん、ひとつ吹っ切れたみたいで、これで運が開けるといいですよね。

ご注文はうさぎですか?』はココア、千夜の学校探訪ですよ。文化祭です。で、ココアたちはなにをやるのかな? って、ビール!? ビアホール!? よく学校が許したね! ビールに見立てたリンゴジュースなんだそうですけどね。オーナーの千夜、すごくエレガント! そしてココアのクラスメイト、この子らもまた個性的で、委員長! 素晴しいな! リゼ、シャロ、チマメ隊を引き込んで、まさかの労働! けど、さすがだな、見事な働き。そしていつもより積極的なチノ。委員長のはからいで、皆、同じ制服着ましてね、その情景、チノのおかげでね、一枚の写真におさましてね、いつもは違う学校に通う彼女らの、同じ時間をともに過ごしている、そうした瞬間、ifの情景が切り取られた一枚、なんて素敵なんだろうって思えて、じんとする、なんだか泣けてしまう、そんな思いにとらわれてしまったんですね。ほんと、いい話でしたよ。

『TCGirls』、面白いです。ヒロイン、小柴アン、あいかわらず困った子で、カードゲームが好きなのはいいんだけど、仕事よりも趣味、興味を優先させちゃうのがね、あかん! あかんよ! きみ! そんな気持ちにさせられるんだけれど、なんだか許せる? しかたないなあ、そう思わせるところもあるのがおかしいんですね。今回は店舗大会描いて、優勝したら結構な良カード貰えるんだ! それで自分も大会に出たい、そう思うアンがしつこくて、けど許可されなくて、もうしゃあないよ、君、この仕事をやめてだね、一参加者になって出場するんだ! と思ったら、そうはならずに、ええ、このへんちゃんと厳しいのよかったです。そしてメイの活躍。メイとアンの仲もさらに深まる? その時のメイの照れ具合? それもいいと思いましたよ。

『裏庭には…!』、面白かった。すみれがめちゃくちゃ落ち込んでる。あー、体育祭。嫌なんだ。最下位になるから嫌なんだ。すごいコンプレックスになってるみたいで、うん、わかる。けど、すみれの悩みはハイレベルだなあ。個人競技で負ける。団体でもビリになる。私が出ると負ける。そして組まれたすみれシフト。配点の大きな競技からすみれを外すことで点を稼ぐ画期的な戦法!? ほんと、すみれ、悲しいなあ。あんまりに気の毒で、ええいああ、貰い泣きでありますよ。すみれの特訓風景、これも面白かった。けど、その頑張りは報われなくて、でも寮生全員で、寮長メイドも参加して、すみれのジンクス、そのコンプレックスを雪いでくれて、ああ、いい仲間にめぐまれましたね、すみれ。ほんと、コミカルであれどすみれの苦悩の深さがしっかり描かれただけに、最後の転換、とてもいいって思いましたよ。というか、メイドさん、無茶すぎです!

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第6号(2016年6月号)

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