2016年4月2日土曜日

『まんがホーム』2016年5月号

『まんがホーム』2016年5月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが給食のパンをもぐもぐ。春だから? パンまつりでありますよ。というわけでパン職人のゆーこさん『ゆーこさんと魔法のマント』のカットもございます。『まんがの装丁屋さん』はメロンパン食べながら仕事してますね。そして『孔明のヨメ。』月英は、クロワッサンサンド食べてますよ! 時代超えてますね!

『孔明のヨメ。』は、徐庶と劉備のその後ですよ。水鏡先生のもとへと駆け込んだふたり。匿ってくれ。それはいいんだけど、そこで徐庶が偽名を使うんですね。その意図を知り、それで劉備を試す。ああ、徐庶、劉備のもとで働くことになりましたね。ああ、歴史が進んでいく! 孔明の側のエピソードにおいても劉備の人となりうかがう、そうしたニュアンスがあって、ええ、ほんと、劉備がどんどん中心に近づいている、そう感じさせます。そしてもう一本。孔明たちの若い時分の話。これ、現地で収集した伝承なのか! すごいな! ちょっと孔明という人の印象が変わる。そんなエピソード。でもなんか生き生きしていて、とてもいいですよ。

『敗者復活戦』は月穂サマと桑原先生の対面を経てからのもろもろですよ。ふたりは姉妹のはず、なんだけど、やきもきしてるのはニーナばかりで、大人たちは涼しい顔? あまりにいつもどおりだから、ちょっと不信を抱いたりもしている? 夕記もね、そんなニーナの様子見て、大人はいい嘘も悪い嘘も上手だからねえ。ああ、なんだろう、この子、いろいろ経験して、知っている。そういうの感じさせますね。かえってニーナのお人好し、その素直さも見えようというものです。というか、側と蕎麦、あれはおかしかった。というか、ニーナのずっこけ。ほんと、可愛いなあ。そして大人の番です。ああ、桑原先生! 気づいたか、理解したか! でも、とりあえずその人に話を聞かせちゃいけませんよ!

『ダンジョン郵便』。おお、ゲーム的ファンタジー世界! 迷宮を探索する冒険者に郵便を届ける、そんな仕事もあるんですよ。これは、今回出会った駆け出し冒険者、アラン・バネス、この人のことを今後掘り下げていったりするのかな? ルル・バネスからの現金書留。一度は受け取り拒否しようとしたけれど最後には受け取って、これは母からの手紙? アランの冒険者生活を心配している? なにかありそうに思わせるんですよね。まだフラフラしている、そういった方がそれっぽいアランのしのぎですが、そんな彼が成長していく? あるいは、また違う冒険者のもとに郵便を届ける? いろんな発展のしかたがありそうな話でありますよ。

天国のススメ!』は、夜口笛を吹くと出るという蛇。彼が太一のもとにやってきて、やれ蛇だ、やれ鬼だ泥棒だ、イメージがさ、いろいろうろうろするから、蛇の姿もうろうろしちゃって、ほんと、なにこの右往左往! でも、もう、そういう生き物として生きていったらいいと思うよ! って、生き物じゃなかったね! そんな彼と入院している女の子とのエピソード。この蛇の彼は、自分のことを怖ろしい鬼と思ってもらえないから悲しいのか、あるいは少女の望みに応えてあげられないから切ないのか。なんか後者みたいでさ、それがさ、ほんと、こいついいやつだなって、泣けるじゃないの、素敵じゃないの! そしてその子との最後の晩ですよ。太一のお婆ちゃん、うさぎのぬいぐるみに代行してもらってた。けど、代わりだってわかってくれた。やさしい鬼さんだよって。ほんと、それ聞かされた蛇の態度! 素直じゃないな! そして折り紙の王冠とともにありがとうの言葉。ほんと、しみじみとね、感じいる、そんなところがある素敵な話でしたよ。

  • 『まんがホーム』第30巻第5号(2016年5月号)

0 件のコメント: