2016年4月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年6月号

『まんがタイムオリジナル』2016年6月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下ナースがおくつろぎ。お茶ですね。手には紅茶のカップ、膝には猫。榊先生は寿司屋の湯呑みでお茶をいただく、その膝にはやはり猫、なんですね。他には『小森さんは断れない!』小森さんが紅茶を、『らいか・デイズ』らいかは日本茶を、それぞれいただいてます。

『スズちゃんでしょ!』、今回は鈴ちゃんというより祭ちゃんがメインでありますよ。遠く外国にまでいっていました。ドイツ? 独ぞーきんってなに? 祭さん、結婚を意識しているんだけれど、そこに重要なこだわり、コンプレックスがありまして、なにかというと名前。北村祭という名前、区切りを間違うと村祭になっちゃうという、それが嫌で、結婚したら姓が変わるでしょう? その時に、どんな祭になるのか、いつも考えちゃって意識しちゃって、それがほんとおかしいんです。いや、本人には笑い事じゃないでしょうけど。それで今回は祭さん、料理にチャレンジ。スクールにいって、その雰囲気になじめず撤退。うん、あら無理よね。そして鈴ちゃんに習う。姪っこ並か! 祭さん、意外や大変な人だな!

『かでん屋さんの基礎知識』。あれ? 今回はカメラの話題? 待ってました! と思ったら、違った! 草薙がですね、園宮と三笠がふたりで会ってたっていうんですね。って、あの高校にいった時の話か! って、やっぱりあれ、草薙でよかったんか! なんかの隠しキャラなのかと思ってたら、見事に伏線だったわけか! はてさて、今回はケーキにまつわる家電がちょっと描かれて、けれどメインは園宮、この子が社員に昇格する? しない? って話だったりするんですね。園宮、まだ迷ってる。うん、迷う気持ちわかるわあ。そして草薙の秘密、発覚。おお、園宮の後輩。というか、制服可愛いよね!

『ここから風林火山』、『軍神ちゃんとよばないで』のスピンオフ? あるいは武田信玄サイドといったらいいのかも知れない。はじまりました。しかし、これ、どこまで信じたらよいものか。戦馬鹿の父上、武田信虎がまずヤバい。娘禰々から民が疲弊している、そういわれているのに、じゃあ戦だ、侵略だって、とにもかくにも物騒で、ああ、こちらの漫画ではこのお姉さんが苦労する役なのか。信玄晴信の妹なんですね。女遊びに興ずる兄をいさめる。そんな彼女、利発で潔癖、そんな印象ですが、晴信の口車にのせられて、ちょっとチョロくもあるな……。こちらでも馬のエピソードあり。なるほど、虎千代の一件とは逆ですね。牝馬がプレイボーイにいなされてしまう。しかしこの自信満々な晴信。なんというか、ろくでなしに見えますね。

『北斎のむすめ。』、吉原編なる特別編が掲載されて、なるほど高尾花魁、人気なのですな。いつもはつんとすましたこの人が、扉では見事笑顔を見せなさって、これがまた魅力的。吉原の遊女たちは、吉原遊廓から抜け出すことはかなわない。そうしたこと描かれて、そんな中、高尾は悠々自適であるのですが、この人はこの人で外の世界に思いをいたしている。そんな彼女の手紙を見て、彼女のために風景画を描こう、そう思うお栄がいいやつですよね。そして本編ではお栄の小旅行、江ノ島へといくことになりまして、この時分だと乗り物なんての庶民が利用できるものではない。だから徒歩。大変だろうなあ。どれくらいの日数をかけたんでしょうね。その旅の途中、いつぞやの武士と出会って、江ノ島へと同道することになるんですが、まさかの水練。これ、海でやったら命にかかわらん? 魚拓の偽造や船上スケッチ、消えゆく砂絵、こうしたのおかしくて、けど最後にはちゃんと絵を仕上げて高尾へと届けます。けど、海が吉原まできてくれたらいいのにって話が、まさか未来の東京にまで繋がるとは! 驚き、まさしくワンダーでした。時代、逆方向に超えてるし。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第6号(2016年6月号)

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