『まんがタイム』2016年5月号、昨日の続きです。
『おひとり食堂』、誠一郎の店に大変なお客さん、きちゃいましたね。ハリウッド女優。なんで!? と思ったら、おお、父の代からのお客さん。日本に留学していた学生時代、ホームシックになった彼女を先代せいちゃんがはげましてくれた。って、アメリカオムライス! 私イギリス人だけどって! おかしいわあ。なんだろう、気持ちは通じたんだな! ええ話や! 誠一郎の料理、先代の味を受け継いでるんですね。その味は真面目なSPの方たちにも通用して、いやあ、最後にね、帰ってきた彼ら、ウィルにモーリス、最高じゃないですか! ほんと、せいちゃん、大人気ですよ。いいなあ、ウィルにモーリス。
『ボンジュール!仲居さん』は訳有りのお客さん。予約の段階では訳有りじゃなかったけど、当日になったら訳有りになってた……。彼氏さんと別れたのかい? それでまさかサラが彼氏の代わりをやるとかね、女将さんもそれを許しちゃうとかね、でもってサラが結構かっこいいの。お客さんのフリして、といいますけど、いつもとは違う視点でいろいろチェックしているサラの仕事熱心さ、とてもよく、そしてちゃんとお客さんの要望に応えて、最高のもてなしするというね、その展開もとてもよかった。ええ、イレギュラーの、本来だったら踏み込んじゃ駄目、そんな領域ではあるんでしょうけど、それを自然と受け止められる、そんな描き方がよかったです。
『鉄仮面のイブキさん』、喜多くんの気持ちを知ってしまってから言動がおかしい! っていうんですが、うん、本当におかしい。お面、それも自分のお面をつけて学校きてるんですね。哀原先輩が用意してくれたのか。しかし、その意図とはなにか。自分の表情を見られたくないからだろう。えー、いつもわからない喜多くん相手に!? とはいうけど、伊吹さんはそうは思ってないだろうからなあ。喜多くん、先輩のアドバイスを受けて、伊吹さんにきっちり自分の気持ちを伝えるんですね。ああ、素晴しいね。そしてそれを受けた伊吹さん。その表情が答えになってしまうからと隠してきた、その表情を見せてくれて、ああ、なんて美しい子だろう。さて、喜多くん、その硬い伊吹さんの表情に、彼女の真意を見ることができたのでしょうか。いや、しかし、美しい展開だったと思います。
『はこいり良品』、これ素晴しいなあ。マキがね、町のお地蔵さまのいい伝え、それを不思議に思ってる。イタズラするとバチが当たる、とそこまではいいんだけど、なんとここのお地蔵さまはお供えを一口だけ食べるんだっていうんですね。子供がお供え食べるとか考えにくいし、動物だったら残さないだろうし、皆が不思議がってる。そういって、ミステリーとかそうした本の話題に流していくのは大変によい感じ。そして今回のオチ! うおお、そんな話なの! すごいな、いいよ、面白かった! そこまでやる!? っていうのと、秘密を知ったからにはしおりもその一員だっていうのにね、ぐっときました。ほんと、今回の、すごくよかったです。
- 『まんがタイム』第36巻第5号(2016年5月号)
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