『まんがタイムスペシャル』2016年6月号、一昨日の続きです。
『まちがいだらけの恋愛道場』、おおお、おそろしいわ! 今回はマサスケの合コン失敗話が語られるんですが、なにが怖ろしいって、マサスケは決して失敗とは思っていない。むしろ、うまくいったんじゃないかなあ、みたいなこと思っていて、それを芝がシビアに評価していくというその構図がですね、ああー、ほんと怖ろしい。作戦どおりだ、うまくいってる。コミュニケーションも上々、好感触だ。そう思っているのは本当にマサスケだけだと、実際のところ、あんたの評価はこんなだからって、芝が答あわせしてくれる。しかも最後に、芝のいうとおりだったって現実突き付けるというおまけ付きで、ほんと、これ、自分も同じようなことやっちまってんじゃないかなあ、なんて不安までつのってくるという始末! しかしこの漫画の面白いのは、ふたりの恋愛失敗事例が積み上がっていったその先に、こうなったら俺たち、私たちでくっつくしかないよね、意外とふたり相性よかったりするんじゃない? みたいな展開、絶対なさそうだな! って感じさせてくれるところですよ。ほんと、相性は悪くなさそうだけど、その相性、絶対恋愛のそれじゃないよなあ。ほんと、ふたりに恋の進展、あらゆる方面に見られないんじゃないか、そんな予感がひしひしとしてますよ。
『BONSAIガール!』、バレンタインデーに勢いで告白してしまったももこさん。もうね、いろいろ意識しちゃって、考えすぎちゃって、マネージャーに盆栽のこと質問してみようかって思っても、思い止まってしまう。そんなところが乙女だなあ。対して竹林マネージャーはというと、クールにメールを送ってきましてね、大人だなあ、そう思ってるのはももこだけで、マネージャーも決して落ち着いてなんぞいやしないっていうんですけどね。うん、恋はいつでも初舞台ってやつだ。さて、そんなふたりの関係の、いまだ落ち着かないというこの状況に、新たな人物が登場ですよ。野辺山皐月さん。ちょっとドジな盆栽の先生。テレビに出てたこの人が、ももこの働くホームセンターにやってくるんですね。さらにはこの人、竹林マネージャーと幼なじみだというじゃありませんか。ああ、これはどうなるのか。ももこにライバル登場? でありますよ。
『メェ〜探偵フワロ』、村ではリリアンとラウールの話で持ち切りですよ。おめでとうだの案外うまくいくんじゃないかだの、そうした話が飛び交って、肝心のリリアンはというと昼間っからやけ酒かっくらうくらいに荒れている。そうか、これ、フワロ氏の仕業か! というかヴィヴィアン、ロッカーに押し込められてたのか。フワロ氏、鬼畜の所業だな。しかし面白かったのはここからですよ。ヴィヴィアン、ラウールの家に押し掛ける。リリアンのため? かと思えば、ヴィヴィアン自身の興味もあったりする? でも、そんなヴィヴィアンのこと、ラウールは普通に受け入れて、しかもいろいろポジティブに評価して、素直に感想伝えて、すごいなラウール。と思うと同時に、そうした反応もろもろをシビアに評価してるヴィヴィアンもものすごい。怖ろしいわ。達人の間合い思わせますな。しかし、今回の驚愕、ラウールとヴィヴィアンのお酒を飲みながら語らっているその時に、ありし日の黒薔薇の君、若きヴィヴィアンの姿が浮かぶというんですね。うおう、なんだ、すごいな、ええーっ!? リリアンよりももっと余裕も魅力もある、妖艶美女の真価ってのを目の当たりにさせられた、そんな思いでありましたよ。すごいな、ヴィヴィアン。そしてヴィヴィアンの持ち帰ったラウール情報。リリアンはどんな風に受け取ったのかな? 加えてリリアンのヴィヴィアンへの報復! うおー、いかす。というか、最後のリリアン、ちょっと可愛いな! ほんと、今回は、ヴィヴィアン、リリアンの魅力全開でありました。ああ、そうか、ラウールもそうだな!
- 『まんがタイムスペシャル』第25巻第6号(2016年6月号)
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