『まんがタイムオリジナル』2016年5月号、昨日の続きです。
『みつめるっ!上野さん』、面白いなあ。SNS効果でお客さん満員!? と思ったら、これは違うのか。初動はマニアがくる。SNSの口コミはじわじわ広がるから、コアな層がはけた後にくる。なるほどなあ、うまいなあ。実際、こういう動きがあるんでしょうなあ。長すぎる待ち時間、帰る人もぼちぼち出はじめて、というの、なんとかひきとめるための上野リーダーの口車。そしてここに加えて根津さんの落語がくるという、って、二ツ目! こうした、ちょっとおちゃらけた話の合間に、動哨の話、そこに古典の『真似ゑもん』のネタを追加して、ええ多様な展開、見事であったと思いましたよ。
『かでん屋さんの基礎知識』は棚卸しでありますよ。ああ、在庫の記録と実際の在庫、それがちゃんと正しいか。確認するというんですが、今はもうバーカードで読み取って、それで確認できるからいいですよね。私、在庫じゃないですけど、書庫の資料がちゃんと揃ってるか確認するの何年かやったことありますけど、これが電算化されてなかったもんだから、きつかった。リスト持って、延々読み合わせをするんですね。さて、いつもなら、女性を遅くまで働かせられないということで園宮は参加しない棚卸しですが、今回は人手が足りないから、いずれ社員になる時のこと考えて、みたいな感じに無理矢理な理由つけて残らせる。でもまあ、園宮、嫌そうでないから大丈夫かな。草薙、あいかわらずですよ。ゲームコーナーを把握しているものはこの人しかいない。というので、異動した今もこの人頼み。さて園宮に戻って、棚卸しの最中に、たまたま残ってた旧モデル発見とか、それもまたちょっとレアな感じとか、こういうのなんか面白いですよね。旧モデル探してる人からしたら、ほんと、ありがたいかぎりですよ。さてしかし、園宮さん、ちゃんと終電で帰れたんでしょうか?
『北斎のむすめ。』は本の話。『南総里見八犬伝』、というわけで滝沢馬琴が登場です。へー、北斎と交流あったんだ。やたらめったら巻数がある本という印象なんですが、なるほどなあ、印税なし原稿料だけで糊口をしのいだ。そうした状況とその才能がゆえの多作だったわけですね。馬琴のちょっと引いちゃうエピソード、これは本当にそうだったってやつだな。当時、本なんて貴重品で、手放したらそれこそ取り戻せないでしょうから、これくらいはせんといかんかった、みたいなところもあるんでしょうなあ。しかし、その本の行方! お栄も酷いけど辰も酷いよ! 翻弄されながら、ばんばんつっこみ入れていく馬琴さんがいいですね。そして最後に本が鏡餅になって、というか、ねえ、これ、本当の魔術なの? 大事な本は貸さないほうがいい、そういうお栄に、良い本は広く世間に読まれねばならん。うん、馬琴先生、見上げた人であります。なかなかそうは思い切れるもんじゃありませんよ。
『あかるい夫婦計画』。「把握できない夫」、のっけからおかしくて、カロリーハーフの食品買ってきて倍食べるとかね、いや、でも、本来ならカロリーノーマルのもの倍食べて2倍! になるところが半分になったりしてるんじゃないのかな? いや、わかりませんけどね! この、低カロリーうたったものとかね、実際ちょっと多めに食べちゃう傾向とかあるらしいですよね。「オレのスゴい所」も面白い。達筆はしかたないかもだけど、実は鍛えてて腹筋バキバキなんですよー、っての、飲み会で普通にいって、ウケそうな気がしますよ! そして、先輩OL、この人のキャラクター、なんかね、やっぱりいいですよ。すごく気にいっています。寝すごし顔から全力疾走後の格好とかね、ほんといいですよね。
- 『まんがタイムオリジナル』第35巻第5号(2016年5月号)
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