『まんがタイムオリジナル』2016年6月号、一昨日の続きです。
『みつめるっ!上野さん』、春画展もいよいよ佳境。客層も、序盤のマニア、中盤の口コミから芸能人効果を経て、いよいよ終了。終わるまでの上野の働きぶりが主に描かれたのですが、ああ、リーダー、管理職として、仕事に慣れていない、むしろ舐めている大学生たちを率いて、教育してと、大活躍。いや、一旦落ち込んだりもしてたんですけど、根津のアドバイスでがらっと変わりましたよね。ほんと、上野さん、よく頑張って、その情景、見事に仕事漫画だなって思ったのでした。
『放課後すずなり倶楽部!』、これ、ほんといいですね。美亜の家に身をよせている部長が夜な夜なお出かけする。どこにいってるんだろう? というので、ねこら部の面々集まりましてね、優良先輩も加わりましてね、後をつけようっていうんです。ちょっとした冒険ですよね。そして部長を追ったその先には、猫の集会、そして猫屋敷玉緒の姿が! おお、ダブル猫屋敷。玉緒と音々子、いいコンビだなあ。むくれる音々子、可愛いです。この子にとって猫の集会っていうの、珍しくもないものなんですね。千弦がね、しみじみこの情景を楽しんでる、その様子がね、よかった。ああ、不思議なバラ園、ありましたね。その話聞いて憧れてたんだって。その夢が叶った。そうしたこと、実感あってとてもよかった。ええ、小さくともいいエピソードでした。
『あかるい夫婦計画』、「特殊能力の人々」、面白かったなあ。人々ってひとりじゃないの? って、そちらの方も加えて人々かあ! わかりあっちゃってるその様子、魅力的でした。そしてOLさんの話。おお、きっと人気あるんだろうなあ。先輩、ストレスとかコンプレックスとか、いろいろ人間的な模様見せてくれて、しかもそれでチャーミングなんだものなあ。そりゃ人気出るだろうよ、とほんと思わされます。「未来はあるか」、これも面白かったです。自宅に人を呼べない、その理由にはふたつある。部屋がちらかっている。あるいは人がきたら汚れるから入れたくない。どちらに振り切れているか、それで相手の評価も変わりそう、っていうんですけど、どちらがいいのかは難しいなあ。ほんと、どうともいえません。
『歌詠もみじ』は連休の話題。ああー、飛び石連休ってつらいよね。社会人なら有休をとる、なんて選択もありますが、学生生徒に有給休暇はないものなあ。というわけで、生徒も先生も皆やる気がないっていってます。そんな中、やたら元気な盛ちゃんは、恋人の長野くんと会えるから。休みでも会ってるのに……? 長野くんがなんかへこたれそうですね。束縛されてるのかあ。また先生も、欠席している生徒を監視するためにSNS利用するとかね、見事に今風の情景です。というか、先生、生徒のSNSアカウント把握してるのはすごいなあ。そして瀬戸、この人も休んでて、って、朝のテレビで海外にいくところ、取材されてるし! そしてメイン、山城家の連休の情景、実に面白かったです。外に出ないんだ。すごくよくわかる! しかも、お母さん、家族を追い出すんだ! このお母さん、いいですよね。魅力的。しかしこの見事に外出しない連休を、しっかり川柳で表現する、そうしたところに、川柳というジャンルの日常に密着している様もうかがえようものですね。そして帰国した瀬戸。素晴しい表情です。
- 『まんがタイムオリジナル』第35巻第6号(2016年6月号)
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